(6/17~6/20)今週は中央銀行の金融政策発表に向けて様子見か
本日のダイジェスト
今週は世界の中銀イベントが集中する超重要週。
日銀・FOMC・BOEが立て続けに政策判断を発表。米国と中東の地政学リスクで為替は乱高下、原油高も警戒材料。
ドル円は144~145円前後、ユーロドルは1.15後半のユーロ高水準で推移。
各通貨ペアは円安・ドル安基調が続き、短期的な方向感は週後半イベント次第。
先週(6月13日)までの相場状況(為替・債券・株式)
為替市場
ドル円: 週前半は米CPI・PPI鈍化でドル安・円高(144円→142円台)、中東緊迫化でさらに円買い進行。ただ、リスクオフのドル買いに転じると週末は143円台後半に反発。
ユーロドル: 米金利低下・ドル安基調で1.1569まで続伸後、週末は地政学ショックで1.15台前半へやや調整。
ユーロ円・ポンド円: ともに高値圏から一時急落。ユーロ円は165円台前半まで売られるも週明けには167円台へ。ポンド円も195円台から193円台半ばまで下押し後、持ち直し。
債券市場
米10年債利回り: CPI/PPI下振れ→週中に4.34%まで急低下、その後原油高で一時4.42%まで戻すも、週比で-8bpほど低下。
日本10年債利回り: 週末は1.40%台半ばで推移。リスクオフ・国債買いで低下方向。
株式市場
米株: インフレ鈍化を好感し週半ばまで上昇も、週末の地政学リスクでNYダウ一時769ドル安。
日経平均: 週末600円超下落。株安→円買いの流れも影響。
アナリスト・ストラテジストの見解の変化
FRB(FOMC): 「6月は据え置き、利下げ開始は10月以降」予想へ後ろ倒し。原油高によるインフレ再燃リスクにも警戒が強まる。
日銀: 植田総裁は「経済物価情勢を予断なく点検」と慎重。「物価が見通し通りなら緩和度合い調整も」だが、市場は「年内据え置き・来年にかけて正常化」のコンセンサス。
ECB・BOE: 欧州景気悪化とインフレ沈静化で「ECB利下げ議論強まる」「BOEも年内あと2回利下げ予想」。ポンド・ユーロとも金融緩和織り込みで上値重いが、米利下げ期待と相殺で下値も限定的。
本日(6月17日(火))の東京市場の相場状況
ドル円: 前週の荒い値動きの後で144円台後半で小動き。日銀会合待ちで様子見。
ユーロドル: 1.15台中盤で推移、FOMC控えて方向感乏しい。
日経平均: 小反発スタートも、リスク警戒で上値は重い。
市場は午後の日銀発表・会見、夜のFOMC待ちの“様子見”ムード。
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