【Column①】なんでもかんでも61.8%で反転するわけがない!
サロン講師時代によく見た言葉。
そしてここ最近もちらちらとInstagramやTwitterで目にした言葉。
「61.8%だから反転する」
皆さん、本当にそう思っているのでしょうか?
どこもかしこも61.8%で反転していますか?
押し戻しを取れていますか?
取れません!!!
都合の良いチャートを持ってきて、そう見せているだけです。
早くそのことに気が付きましょう。
商材はその最たる例です。
都合の良いチャートを描き集めて、列挙すれば本当にそのようにチャートが推移しているように見えるでしょう。
⇩は61.8%で反転し再上昇しているチャートです。
いかがでしょうか?
「ほらね?」と言われて信じますか?
まだ信用できませんね…。
61.8%で反転しているチャートを3枚並べたら信じますか?
まだ信用できませんね…。
では、100枚並べたらいかがでしょう?
信じる方も出てくるのではないでしょうか?
では先程のチャートですが…
実は61.8%で反転しているところを切り出したに過ぎません。
全体像を見てみましょう。⇩
この画面の中でぴったり61.8%で反転しているポイントは上記のポイントだけです。
それっぽいところもある程度はありますが、
78.6%であったり、
50.0%であったり、
38.2%であったり…。
どこが61.8%で反転しているのでしょうか?
( ˙꒳˙ )???
私には疑問です…。
皆さんはそんな薄い根拠でトレードしているのでしょうか?
先程上記で挙げた数字。
そう『フィボナッチ比率』。
フィボナッチ比率とは…?
38.2%
50.0%
61.8%
78.6%
1.0%
1.272%
1.618%
…
…
…
チャートは確かにフィボナッチ比率で反転することは多いです。
ですがあくまで『その辺り』で反転することが多い、ということ。
ピッタリ止まるわけではありません。
エリオット波動でもリトレースの目安に関するガイドラインがありますが、
Zigzag(B:Flat)-Retrace Ratio:38.2-79%
Zigzag(B:Zigzag)-Retrace Ratio:50-79%
Zigzag(B:Triangle)-Retrace Ratio:38.2-50%
Zigzag(B:Running-Triangle)-Retrace Ratio:10-40%
61.8%が含まれているポイントがありますが、
そうではないリトレース率も見受けられますね。
フィボナッチは効くのか?
という疑問を感じた方もいらっしゃると思いますが、
私の見解は
チャートはフィボナッチ通りに推移する、と見ています。
自然界にもフィボナッチ比率の物が数多く存在しています。
企業のエンブレムなどもフィボナッチ比率になっているものが多いです。
そう、人がキレイだとか、心地よく感じる、魅了されるものはおおよそフィボナッチ比率になっていると言われているのです。
チャートも同じく美しいと感じる波形はフィボナッチ比率になっていることが多い事実。
ですがそれは
「全て61.8%で反転しているわけではない」
ということは頭に入れてチャートを見てみてください。
チャートはN波動で推移します。
そのN波動が大小全て61.8%で反転しているのかチェックしてみましょう。
そして実際にEntryできるのか?
考察してみてください。
・おおよそ61.8%で反転している
・ローソク足の実体を見れば61.8%で反転している
・ヒゲ先は61.8%で反転している
こんな認識でEntryできますか?
私にはできません。
できるという方に質問します。
「61.8%をどの程度超えて行ったら損切すれば良いですか?」
「実体が超えなければ…ヒゲはどこまで考慮しますか?」
「ヒゲを考えると損切が遅れませんか?」
「時間足によって実体やヒゲは異なりますが、どう解釈すれば良いですか?」
「61.8%に届かなかった場合はEntryはできないということですか?」
この辺りの質問に明確にお答えできるのでしょうか?
きっとできないでしょう。
何も私はフィボナッチを否定しているわけではありません。
私はエリオット波動トレーダーではなく、
言うなれば『フィボナッチトレーダー』です。
フィボナッチ信者です。
フィボナッチをこよなく愛しています。
私が言いたい事は…
【なんでもかんでも61.8%で反転するわけがない!】
ということです。
(次回に続く…)
Is it OK?