そのEAの性能を見抜くには「リカバリーファクター」を計算せよ!
リカバリーファクターとはリスクリターン率とも呼ばれ、そのEAが損失に対してどれくらいの利益が期待できるかを示す指標として使われます。 リカバリーファクターの計算式は「純利益÷最大ドローダウン」で求めるため、リカバリーファクターが高ければ高いほど少ないリスクで大きなリターンを得られることになります。 優秀なEAの目安として10年のバックテストでリカバリーファクター10.0以上(年平均1.0以上)あるといいでしょう。 リカバリーファクターは通常のバックテスト結果では表示されませんのでご自身で計算をする必要があります。(下記バックテストでは出力コードを書き換えてリカバリーファクターが表示されるようにしています)
一般的なリカバリーファクターの解説には「10以上あればOK」というものが多いですが、バックテスト期間との兼ね合いも加味した方がより少ないリスクで大きなリターンを得ることができることになります。 例えばリカバリーファクターが10あったとしてもバックテスト期間が20年の場合、YRF(年間のリカバリーファクター)は0.5となり、最大ドローダウンを迎えてから資金が回復するまで2年かかる計算となります。(これでも十分優秀なEA) 逆にバックテスト期間が5年でリカバリーファクターが10の場合、YRFは2となり最大ドローダウンからの資金回復まで半年程度で元に戻る計算となります。 つまりリカバリーファクターの数値だけでなくYRF=年間平均のリカバリー数値を見る必要があるということです。 一般的に優秀なEAとしての基準はYRFの数値で「1」と言われており、最大ドローダウンから1年以内に原状復帰しなければ利用する価値はないと判断します。 下図のEAはYRFが3.29となっており最大ドローダウンからの回復が3か月程度であるテスト結果を意味しています ただしあくまで過去の値動きに対するテスト結果なので過信し過ぎないように注意が必要です。
Is it OK?