プロフィットファクターが高ければいいEAなのか?
FX
プロフィットファクターとは総利益を総損失で割って計算する「EAが利益を出せるかどうかを見るための指標」です。 計測期間内で損失よりも利益が高ければプロフィットファクターは1以上になるため、EAの性能を測るうえではたいして役に立ちません。 プロフィットファクターがいくら良くてもこの後解説するリカバリーファクターが低いとそのEAのパフォーマンスはよくないことが多いです。
下図は同じEAですがプロフィットファクターを意図的に操作したものです。 他の情報が入らないように一部目隠しをしていますが、どちらがよさそうなEAに見えるでしょうか。
実際のバックテスト結果は下図の通りです。 左側のEAは18年間で取引回数が21回、年間で1回程度しか取引しないことになります。 しかしプロフィットファクターは3.34となっており、数値上は優秀なEAとして見間違えてしまいます。 一方右側のEAは18年間で800回程度の取引回数となっており、年間で44回程度の取引を行います。 左側に比べればずいぶんとキレイなグラフを描いておりますが、これでもかなり少ない取引回数といえます。 いわゆる過剰最適化したEAと呼ぶことができ、プロフィットファクターも1.66と比較的高い数字となっています。
つまりどちらのEAも利用するには適していないEAということになります。
適正なプロフィットファクターの数値は1.2~1.5程度とされています。
中にはプロフィットファクターが1.5を超えていても優秀なEAが存在しますが、その目安はリカバリーファクターやバックテスト期間、取引回数を合わせて複合的に判断していくことが重要です。
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ใช่ไหม?