一目均衡表倶楽部 株式レター 2018/09/2 第633号(転載)
この記事は、株式会社経済変動総研が発行する「一目均衡表倶楽部株式レター」を、同社の許可のもと編集したものです。三世一目山人による、本家流の一目均衡表活用のコメントは、一目均衡表ファンはもちろん、そうでない人にとっても、非常に示唆に富んだ内容として読み応えがあるでしょう。
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1.相場コメント
図1へのリンク:日経平均株価日足均衡表(Yahoo! JAPAN ファイナンス より)
https://photos.app.goo.gl/B7fhBryDKzdgW2it6
《9か月足陰転、楽観視過ぎぬことが大事》
前回コメントでは昨年11月2日水準の早期回復を評価したものの9か月足陽連継続には尚上昇幅が必要であると述べました。
日足均衡表の好転の瞬間における反動は特にモミアイ顕著な現状では注意が必要であり変化日8月28日を特に警戒しました。
実際の変動は8月30日高値23032円までの上昇となり変化日からの反動安とはならなかったものの8月31日終値は22865と昨年12月寄り付き22916に僅かながら届かず9か月足は陰転する結果となっています。
9月変動では23073(今年1月寄り付き)以上、10月変動では23276(2月寄り付き)以上で陽転ですから現在位置では陽転可能といえますがそれ故に一段上げ切ることが出来るかどうかが非常に大事といえるでしょう。
8月30日高値は5月21日高値にわずかに届かぬものの6月12日高値、7月18日高値、8月8日高値とここまで切り下げてきた高値を上抜くものとなっています。
上げ三波動構成としては8月28日(3月安値から38日、34日、38日)を上抜いたことが綾でないとすれば少なくとも9月19日(7月5日から27日、27日)までの上昇の可能性があるとはいえ11月2日水準割れを回復しきったものとは見なせません。(22540×2-21851=23229)
また8月13日N値23338(7月5日起点)が昨年11月9日高値水準であることを考慮すれば8月30日からの押しは決して良いものではありません。
8月30日は8月21日安値から8日目、底値モミからの8本目となりますが7月5日安値からの9日間の上昇に見合うだけでなく今年2月6日から142日目の基本数値となります。
2月6日相場実線は遅行スパンと21777で交わっていますがこれを相場水準と置けば126日目8月8日高値、129日目8月13日安値となっています。
8月13日安値NT(3月26日起点)もまた23355でありましてこの水準を超えぬ限り上げ三波動が強調されるにはいたらぬと捉えます。
《変化日確認》
週明け9月3日は昨年9月8日安値から243日目、16年6月安値から17年6月高値までの上昇243日に見合う三波動構成変化日となります。
また5月21日23050からの基本数値は17日目6月12日、42日目7月18日と23000円水準となっており今後の基本数値も大事といえるでしょう。76日目は9月4日となります。
また昨年11月2日から209日目、2月6日から147日目と何れの基本数値も重なる9月6日も大事となりますが何れの変化日も23300円水準を超えきれぬケースでの高値決まりを警戒するものとなります。その場合も下げ相場を決定づけるものになるとは考えにくいと考えます。(9月1日記)
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