中原駿レポート 特別号 2023年7月20日
経済情報
ついに日本もPER革命が到来
1929年の米国大恐慌直前の大天井における米株のPER(株価収益率、株価を一株当たりの利益(EPS)で除するもの)が僅か20.46倍―と知れば、驚く人は多いのではないか。
実際、米国の2023年7月7日のS&P500のPERは25.46倍で、なんと1929年の株価暴落に端を発する「世界大恐慌」の前よりも高くなっている。
では、だからといって米国に暴落がやってくる―という事ではない。戦前の株式の利益成長率よりも、現在の米国株式の成長率の方が高いので、このPERは正当化されているというロジックになる。
単純化すれば株価は;
利益÷((金利+リスクプレミアム)―利益成長率)
で表す事が可能である。
金利+リスクプレミアムを更に単純化すれば、投資家の期待リターンという事も出来る。そもそもこの水準、つまり金利(2~3%)+リスクプレミアム(5%)の和は7~8%程度とされている。
戦前の株式は利益も低く、利益成長率も低かったので20倍以上というのは非常に割高だ。20倍を超えると大きく調整してきたのが戦前までの株価であった。
<米国株式―戦前のPER>
続きはPDFファイルをご覧下さい。
* このレポートは将来の見通しの適確性、または収益性を保証するものではありません。トレーダー及びレポートの読者は自己責任で取引してください。当レポートの筆者、発行人共に市場における各参加者の決断については一切責任を負いません。銘柄を問わず、現物、先物、オプション取引は高リスクを伴うと考えられています。
* 本レポートは、情報提供を目的として行っており、売買の推奨を行うものではありません。
×![]()
Is it OK?