大衆心理とチャートの関係
こんにちは。キツネの目と申します。
本日は「大衆心理」と「チャートへの影響」を記載していきます。
僕個人の経験と偏見です。
よろしくお願いいたします。
1、プロスペクト理論

プロスペクト理論とは、不確実性下における人間の意思決定モデルの一つです。
プロスペクトという言葉は「予想・期待」という意味です。
自分の選択の結果に得る利益や損失、確率が既知の状況において、人がどのような意思決定を行うかをモデル化したものです。
これが、定義というか本来の意味なんですけど、ここから相場にどう活かすか。ということが大事になってきます。

こちらはgoldの日足です。
goldに限りませんが、チャートは「人の心」が作り出しています。
ここで買えば利益が出る!
もっと値が上がるはずなんだ!
いやいや。下がるっしょ。
今の値は高すぎるから売りなんだ。
みたいな人々の思惑が飛び交ってチャートが作られていってるんですよね。
色んな思いや考えやルールや手法がありますが、目的は「利益」を出すこと。なんです。
ただし、いろんな条件や状況で、その目的と外れていくこともあります。
そこに「プロスペクト理論」が当てはまり、プロスペクト理論を理解することで値動きが予測しやすくなったりします。

急で申し訳ありません。
皆さん、僕とじゃんけんしてくれませんか?
もちろん、普通にじゃんけんなんてしません。
我々はいい大人なので、ただじゃんけんなんてしません。
ギャンブルだ。。。

僕にじゃんけんで勝てたら「100万円」プレゼントします。
ただし、もし、じゃんけんで負けたら「100万円」僕にください。
皆さんはじゃんけんしますか?しませんか?
少し考えてください。

おそらく、大半の方がじゃんけんをしないんじゃないですか?
では質問というか条件を変えます。

あなたは「交通事故」を起こしてしまい「借金が1000万円」あります。
僕とじゃんけんをしてください。
僕にじゃんけんで勝てたら「借金1000万円は僕が払います。」
ただし、僕にじゃんけんで負けたら「借金が倍の2000万円になります。」
じゃんけんしますか?しませんか?
こちらも少し考えてください。

どうですか?
今度はじゃんけんする方が多いんじゃないですか?
人間は「有利」な立場にいる時と、「不利」な立場にいる時で、同じ期待値でも判断が変わるんです。
借金1000万も2000万も変わらねぇ!!
どちらにしても自己破産なら、一発勝負してやらぁ!!
ってなりませんでしたか?
逆に、じゃんけんをして勝てたら100万円もらえるのは魅力的だけど、もし負けたときに100万円失うのは痛いな。。。
だったら、そんなリスク犯す必要ないよ!
ってなりませんでしたか?
これが、チャートによく現れるんです。

例えば、チャートのこの部分を見てください。
「チャートの形」でも説明しました「ダブルトップ」のような形をしてますよね。
ここは、「買い」と「売り」の勢力が戦った痕跡だと僕は思っています。
買う人間はここから転換だ!
と思い買い注文を入れ、売る人間はトレンドは継続だ!
と売り注文を入れているんですね。
結果、売りに軍配が上がり大きく下落しました。
では、ここで買い注文を入れた人間はどうしてると思いますか?
これは、日足でそしてgoldなのでボラが大きいので何ともですが、損切りしたと思いますか?

強制ロスカットになった方や、やばい!と思って逃げた方以外は損切りできなかったんじゃないですかね。
自分の許容を超えた含み損を抱えてしまった人間は、損切りすることができなくなってしまうと思ってます。
皆さんもそんな経験はないですか?
シナリオや自分のポジションを持った根拠はとっくに否定されているけど、今、損切りして少額の資金を残したって仕方ない・・・
それなら戻ってくる可能性もあるし、損切りせずに保有しておこう・・・
みたいな感じですね。
大量の含み損を抱えさせられた人間は弱い気持ちに流れやすいです。

そんな方々に「プラスマイナスゼロ」で逃げれるチャンスがきます。
なんと自分がロングポジションを持った位置まで「値が戻ってきたんです。」
「プラスマイナスゼロ」で逃げられるチャンスが来たら皆さんはどうしますか?
きっと、多くの人は「決済」すると思います。
一番最初に「利益を出そう!」と思っていた気持ちは無くなって、大量の含み損を抱えさせられて辛かった時間が長かったために「可能な限り少ない損失で降りたい。。。」って気持ちに変化してるからですね。

人が弱い心になれば、どんな行動をするか。
どうすれば、どうなるか。
そんなことを理解できていればギャンブルなどせずに、「高い確率でこうなるだだろう。。」って部分で利益が出せるようになります。
よかったら皆さんも「人の心」を理解してトレードに活かしていってください。
長くなりましたが「大衆心理」についてでした。
まだまだあります。
僕は常に「人の心」や「人の気持ち」を考えながら生きています。
本日は以上です。
読んでいただきありがとうございました。
Is it OK?