名刺代わりに:「オフショア」ってなんでしょう。
「投資ナビ+」をご覧のみなさま、初めまして、ですね。私は宮田忍と申します。
と名前だけをいっても、多分、普通の人は知らないよ、という方がほとんどだと思います。というか、知っているなんて言われたら私が驚きます(笑)
私は、この12年ほど、「日本で販売するためのファンドをオフショアで設定して日本に持ち込んで、日本の投資家の方達の資金を預かるファンドを運営・管理し、終わったら清算する」という一連の流れを管理するプラットフォームを提供して来ています。
と言われてもピン、と来ないですよね。人によっては、そんなものが商売になるのか?なんて驚かれる方もいますが、それはファンドというビジネスをご存知の方であって、一般的に運用に興味がある、という方ですら、「ファンドって?」とか「オフショアって?」というところからお話をしないといけませんので、私がやっていることを知っていただくのはなかなか難しいと思います。
でも、そんな「プラットフォーム」で過去 12年間、だいたい平均して2,500億円程度、最大 3,500億円程度の資金をお預かりするくらい、投資業界の中ではそれなりに重宝していただくようなプラットフォームを作り、運営し、清算する、なんてことを繰り返してきています。
さて、そんな広大な投資の世界の中の「ニッチ」なビジネスをしているわけですが、主戦場がオフショアということで、最近では「パナマ文書」なるものによって(いやーな形ではありますが)オフショアが世間の注目を集めることになってしまいました。とはいえ、これのおかげだけではなく、昔からの秘密めいた、大金持ちしかアクセスすることが出来ないようなイメージのおかげでもあって、
「オフショアって、脱税天国とか投資詐欺とか悪いことをする場所というネガティブなイメージが先行する」
なんて、思われているのをヒシヒシと感じます。某フランス人学者のピケティ、でしたっけ?去年流行った格差社会が広がっていく、という話の中でもオフショアが資産に対する課税を回避させているとオフショアを名指しで非難を受けて、いい迷惑を被りました。
そもそもパナマ文書の前で言えば、日本では AIJ 事件は新聞を読んでいれば詐欺の手口がケイマン諸島のファンドを使ったものだったから、という印象だけを植え付けられていましたからね。それに、この脱税天国、tax haven がカタカナ英語で「タックス・ヘイブン」から「タックス・ヘブン」にすり替わった結果という、如何にも音だけで判断する日本人らしい(ベーッ、だ)理由があるわけです。そのおかげで、オフショアを仕事にしている私なぞ常に怪しい人扱い。風評被害です。
ちなみに、実際に詐欺師がメインで詐欺を働いたのは日本国内でオフショアの関係者は問題がなかったのは後から公にされていますが、まともにメディアは取り上げなかったし過去の報道の訂正すらしなかったのですから、扱いとしてはひどいものです。
と、言いつつも、そんな期待できないマスメディアに依存せずに、自分からちゃんと発信して理解を得ることが一番大事、と思い、怒りなどの感情をぐっとこらえて、私のブログを始めあちこちでご紹介することもあり、今回こちらでも連載をさせて頂くことになったのですが、今回は第一回ということもあり、下記のようにまとめてみました。
名刺がわりということで、よかったら如何ですか?
今更聞けない「オフショア」ってなあに?
よろしいですか?