日本のスタグフレーションと株価への影響
こんばんは、下山です。
現在の世界経済は、
約2年にわたって続いた
COVID-19対策としての
大幅な金融緩和から、
ワクチン接種が概ね完了し、
2022年に入り
アメリカを始めとする経済大国が
政策金利を上げ始めています。
そんな中、2月下旬には
ロシアがウクライナへ侵攻、
その影響で原油や穀物、
レアメタルなどの原料が高騰し、
過熱気味だったインフレ率が
さらに上がっています。
一方で日銀は、
金融緩和を続ける
スタンスを表明しています。
デフレ、デフレと叫ばれて
20年が経ちますが、
日本はデフレから
脱することができずに、
世界的には忘れ去られたと言われる
「スタグフレーション」
に陥っているとも言われています。
先週のメルマガの
最後にもお伝えしましたが、
今回は株式投資のみならず、
日常生活にも影響与える
「スタグフレーション」と
「スタグフレーションが金融市場に与える影響」
について解説したいと思います。
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スタグフレーションとは?
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スタグフレーションとは
停滞を意味する
スタグネーション(stagnation)と
物価上昇を意味する
インフレーション(inflation)を
合わせた造語です。
これは
インフレ率が上がらない
景気の後退局面にありながらも、
物不足により原材料価格が上がり
結果的に物価が上昇、
つまり、インフレ率が
上がる状態のことを言います。
不景気の際はデフレ圧力が
かかりやすくなりますが、
賃金の上昇が見込めないにも関わらず
生活必需品をはじめとする物価が上昇するため、
その国での日常生活そのものが苦しくなり、
誰もが不景気を実感することになります。
経済状態の中では
最悪の状態だと言えるでしょう。
過去にはオイルショックなどの
世界的なスタグフレーションが
発生した時期もありましたが、
現在では各国政府と中央銀行が
スタグフレーションに陥ることを
避ける政策をとっているため、
現実には発生しづらくなっている
とも言われます。
そのような状況下において、
なぜ日本はスタグフレーションに
陥る危険性が高いのでしょうか?
次は日本がスタグフレーションに
陥る原因について解説します。
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日本のスタグフレーションの原因について
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一国の経済は、
政府・中央銀行・企業の
三者がうまくバランスをとることで
健全な経済成長が果たせます。
日本の場合は、
プラザ合意から経済の流れが変わった
とされていますが、
その後の
バブル崩壊後の
中央銀行の対応や
政府の経済政策の方針の問題、
リーマンショック以後に
企業が内部留保を多くし
労働者に還元しなくなったことなど、
複数の要因が考えられます。
いずれにしても
現在では国際的な競争力を失い、
世界が
「ものづくり」から
「インターネット」へ
移行する中で
大幅に遅れをとっている
状況だと言えます。
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スタグフレーションの金融市場への影響について
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では、最後に
スタグフレーションが
金融市場に与える影響について解説します。
結論から先にお伝えすると、
スタグフレーションが
発生している国の株価は
基本的には下落傾向となる
と考えてよいでしょう。
実際に今年の3月にも
スタグフレーションの懸念が発生した際に、
アメリカの主要株価指標は
1日で3%も株価が下落しています。
また、 日本株市場においても
大きな存在感を示している
海外投資家が、
日本株への投資を
控える原因ともなる点には
注意が必要です。
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まとめ
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現在の日本経済は
スタグフレーションに陥る
危険性が高い状態となっています。
一方で、 もう一つの見過ごせない
ファンダメンタルズファクターとしては
「急激な円安」があります。
自動車産業などが
世界的に有名であるため、
日本は貿易立国であるかのように
捉えている人も多いかもしれませんが、
実際には、日本の輸出額は
対GDP比で見ても
一人当たりの輸出額で見ても
先進国の中では極めて小さい水準です。
そう考えると
日本は内需型経済に
依存する国だということが
できると思いますが、
急激な円安は
急激な原材料の高騰に繋がります。
当然、輸入に頼る日本では
その影響が大きいということは
想像に難くないと思います。
そこで次回のメルマガでは、
為替市場が日本の株式市場に
与える影響について
解説したいと思います。
それでは、本日も最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
下山敬三
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