どういうわけか、(たぶん)日経は報道しなかった。FOMCの翌日で忙しかったのだろう。

6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は▲3.3となった。
支払い価格指数は64.5と依然高水準。
景況感は、物価高の景気後退、スタグフレーションだ。
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これは、ISM指数が50以下に落ち込むことを示唆している。(ISM6月データが50以下になることはないだろうが)
ISM指数が50以下になれば、それは企業収益が減益になることを意味するだろう。株式市場は今はそんなことは考えていない。
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半年先の見通しは悲惨だ。
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半年先の見通しがここまで落ちるのは、
80年の超インフレ後の金融引き締めによる景気後退。
90年のインフレ圧力が高まりに対して金融が引締められた影響による景気後退。
00年のITバブル崩壊。
10年ではなく、08年のリーマンショック。
の次である。
今回は、20年でなく、新型コロナウィルスパンデミックに対する大規模経済金融対策で延びた。
景気10年サイクルが順当に起きるということだろう。
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17日に5月の鉱工業生産指数が発表された。
やや減速感はあるが、堅調が維持されていると言っていいだろう。
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しかし、これから半年以内には米国景気は大きく減速し、株価は更に下落するだろう。