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Kecofin
2022/05/05 17:43
公開: 2022/05/05 17:43
更新: 2022/05/05 17:49
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Kecofinの投資情報
投資判断のためのファンダメンタルズ情報を提供します。 全ての投資判断のベースとなる米国経済に特に注力していますが、経済、FX、株式、金利など幅広い分野を対象としています。 どの分野で投資活動をするにしても、幅広い情報を持つことで理解が高まります。 私のモットーは「百聞は一見に如かず」と「困難は分割せよ」です。 前者では、「情報をグラフで見ること」。文章はできるだけ短く、簡潔にしています。 後者では、ボリュームのある長いレポートより、短いレポートを多数出すことにしています。そのほうがクィックリー・タイムリーに出せるし、読むのも楽だからです。 また、有料であるからには、他では見られない分析情報も提供します。 資産運用会社で、チーフストラテジストとして投資判断に利用してきた分析手法をそのまま提供します。勤務していたときは外部に出すことのなかった分析情報を、今は制限はありませんから。 なお、相場以外については、別blog、twitterでつぶやいています。 https://kecofin.blog.jp/ https://twitter.com/kecofin
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FRB金融政策目標

経済情報
FRBは2022年5月4日、FF金利の誘導目標を0.25~0.50%から0.75~1.00%に引き上げた。
保有資産を圧縮する量的引き締め(QT)」は6月から実施する。

利上げ、QTの理由は「現在の状況は、労働市場は極めて逼迫し、インフレは進みすぎている」「インフレの抑制の為」。
政策目標は、「失業率を大きく上げることなく、インフレを抑制し、賃金の上昇ペースをおさえること」。
目標に向けた進展の目安は、米個人消費支出(PCE)の(食品・エネルギーを除いた)コア物価指数の上昇がピークに達し、平たんになる場合など。

証券金融相場が動いたのは、FOMC後の記者会見で、パウエル議長が、
「0.75%の利上げについては、参加者は積極的な議論をしていない。」と述べた時。
今回のFOMCでの市場の最大の注目点はこれだった。
これを受けて、ヘッジファンドのトリガーがひかれた。

<FOMC前後の市場のFF金利予想>



なお、FRBはその責務から、インフレと雇用を注視しているが、
インフレは個人消費支出(PCE)の(食品・エネルギーを除いた)コア物価指数の上昇率、
雇用に関しては、今は、(非農業部門雇用者数ではなくて)
①失業率、
②賃金の上昇ペース、
③求人労働異動調査(JOLTS)の求人倍率(失業者数に対する求人数の割合)
に注目している。
②③は賃金・物価のスパイラルな上昇に注目しているということだろう。

パウエル議長は、「労働市場では失業者1人当たり1.9人の求人がある。求人需要は極めて高水準で、現代でまれに見る状況だ。」と述べている。


求人倍率を見ても分かるように、転職に自信があるのだろう。自発的退職者が多い。仮に非農業部門雇用者数の伸びが低くても、雇用が悪化しているということを意味しないかもしれない。当面は、雇用より、インフレ指標に注目だ。

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#FOMC #金融政策 #雇用統計
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市場エコノミスト ー 元外株ファンドマネージャー、チーフストラテジスト(アセットアロケーション)などー 東京大学農学部農業経済学科卒業。生命保険会社・資産運用会社で公的年金・企業年金・投資信託運用に携わるなど40年近く市場と関わってきた。国内外の経済や株式・為替・債券、国際商品などのマーケット動向に通じる。 なお、相場以外については、別blog、twitterでつぶやいている。
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