ウクライナ危機と株価への影響
こんにちは、下山です。
先週一週間の日経平均は、
1月の下落基調から反転し
週を通して堅調な推移となりました。
また、世界の株価を左右する
アメリカのダウ平均も
同様の推移を見せていましたが、
金曜日の後場には大きく下落して週末を迎えました。
今回のダウの下落の
背景にあったファンダメンタルズが
「ロシアによるウクライナへの侵攻」
の緊張の高まりです。
前回のメルマガで
「ウクライナ危機に関してはアメリカ軍を始めとする
NATO軍の増強が行われていますが、
事態がエスカレートすると
株式市場にとってはマイナス要因となるため
こちらは引き続き
今後の動向に注目していきたいところです」
と書きましたが、
いよいよその動向から
目が離せなくなったとも言えるでしょう。
そこで今日のメルマガでは
ロシアによるウクライナへの侵攻が、
今後の株式市場にどのような影響を及ぼすのか?
という点について解説したいと思います。
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緊迫のウクライナ情勢
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ウクライナ情勢が緊迫してきました。
このところフランスのマクロン大統領が
ロシアに直接訪問しプーチン大統領と会談するなど
融和ムードが漂っていました。
しかし事態は先週金曜日に一転し、
アメリカを初めとする世界中の主要国から
自国民に対してウクライナからの
退避勧告がなされています。
また、この影響でダウ平均が前日終値よりも
約500ドルも下落して週末に入っていましたね。
今週は、株式市場もウクライナの話題で
持ちきりとなりそうですが、
どんな事が想定されているのでしょうか?
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Xデーは2月16日!?
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一部の情報によると
ロシアがウクライナに侵攻を開始する
Xデーは2月16日水曜日とされています。
果たして、この日、
本当にロシアはウクライナに侵攻するのでしょうか?
現在、ロシアはウクライナの北に面する
ベラルーシで合同軍事演習を行なっています。
この軍事演習は、2月20日までとされ
奇しくも北京オリンピック終了日と
同じ日になっています。
軍事小説さながらのシナリオであれば、
演習で練度が高まったところで
一気に侵攻作戦を開始する
というのはよくありますが、
果たして今回、そのような事態まで
発展するのでしょうか?
アメリカ側のメディアが
しきりに緊張の高まりを喧伝する一方で、
ロシアのメディアは繰り返し
ロシアはウクライナに侵攻しない事を伝え、
ウクライナ東部の10万人規模の増兵は
NATOの軍備拡張に対する備えであると説明しています。
現段階ではどちらの情報が正しいか
という点については判断しかねますが、
少なくとも自国民に侵攻はしないと
伝えているロシアが侵攻すれば、
国民を敵に回す事にも繋がるため
惨事が起きない事を期待したいところです。
一説にはアフガン対策で支持率を落としている
バイデン大統領が、
国内問題から目を背けさせる為の
演出という捉え方もありますが、
本当の所は誰にもわかりません。
では、このような状況で株式投資家としては、
どのようなスタンスをとるべきでしょうか?……
さて、次にロシアによるウクライナへの侵攻が
株式市場に与える影響について解説します。
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今回のウクライナ危機が株価に与える影響について
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ロシアによるウクライナへの侵攻が
株式市場に与える影響についてですが、
これは、いくつかのフェーズにわかれる
と捉えて良いでしょう。
現段階ではまだ多くの
矛盾した情報と不確定要素があります。
不確定要素が多いうちは
市場はリスクオフムードとなり
株価は下落基調となる事が多いです。
一方で、この段階でも
ロシアが2月16日に侵攻しなかったとすれば、
それが安心材料に繋がり、株価は反発、
上昇する可能性が高いと考えられます。
仮に本当に侵攻した場合は初動においては
大幅な下落が予想され、
各国の対応が出揃うまでは
リスクオフに動くと予想されます。
また、各国の対応方針が
出揃った後の市場動向に関しては、
その内容次第……としか現段階では言えません。
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まとめ
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Xデーとされる2月16日が
もうすぐやってきますが、
投資家としては事態を冷静に判断する必要があります。
恐らく今週はこの問題に
市場も左右されそうですが、
事態に新たな展開があった際は
来週のメルマガでも追加解説したいと思います。
いずれにせよ、
株価が上がっても下がっても
お金が増えるような戦略で
相場に取り組んでいただけると
負けない取引ができるかと思います。
勝てる投資家に共通するのは
『予想を当てる能力』ではなく、
『予想が外れたときの対処方法』です。
みなさんもその点は注意して、
あまり固執した考えに惑わされないように
気をつけていただけると良いでしょう。
では、本日も最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
下山敬三
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