専業投資家 or 兼業投資家 どちらがいい?
新しい1年がスタートし、すでに今年の目標を立てられた方も多いでしょう。
中には、「今年こそ仕事をやめて専業投資家になるんだ」という人もいらっしゃるかもしれません。
投資で資産形成をしていくにあたって、よく耳にする悩み、それが「専業」or「兼業」の選択です。
結論から言いますと、断然「兼業」が良いと思います。
理由はいくつかあります。
- 金銭的な安定性
- 精神的な安定性
- 稼ぐのが目的なら専業になる必要がない
1.について
まず、投資は、元本が一時的に増えたり減ったりしながら長期的に見て増えていれば「成功した」といえるものです。
ですから、短期的な、日々の損益の大小に一喜一憂するのはナンセンスです。
たとえ少なくても、定期的な収入があれば、仮に投資で失敗しても生活資金は給料でなんとかカバーできます。
せっかくの安定的・定期的な収入を断って、背水の陣をしいてまで投資する必要がそもそもないのです。
2.について
1.とも関連しますが、定期的な安定収入はなんといっても「心の平穏」につながります。
「ここで大きく稼がないと今月の収入がヤバいぞ」といった心理状態では、とてもじゃないですが冷静な投資判断はできません。
そういった意味でも、「投資は余裕資金でやりなさい」とよく言われるのです。
生活資金は、投資のようなリスクの高い手段で稼ぐべきではありません。
まずは、自分の生活の基盤が最低限しっかりと固められていること、これが投資を始める必要条件です。
あなたの周囲で、専業で稼いでいる(と思われている)投資家ほど、実は他にビジネスをやっていたり、Youtubeをやっていたり、複数の収入の柱があるものです。
3.について
実際、連休などトレードできる時に一度ベッタリとチャートに張り付いて見るとわかると思いますが、1日のうちでトレードに適している時間はそれほど多くありません。
全然チャートが動かず、ただジッと何もせず画面を見つめているだけ。
そう、実は、数千万~1億ぐらいであれば、何も1日中チャートに張り付かなくても、サラリーマンが仕事を終えて帰宅して、夕食を食べ、風呂に入ってから寝るまでの時間だけのトレードで十分稼げます。
ですから、大きく稼ぐために専業となる必要がないというか、専業になってもあまり意味がないのです。
その意味では、日本のサラリーマンはものすごく恵まれています。
帰宅して一息ついてからが、「相場のゴールデンタイム」なのですから。
特に、現在兼業の人ほど「あー、1日中トレードできたらもっと稼げるのになあ」と考え、専業の人ほど「あーこんなにしんどい思いするんだったら兼業の方が楽だったなあ」と考える傾向にあります。
無い物ねだりというのか、隣の芝は青いというのか...。
【まとめ】
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なクワドラントで「ESBI」という区分があります。
この中で、「I」だけが唯一、他の「E」「S」「B」と兼業することができます。
他は事実上、排他的選択関係にあります。
ですから、現在会社員で「E」の人が、現状を維持しつつ金持ちになるには「I」しか選択の余地がありません。
一度辞めてしまうと、就職もなかなか苦労する時代です。
せっかく手に入れた労働収入を得られる地位はそのまま確保しつつ、金持ちになる方法を考えてみてはいかがでしょうか?
よろしいですか?