FRBの金融調節のマニアックな話 奇妙なB/Sの動き
経済情報
チョット、マニアックな話ではあるが参考まで。
FRBのB/Sを見てみよう。
資産側推移
負債側推移
まず、昨年以降、市中から大量の資産(国債とMBS)購入を行っている(資産側)。
で、市中は受け取った資金を、回りまわってFRBに預金していた(負債側)。
ところが、4月になって、リバースレポが拡大し始めた。リバースレポとは、FRBが買戻し条件付きで市中に国債を売ることである。
奇妙ではないか? FRBは市中から国債を買い取って、その国債等を市中に売っているのである。これはトレード(利益を挙げるための売買)ではなく、金融政策としてやっている。それなら、はじめから市中から国債などを買うことはないではないか?
daily baseのover nightの国債レポの状況は レポ総額のweekly baseは、 |
つまり、テーパリングを行っても、市場がFRBが金融緩和の縮小を始めたと誤解しなければ、何の問題もないのではないか、ということである。
案外テーパリングは早いかもしれない。
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