株トーク 18日のマーケット展望【8179・ロイヤルHDにみる次の一手、ワクチン接種率が下落することはない】
21年5月17日週、18日の東京株式市場の展望をテキストで解説いたします。
【本日のライブURLは、このメールの一番下に掲載しています。】
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- Bloomberg
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本日の東京株式市場は、浮上するキッカケを内外の諸材料で掴むことができるかどうか、現時点ではこう着感の強い1日になりそうだ。
昨日は、東証1部の指数動向以上に東証マザーズやJASDAQなどの人気株が総崩れに近い状況、ポジション整理の動きが強まっていた。
ここにきて日経平均株価指数は調整色を強め、気がつけば2月の高値から10%前後下落、NYダウ工業株指数の値動きと好対照となった。
その米国株式市場も、変調きたすような兆候は表れており、これまでのけん引力となった銘柄は着実に鳴りを潜め、今やアップルはダウ工業株指数の足を引っ張っている。
ハッキリと言えば、欧米はワクチン接種によって日常を取り戻そうとする中で、コロナ禍で蔓延っていた生活から脱却しようとしている。
市場に供給していた個人マネーは逆流し始めており、換金することによって、実体経済に供給しようとしているのだろう。
手厚い給付金も、米国の一部の州では停止の動きが出ており、コロナに慣れた引きこもりから労働市場に人を暗に強制的な供給しようとしている。
そのような状況下で、コロナ禍で活きた銘柄はコロナバブルと揶揄され、ダウ工業株指数の上昇していた銘柄は、建機大手のキャタピラー、石油卸大手のシェブロンである。
東京株式市場でも同様の銘柄に買いを入れる動きが出てくるかどうか、同様のイメージからすれば6301・コマツと1605・INPEXあたりとなる。
東証マザーズとJASDAQについては、昨日の反動高が予想され、仕切り直しの買いが入るかに注目しているが、持続力は限定的かもしれない。
しかし、まったく芽がないわけでもなく、昨日は9022・JR東海が上昇し、9201・JAL、9603・HISが浮上していたところにヒントがある。
コロナ禍で人の動きが止まることで最も悪影響が出ていたところに買いが入り、コロナ前の経済活動に戻るべくの銘柄に注目すべきだろう。
ワクチン接種で日本中が混乱しているが、ワクチン接種率が低下することはなく、じり貧でも着実に接種率は上昇していく。
その兆候を察した動きが株式市場でも如実に表れ、4934・プレミアアンチエイジングは上昇していた。
決算結果では悲惨という表現に近い8179・ロイヤルHDも上昇、決算結果は悪くてもワクチン接種率が上昇する中で、最悪期は脱出できるイメージの銘柄である。
指数をけん引する銘柄に期待はできないが、0.1%でもほふく前進できる接種率を背景に、外食産業や運輸株、対人コミュニケーションのサービス産業の浮上に注目したい。
鉄鋼株などの景気敏感株だけでなく、あえて人と人が触れやすい銘柄が接種率と相関性を発揮して上昇する目線をもって、注視すべきと考えている。
中小型の好業績電子部品、そして外に出ていく銘柄、金融政策における資産買い入れ縮小とともに上昇カーブ描く銘柄として注視していきたい。
Is it OK?