FXトレード番外編2021/5 なぜ投資する必要があるのか?
連載なので、今日は番外編をお送りしようと思います。
みなさんは、なぜFXトレードや株式投資、仮想通貨投資をするのでしょうか。
こういったものは、収入や資産に余裕のある人が、始める場合がほとんどです。
バブル期は、普通に働いていれば、働くだけでも、そこそこ資産形成ができていたものでした。
いまは、ニューノーマルの時代です。
今までの常識が通用しません。
日本経済は何十年も伸びずに横ばい。
デフレギャップは2020年末の時点で20兆円。
(経済を正常に回すのに20兆円分、皆さん全体の銀行口座合計残高が不足している。日本全体合計で20兆円分も、皆さん全体の銀行口座の現金が不足しているので生活がカツカツの人が多い。)
世界経済も、新型コロナパンデミックでボロボロです。
ニューノーマル・・・・
経済が伸びない・伸びてもわずか
→ 一生懸命汗水たらして働いても絶対報われない。
→ 勤勉に働いているのに成果が出ない。資産形成が難しい。
この流れは、既に数年前から始まっていましたが、中国初の新型コロナパンデミックが、この流れを急加速させました。
今ある現状は、すでに始まっていた時代の流れが、新型コロナパンデミックにより加速されただけなので、パンデミックが発生していなくても、いずれは今のような状況になっていたかもしれません。
つまり、個人・会社がこれからの時代を生き残ろうとするには、
労働 + 金融経済への投資 が必要となってきます。
昇給を期待し、給料とボーナスを貯金するだけで、資産形成ができる時代は、何年も前に終わりを告げました。
なぜなら、日本においても労働による個人所得が伸び悩んでいるのに、金融経済である株価だけは伸びているからです。
金融経済への投資の王道は、
・国際・海外インデックスファンドへの投資(S&P500など海外株式に分散投資)
※注意1、日本国内は伸び悩み
※注意2、ジェノサイド問題を発端とし、国際政治的なトレンドとして、中国ビジネス投資は、これから非常に危険なことになります。
・ベンチャー企業のストックオプション(給料もらいながら株式金融配当)
例えば米国ウォルマートは、この仕組で社員のモチベーションが上がるようにしており、億万長者になった普通の従業員が多い。これなら死ぬ気で働く!
・努めている会社への株式投資積立・持株会(上場企業の場合)
これらは、非常にリスクが低いものですし、何十年も続けるのであれば、年金よりも割が良いかもしれません。
ならFXトレードは、やらないほうが良いと言うことができるものです。
いえ、FXは、本当はやるべきでは有りません。
FXトレーダーの7割は負け組です。
2割がトントンで、1割が勝ち組という構成だからです。
怪しい情報商材も多い。
それに対して、インデックスファンドの投資で負けられる人は、よほどの高値掴み癖のある人でもない限りはいないでしょう。
むしろ、負けられたらそれは逆指標としての希少な天性の才能があるということになります。
逆指標投資家として、シグナルを発信すれば配信料で儲かるかもしれませんね。
さて、FXで勝つためには、FXトレードで勝てているトレーダーの手法を学ぶ必要があります。
仕事でもなんでもそうですが、練習や経験を積まずに上手くいくことは決して有りません。
しかし、当然ながら、彼らは自分のトレード手法が苦労して磨き上げたものであるため、タダで世に出そうなどということは考えません。
いくらか、条件引き換えの取引や、セミナー料としてお支払いしなければならないのです。
※ただ、世の中には勝っているトレーダーの手法を不正(違法)に盗んで、高額で”他人のモノ”を売っている人もいらっしゃいます。証拠がなければ、それで良いとお考えでしょうが、盗み取る相手がいなく成れば、そこで終わってしまうでしょう。
なぜ、タダで出そうとしないのか。
トレーダーによっては、金銭を出しても教えたがらない人もいらっしゃいますが、
むしろ、なぜ手法を隠そうとするのかについては、前記※の要素も多少絡んできます。
【自動売買で勝てるのか?】
これもシンプルそうで、難しい問題になります。
例えば、ゴゴジャンを覗けば、様々な自動売買EAが売られていますが、性能も価格もバラバラで、ものすごく熱心な自動売買教の信者でもなければ、そのなかから良いEAを探そうとは思わないものではないでしょうか。
EAを買う理由は簡単。
それで儲かることが期待できるからではないでしょうか?
しかし、その反対側にいる開発者側(僕も含め)にとっては、EAを売ってなんぼの商売です。
ここからは、少し業界裏話になります。
実は、価格がバラバラで、新規参入者が多いと、段々と自動売買EAの品質や性能を高める努力をする余裕がなくなってきます。
普通は、競争すれば良いものが出てくると思いませんか?
しかし、レッドオーシャンで価格競争を始める人が出てくれば、品質よりも価格で勝負する開発者が増えてくるものではないでしょうか。
これが現実です。
品質を下げたらダメって思いますよね?
いえいえ、開発者側は、そう思いません。
価格競争を始めた相手のEAも、やはり、例外なく、どこかいい加減なものだからです。
なぜなら品質、性能で勝てない「生産者・メーカー」は、最後は価格で競争を始めるものだからです。
※インテルとAMDは、きちんと性能で勝負しているので価格は崩れていない。そもそも、海外では良い品を安く売る人間がいたら頭の悪い・バカと思えくらいの感覚ですが、これは正しいですし、日本でも当てはまると思います。
要は、品質・性能で強豪(であると同時に競合)に勝てそうにないから価格破壊・廉価販売で勝負を仕掛ける。
そして、その粗悪廉価品を、安さにつられて買ってしまう人がいる。※粗悪品なのだから、結果として銭失いになる。
この現象は、様々な業界で同様のことが見られますが、自動売買EA販売業界にも、そのまま当てはまるのです。
選ぶ側は、この事を念頭に置いているようには、とても見えませんでした。
※自動売買ツールを使うのであれば、開発者側の心理を正確に読むことは、結構重要だったりします。
そうすると、FX自動売買という便利なツール市場が、いつの間にか粗悪品揃いのスクラップ市場に成ってしまうわけですね。
粗悪品が増えて、使っても成果がいまいちなガラクタが増える。
そうするとどうでしょう。
EA販売市場から、お客さんの心が離れていくものではないでしょうか。
あそこの市場(イチバ)は不良品ばかり売っているという噂が立ってしまうと、お客さんが市場から離れてしまいませんか?
こうなっては、いくら優良商品をおいても、大量の粗悪品を置いていたこと(粗悪品がはびこる状況を放置していた事)が原因で、うんざりさせられたお客さんがそもそも訪れなくなる(場合によっては二度と!)のですから、もう取り返しが付きません。
本来、目指さなければいけないのは、品質向上→顧客満足度の追求ですよね。
さて、販売者は何をしなければならないのでしょうか。
もちろん、開発歴の長い開発者は、良品の作り方もよく知っていますが、良品ほど一般向けに流通させようとは思わず、B to Bで、何処かのファンドに出すことを考えるものです。
これは、品質と自らのブランド力を下げかねない廉価販売ガラクタ市での競争を、ものすごく嫌っているからです。
自動売買には、もう一点問題があります。
・同じEAの使用者が増えたり、大口トレードをする人が出てくると、優位性がなくなる。
トレードは、基本的に市場の歪みをとって利益に変えるものですが、同じポジションを持つ人が増えると、市場の歪みが小さくなってしまい「優位性がなくなる・利益が出なくなる」ものなのです。
B-Bookでしか使えないようなEAであれば、市場への影響も小さいかもしれませんが、A-Bookで使う人が増えすぎたり、大口が目立つ大ロットでトレードを始めると、一気に優位性がなくなります。
何より、少しロットが目立っただけで、機関投資家は潰しにかかろうとします。
なぜ、アイスバーグのような注文状況・板を隠蔽するトレードアルゴリズムを機関投資家が使うのでしょうか?
みなさんの注文状況を把握しているFX会社のカバー先(インターバンク・リクイディティプロバイダー)でさえ、みなさんと利益相反する私企業に過ぎません。
ゲームで自分のカードを、わざわざ相手に見せれば不利になるものではないでしょうか。
アイスバーグなどを使わない大ロットの目立つ注文とは、まさに自分のカードをゲームの競争相手に見せる行為なのです。
なので、EAは寿命品として捉えておく必要があります。
よろしいですか?