ロット調整とポジション調整でリスクを調整!たった5000円であなたのFXライフが格段に変わるシリーズ[重要材料編]④=資金管理=についてロット調整・ポジション調整を理解する
バルサラの破産確率の記事で既に投下資金は10%までに押さえておく事が理想である事は学びました。
しかしこれをポジション1本で持つと言う事は、いくつかのシナリオがある場合に適合できない事が出てきてしまいます。
それを回避するために、ポジションを分割して最大10%まで、と言った風に持つ事で、より戦略に幅が出てくる事でしょう。
ひとつのポジションが2%であれば、最大5本まで仕込めます。
ただし、多くの場合資金管理と言う面から5本全部仕込む時にpips管理でどのレベルから仕込まなければならない、と言うような問題も発生してきます。
実はこうした詳細な取引は相場にはあまり意味がないものです。
なぜなら、現在見ている時間足に対してはそれなりの根拠になりますが、実需が増えるような季節の場合、予想外に取引されると上位足の根拠まで続伸することもしばしばですので、戦略外になってしまうことも少なくありません。
pips管理でこれを行うと、上位足の根拠まで資金不足のためポジションが持てずに撤退ということも起こりえます。
またこの撤退をするしないについて、もともとの取引手法の平均勝率から見て、7割程度の勝率のものと9割程度の勝率のものでは信頼度も変わってきます。
こうした理由からゾーン認識も上位足の状態を含めて戦略に盛り込まれる必要があります。
例えば、50pipsの損切り幅が予めある時、最大で150pipsの損失を許容する場合には、単純に3ポジションまで持てることになります。
そして上位足の損切りポイントまで200pipsの許容が必要な場合は3本では足りなくなります。
この場合は4本を各50pipsの許容ではなく、3本を各70pipsの許容として考えておき、反転材料が出た後に1本増してポジションを追加する、などというようなポジション戦略で、リスクリワードの調整を行っていきます。
言葉で言うのは簡単ですが、実際にこれが毎回できるかと言うとそう言うことにはなりません。
さまざまな条件が邪魔をして気がつけば利食いのポイントになっていた、損切りのポイントになっていた、と言ったこともしばしばです。
そこで最初から1本しか仕込まない状態で上足までの損失許容幅を算出しておき、それを利益率の1、2と言ったように分割することで、あらかたの損失許容を出すことで、追加しながら調整するようなことを避けられます。
結局のところ、こうした調整はマルチタイムフレーム分析ができる前提で為せることですので、まだマルチタイムフレーム分析ができないと言う方はご質問やレクチャーなどを受講された方がよろしいかと思います。
このように書いていると実にナンピンありきのような捉え方をする人もいますが、そうではありません。
もちろん戦略としてのナンピンを推奨するものであって、常時ナンピンをする事を推奨はしていません。
戦略と言うものの中身の話として、いくつかのシナリオがある場合、それぞれのシナリオに後になって適合できないと言う事態が発生しやすい時、逆行する事が前提の場合ももちろんあります。
そうした取引の中で、たった1本のポジションで最適解としてのポジションを持てるか、と言った話をするのであれば、初心者ほどそうしたポジションを持つ事は難しいでしょう。
ではどうすればよいのか、バルサラの破産確率によってリスクリワードの優位性を選択しながら、ゾーン認識ができる中でより最適なポジション投下を戦略として練る、と言うことになります。
たんにトレンドに対して逆張りだから優位性がない、と言う人はむしろ相場の優位性の何たるかを理解していないと言えます。
これについては各シリーズの期待値に関する記事をお読みいただければ理解できるはずです。
一応事例を出しておきましょう。
あなたが見ている時間足は30分足でしたが、その30分足にできたレンジの幅は70pipsでした。
その場合、あなたは順張り条件が揃わずに、このレンジのゼロサムの回帰性が強事を理解する時、逆張りを行わずに取引をしないか、あるいは取引をする際にはどのように取引をするかについて考察していきましょう。
取引をしない場合はその時点で回避ということで終了ですが、取引をする場合には、フィボナッチリトレースメントで測定しながらレベル計測をした上で、戦略にゾーン認識を盛り込む必要があります。
それは仮想ターゲットとしてのフィボナッチ200レベルと423.6レベルです。
フィボナッチ200レベルでのポジションに関しては問題ありません。
しかしフィボナッチ423.6レベルに関しては、既に200レベルでポジションを持っている場合、含み損として150pips近い含み損を抱えています。
あなたはここで損切りをして終わるだけでしょうか。
回帰性の強いレンジであるということであれば、ここからもうひとつナンピンを仕込んで311.8レベルからの2本という形にしてレンジの上限や下限までの100レベルまでの回帰が見込まれる利食いを狙う可能性はないでしょうか。
初心者と玄人の情報の取り扱いの差についてこのような事例のようにゾーン認識とリスクリワードの確保、取引ができる根拠の信頼性などが挙げられます。
こうしてみると、やはりトレンドに対しての逆張り云々という理由だけでは相場は全く機能しない事を理解できるでしょう。
少なくとも私たちは3つの材料でその信頼性を担保してくださいと申し上げております。
その材料無くして片側だけの材料としてみるには材料不足である可能性を否定できないからです。
あなたはどうでしょうか。取引をする際に必ず3つい上の材料がそろっていてい取引しているでしょうか。
もしできていないのであれば、たった今からその習慣を身につけましょう。
なんでもいいから3つ、ということではありませんのでご注意ください。
機能するような強い材料が3つ以上と言うことです。
これを視野にきちんと入れておかなければ、逆張りの場合の材料が10を超えるフィルターになってしまいます。
それはそれでまた、チェックする負担が増えてヒューマンエラーにつながる恐れが出てきます。
ポジション調整については今までの内容でお分かりになったかと思いますので、ロット調整について補足しておきます。
150pipsの損失許容がある中で150pipsを1ポジションで耐えると言う方法もありますが、先ほどのように根拠があるポイントでナンピンをする場合、最初に3分の1程度投下しておいて、ナンピンポイントで2本たらし、少し利益が乗ったところで1本利食い、再度逆行したらナンピンポジションを手仕舞って新たなポイントで2本仕込み、少し利益が出たら1本利食い、と言うような手順の繰り返しで1回程度は全体としてチャラに持ち込めるポイントが発生してきます。
そのポイントで微小な損失で撤退することもありますし、新たな期待値が発生している場合はポジションの上乗せと言うこともできます。
このように相場状況が今どのようになっているかによってポジションの使い方を戦略として考えておいた方がバリエーションの幅が広がって利益率に反映されやすくなります。
あなたもご自身の取引を一度見直してみてはいかがでしょうか。
それでは今回の学習はここまでといたします。また次回お会いいたしましょう。
Is it OK?