取引方法の話で騙されないで!たった5000円であなたのFXライフが格段に変わるシリーズ[騙されないために編]④=噂や通説=について取引方法を理解する
FX界隈には様々な噂や通説などがあちこちにありますが、そうした情報を鵜呑みにしていないでしょうか。
海外口座、国内口座に関しては前回記載済みですが、今回は
1. EA(エキスパートアドバイザー)と裁量について
2. スキャルピング、デイトレ、スイングについて
3. スプレッド、証拠金維持率、スワップポイントについて
4. 日本時間、欧州時間、米国時間について
5. ハイレバ、ローレバについて
6. 順張り、逆張り、レンジ取引について
これらのお話でお送りしていきたいと思います。
①の海外口座・国内口座や②のチャートや③のデバイスの時にお話ししたように、結局のところ情報は使い方次第と言うところも出てきます。
条件や環境に合った情報を選択できるような分析を心がけましょう。
1. EA(エキスパートアドバイザー)と裁量について
自動売買と聞くと胡散臭いと思う人が少なからずいます。しかしながらその原因についてあげられる人はごくわずかです。
それを知るためには裁量との比較で何が必要なのかについて考える必要があります。
現状のEAはメタトレーダー4を主体とするMQL4と言う言語で作られていることが一般的です。
このメタトレーダー上でできることを超えてプログラムが組まれることはありません。
つまり、メタトレーダー上での性能が限界がある場合には、適合しにくいプログラムができてしまうことも否めないと言うことです。
そのひとつが、マルチタイムフレーム分析です。
メタトレーダーのプログラムは各時間足ごとの条件やフローによって作られることが前提となっています。
また、画面の切り替えも出来ません。
そうした開発環境が出来上がりのプログラムに影響を与えていることを理解すれば、EAの全てではなく一部が適合しないプログラムであることはお分かりいただけるはずです。
ただ、こうしたEAの中にも、上手に条件を組み込んで収益を生み出すものがあることも実際にあります。
そうしたものを見たことがない、EA自体が胡散臭くて嫌いだ、と言うような事で毛嫌いすると、そのうち歳をとってヒューマンエラーが増えた時に裁量で取引は限界を迎え、撤退するか掌を返してEAを使うか、といった選択肢になっていく事でしょう。
分析家としての最適解としては「あまりに杜撰」ではないでしょうか。
また、裁量の取引に関しても「特別な事をしている」と思っている人も少なくありません。
実際にはベースとして機械的な取引方法がある中で、その都度の場面ごとに存在するリスクの度合いを察知し、取引方法にフィルターを加えたり、修正したり、戦略として変化を加える事で適合させている、と言ったところのお話だと思われます。
「聖杯をもっている」などの解釈はもってのほかです。
2. スキャルピング、デイトレ、スイングについて
これらの話については総じておよそFX会社や証券会社の思惑と性質がついて回ります。
思惑については一部3. スプレッド、証拠金維持率、スワップポイントについて被りますのでそちらで記載したいと思います。
性質の話については、スプレッドが狭い会社にとっては取引回数が稼げればそれだけ手数料が発生するので、スキャルピングを進めるところもありますし、会社の規模が安定しているところに関しては長期運用としてスワップポイントを狙った取引やスイング取引などを進める場合もあります。
また、スプレッド赤字のリスクやスイングでの大きな値幅での損失を考慮した場合にはデイトレードを進める場合もあるでしょう。
各社のメリットデメリットによりこうしたおすすめは変わるので、ご自身の取引にあったものがどれか、と言うことが最適解としてふさわしいものになると思われます。
3. スプレッド、証拠金維持率、スワップポイントについて
こちらでは各社の思惑について主体としてお話ししておきたいと思います。
簡単に言ってしまえば、私たちが被る損失はどこにお金が流れるのでしょうか、と言ったところです。
スキャルピングは各社に手数料として最低限担保される利益となります。
証拠金維持率は個人の資産を保護する目的という表向きの名目があるにはありますが、実際問題この証拠金維持率があるために、損切り指値への仕掛けなども出て、資金を回収する動きもチャート上で見られます。
つまり各社にとってはボーナスのようなものです。
その点については詐欺的と言われるのも致し方ない部分ではないでしょうか。
しかしながら勝負の世界ですので、片側の考え方で答えを保持するには時期尚早と思われます。
そう言う意味ではチャートが読めるのであれば長期的にスワップポイントでの利益をコンスタントに蓄積する方が最適でしょう。
そしてこのスワップポイント運用でも同じように損切りの指値狩りが行われている可能性が否めません。
これらの話は決して各社を批判していると言うわけではなく、実際に救済措置が取られていない状態で資金が移動してしまうところにその原因があると言うお話です。
4. 日本時間、欧州時間、米国時間について
一般的には日本時間では相場は動かない、欧州時間から相場が動く、と言うような事を記事にして、欧州時間でのエントリーを進める初心者向けの本などがありますが、実際にテクニカルチャート上ではそうした時間に合わせて条件が整っている場合がある、と言うだけの話で具体的な根拠としては不十分です。
また、⑦のリスクリワードや[重要材料編]③=資金管理=バルサラの破産確率でもお話しますが、取引を開始するまでに利食いのポイントと損切りのポイントが明確であることや、その比率が最低限破産しない範囲で担保されていることなどが重要な材料となってきます。
5. ハイレバ、ローレバについて
これについては高額取引をしているプレイヤーにもハイレバレッジを全力で利用している姿が見受けられますが、そうした人のほとんどが損失時に資金総額の半分以上を損失として形状してしまう傾向があります。
こうした取引は堅実とは言い難く、ギャンブルに近い取引として認識する必要があります。
中には自分の取引だから他人にとやかく言われる必要はない、と言う人もいますが、仮にこれがイベントの企画としてと言う話であればその解釈は適合するでしょう。しかしながら通常の取引として正常な範囲かと言った点で捉えるのであれば、異常であり、配信すると言う立場上の責任としては免れる事はできない無責任な行為とも言えます。
6. 順張り、逆張り、レンジ取引について
初心者が何も知らない状態で順張りに対して逆張りは優位性がない、と言うものであれば理解できなくはないのですが、現実問題としてどんな材料や条件があるか、と言ったところが期待値の有無として重要であり、またトレンド中であっても伸びやすい根元の話か、トレンドの終了間際での出尽くした材料があるのか、といった進捗の状態によってもその信頼度が変わってくる事を理解できなければ上級者とは言えないでしょう。
また、レンジ取引は難しい、難しいから取引しない、と言うことについても、個人の自由とは言うものの、実際にレンジがあることによって生まれるトレンドと言うものが理解できるのであれば、レンジが認識できてこそですし、レンジからのトレンドという挙動に縛りが出てくる以上、取引はしなくとも認識そのものができていなければ騙しの挙動について永久に対策ができない、と言ったことも出てきます。
このように様々な噂や通説についてみてきましたがいかがでしたでしょうか。
冷静にひとつひとつ掘り下げながら見ていくと、イメージで捉えていたものと実際の材料や事象の間に誤差が出ているものも少なくないと思います。
その認識で被る損失が割合として多い場合、当然手法やテクニカルの材料以前にご自身の中にリスクを抱えていることになるでしょう。
今回を機に見直してみてはいかがでしょうか。
それでは今回の学習はここまでといたします。また次回お会いいたしましょう。
Is it OK?