口座の種類で運用の仕方が変わる!たった5000円であなたのFXライフが格段に変わるシリーズ[騙されないために編]①=取引環境=について海外口座・国内口座を理解する
FXの取引をする際に一番最初に悩むのが、どの証券会社やFX会社のどの種類の口座を開設するか、といったところでしょう。
このような悩みはファンドマネージャーなどの専門家やフィナンシャルプランナーなどの専門外の方に聞いても当たり障りのない答えしか返ってきません。
投資は自己責任、これが大原則です。
しかしながら、専門家でありながらユーザーの質問にこの答えで返すのはいささか善管注意義務に欠ける行為ではあります。
私は専門家ではありませんが、こうした問題の良し悪しを理解して、いくつかの例を挙げることはできます。
スワップ取引の場合に限ってはさほど大差はないので難しい選択にはならないと思われますが、今回は特に問題となるであろう、国内外の口座に対してのスプレッド、証拠金維持率、レバレッジ、信託保全、おさいふ口座について触れていこうと思います。
まず最初に、金融関係の会社であると言うことで、無闇に信用を寄せる方がいます。それはとても危険な行為だと予め言っておきましょう。
例えば窓口で商品を販売する店員がいたとします。その店員は販売することが目的であり、あなたの資産を守ることが目的ではありません。
こうした事を理解しないでいると、窓口の店員に相談を行った結果、無駄な商品を購入してしまうと言ったことが出てきます。
窓口で相談をするな、少なくとも相談したところで購入するな、というような事をいう人もいますが、とても賢い選択だと思います。
現在の金融会社は法規制も進みそれなりに信用が担保されている部分がありますが、以前の金融会社の中でも無名のFX会社などでは、ユーザーの入金した口座資金を持ち逃げすると言ったような事件が発生しています。
こうした事件の多くは、金融業界全体を震撼させ、信用の失墜に繋がることもあり、ニュースに取り上げられにくい点があります。
私たちはそうした日常の中でも、闇の部分やリスクに対してきちんと目を向け、自身の資産を守るべく考慮・対策をしなければなりません。
昨今話題になっている仮想通貨に関しても、みだらに取引をした結果、セキュリティの甘さによる盗難事件が発生して莫大な損失を被った会社や投資家が大勢います。
この結果に対して良し悪しの思惑はそれぞれあることでしょう。しかしながら根本的な考え方として、私たちはそうした結果に対しても、投資家であり同時に分析家である以上、現実の事象として捉える必要があります。
結果に向き合えない分析家というものがあるのであれば、それはもはや信頼のおけないただの詐欺師に近いものと思われます。
そうした信用に関する根幹の部分として、まず認識しておきたいのが、信託保全です。これは最低限の金額が有事に返還されることが保証される仕組みです。
これについては国内外どちらにもありますので、選択する際の材料になり得ます。
特に資金の大きくなった時の資金移動の目安として利用できるはずです。
次に海外旅行などによくいかれる方は馴染みやすい口座の使い方について解説します。
海外口座の中には、円での保管ではなく、ユーロやポンド、ドルと言った外貨による、おさいふ口座で運用できるところもあります。
もしあなたが、週足や月足などのチャートでスイングの取引ができる場合、数週間や数年などのスパンで挙動が読めるとするのであれば、海外旅行と同じような考え方で、口座に外貨で保管しておき、差益を得る時に出金する、と言ったような使い方もできます。
取引を行わなくても、通貨自体の価値の変動による差益が発生しますので、海外旅行と同じ仕組みで利益を得ることができるでしょう。
このように資金をまずは守る方向で口座の選択を行ってみてはいかがでしょうか。
次に国内外の口座の最大の違いとしてレバレッジがあるでしょう。
海外口座ではレバレッジが250倍から888倍というものもあります。
人によってはこれを、ハイレバレッジの取引を行うことになり危険、という人もいますが、資金の全てを使う前提で取引を行うのはナンセンスです。
バルサラの破産確率に基づいて発言をするようにしましょう。
巷にはこうした浅はかな情報が蔓延していますので充分ご注意ください。
ハイレバレッジかどうかという基準で考えた場合、対象になる国内口座はどうなるか考えてみましょう。
国内では法規制により2020年現在ではレバレッジ25倍と規制されています。
このレバレッジでは、仮に1万通貨をドル円100円としてポジションを持つ際に、損失許容額に加えて証拠金として4万円が追加で必要となります。
1円幅の損失許容だとした場合、総額5万円の資金必要になります。
これをレバレッジ888倍で同じように考慮した場合に必要な証拠金は、損失許容額は同額の1万円、証拠金が1/35.52で済みますので1127円程度の追加で済み、1万1127円程度となります。
この初期必要金額にこれほどの差が出る事を考えると、初心者のお試し取引や高額な取引に対しての証拠金維持率に影響が出て、強制ロスカットの危険性が出てきますし、国内口座は証拠金維持率を圧迫して少額取引に絞られやすく、稼ぎづらいと言う現実も出てきます。
しかし海外口座はどうかというと、いいことばかりではありません。
大手に限った選択からしていかなければ、昔の法規制前の事件のように資金を持ち去る会社もないとは言えません。
一度持ち去られたお金は戻っては来ないのですから、慎重すぎるくらいで最初は丁度いいのではないでしょうか。
スプレッドに関して言えば、国内口座の方が比較的狭いので、小さな手数料で取引を行えます。
それはスキャルピングでの取引が可能ということになりますので、チャートを分析しながら長い間取引のポイントを待たずとも小さな値幅で利益を積み重ねられる事を意味します。
そうした事を考慮すると、海外口座よりは国内口座の方がみなさんの取引する手法に適合しやすいことは言うまでもないでしょう。
ただし、次の[騙されないために編]眼からウロコ!10分でわかるFX2チャートを理解する、のお話で出てくるレートのズレはどのチャートや証券会社の口座でも出てきます。
このそれぞれの特徴を考慮した上で、ご自身の取引にマッチしやすい口座を選択することが重要です。
巷には様々な情報が流れており、中には全く反対の情報もよく目や耳にします。
こうした情報に振り回されて、結局どうしたらいいのかわからない、という人も少なからずいます。
今回見てきたように、まずは資金を守る事を前提に選択し、その上で自身の手法に適合しやすい口座を選択していく、という順序で決めてみてはいかがでしょうか。
そしてその先、資金が増えてきた時にまた、信託保全の保証を大幅に超越した部分について、他の同じように信託保全のある口座へと一部を分割することにより、より多くの保証額を得ることになります。
このようにその都度見合った資金運用に切り替えながら資金を守りつつ増やす、という風にすることで、より安全な資金運用へと変化することでしょう。
テクニカルや投下資金比率などの他に、こうした部分の理解もなければ資金を守れない事を理解できれば、今回の学習としては十分だと思われます。
あなたが情報弱者と言われる人たちと同じ選択をしない、賢い選択をする事を願っています。
それでは今回の学習はここまでといたします。また次回お会いいたしましょう。
Is it OK?