【フジトミ】原油は総じて上伸、石油製品の上昇が目立つ
(東京原油・石油製品)
12日の東京原油・石油製品は小反発。原油期先11月限は前週末比330円高の3万3520円、ガソリン期先12月限は同720円高の4万6390円、灯油期先12月限は同850円高の4万7490円。
海外石油市場の自律反発の動きを好感して、東京石油市場は週末の夜間取引から戻りをみせていた。週末もWTIの46ドル台回復もあり、堅調地合いをみせていた。前週、原油先限は弱材料にかかわらず、3万3000円前後をやや強引に維持したこともあり、この戻りもやや割高といえるが、週明けも買い先行の動きがみられ、一段と下げ渋りをみせていた。目先は在庫統計に対する事前予想待ち。また、今週、各種月報が発表されるため、その発表に左右されることも予想されるだけに、臨機応変に対処したい。深追いはいずれも避けたいところ。
(東京貴金属)
12日の東京金はNY金急落に追随して続落。金期先4月限は前週末比22円安の4480円、白金期先4月限は同18円高の3356円。
東京金はNY金の一段安を受けて続落している。夜間では4512円まで一時上伸したが、格好の売り場提供に。米FOMCを控えて、金利を生まない金を取り巻く需給環境は良くないだけに、東京金は下値探りが予想される。白金は戻りをみせているが、夜間での高値から大きく値を消している。パラジウムの急騰に追随して白金は4492円を示現したが、その後、50円以上も一時売られるなど、上昇しているものの、地合いは弱いとみるべき。東京金・白金とも戻り売りが無難。週明けもパラジウムが急騰しており、その動きからも目が離せない。
(東京ゴム)
12日の東京ゴムはマチマチ。期先11月限は前週末比0.1円安の186.9円。
週末のオファー価格の上伸を好感して、週末に下落していた東京ゴムは上伸して始まった。しかし、買いは長続きせず。上海ゴムが続伸したため、10時過ぎに先限は188.9円まで上昇したものの、早々に売り直され、187円を挟む動きが中心に。生産国の輸出制限がオファー価格の上昇をもたらしているが、一方で在庫増加をもたらすだけに、戻り売りのスタンスを継続すべき。
(東京トウモロコシ)
12日の東京トウモロコシは週明けのシカゴ安を受けて値を崩す。期先5月限は前週末比60円安の2万2650円。
週末のシカゴコーンの反発もあり、朝方の東京はしっかりしていた。ただ、9時に再開したシカゴの反落もあり、次第に水準を切り下げ、マイナス圏に値を消すことに。週明けの下落要因として、週半ばからの降雨予報や週末の気温上昇が期待ほどではなかったともいえる。前者の影響が大きいとみられ、ホット&ドライの前提が崩れたため、朝方の買いの手仕舞い売りを指摘しているが、目先は明朝の作柄状況に注目。米プレーンズの作柄にも注目したいが、米コーンベルトの主産地の作柄が良好で、土壌水分が潤沢であれば、シカゴは一段安必至。
(東京米国産大豆)
12日の東京一般大豆は動意薄。期先4月限は前週末比100円高の4万5600円。
16日の新甫6月限の発会を前にして、東京は全くの動意薄。商いが一段と厳しくなる。米農務省の需給報告にも反応せず、新甫発会以降、月末発表される作付面積が材料になるとみられ、東京はまた噴き値売りスタンスになるだろう。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=15873
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