【フジトミ】東京金・白金とも反発
(東京原油・石油製品)
1日の東京原油・石油製品は続落も、強気の米API発表を受けて下げ幅を縮小した。原油期先10月限は前日比270円安の3万5320円、ガソリン期先12月限は同150円安の4万8000円、灯油期先12月限は変わらずの4万9200円。
米国の原油増産基調に加えて、リビア・ナイジェリアの増産も確認され、WTI・ブレントが揃って急落し、東京原油は一時、1000円以上も急落した。米API発表を前にしてのポジション調整かたがた、下げ幅を縮小して、東京は夜間の取引を終えた。注目の米APIの在庫発表は原油在庫の急減を指摘するかなり強い内容だった。発表後にWTI・ブレントは戻りをみせ、東京の下げ幅縮小も想定された。実際、朝方から戻りをみせ、やや強引な買いも目立った。ただ、前日大引け時点よりも海外原油はまだ大きく売られており、朝方の戻りは行き過ぎともいえる。実際、その後のWTIの上げ一服では強引に買い直された分、値崩れを強いられた。弱気な中国の経済指標を受け、さらにWTIやブレントは上げ幅を縮小したが、東京の反応はイマイチ。下げ渋るため、円安や日経平均株価の上昇により注目したといえる。14時台に日経平均株価の高値更新に合わせて円安もまた再燃したことで、原油11月限は3万5400円台回復もみせた。米EIAの発表では原油生産とガソリン需要に注目も、知ったらしまいで高値からの値崩れも想定される。
(東京貴金属)
1日の東京金はNY金の急伸を受けて反発。金期先4月限は前日比19円高の4506円、白金期先4月限は同12円高の3383円。
NY金急伸を好感して反発しており、再び東京金は4500円台に水準を切り上げた。前日の東京はかなり悲観的なムードが支配的だったが、NY金の急伸で弱気ムードは後退することに。ただ、これまで何度も4500円台から大きく値を消していること、週末の米雇用統計を意識して東京金の買い玉の手仕舞い売りの場を提供することになったとみる。弱気な中国の経済指標を受けて、NY金は買い直されたが、改めて1270ドルを下回ることも予想しておきたい。東京白金も買い戻されたが、3400円を壁にしており、白金は戻り売りスタンスが無難。
(東京ゴム)
1日の東京ゴムは期近中心に続落。期先11月限は前日比3.8円安の198.7円。
夜間からの軟調地合いを継続し、10時前には200円での上値の重さを嫌気して投げが膨らみ、196.1円の安値を示現した。ただし、新甫発会から20円も急落したこともあり、売られ過ぎ警戒もあり、その後、下げ一服。11時には200円を回復する場面もみせた。しかし、期近中心に下げ幅を拡大しており、期先も戻り切れず。増産期を迎えており、支援材料が見当たらない中、一段安も仕方なし。ところで、本日からブリヂストンはタイヤの販売価格を引き上げるというが、昨年後半の価格急騰がその要因。今年に入って急落しているが、タイムラグがあるため、今年の年末に引き下げる可能性もある。週末はさらに値を消す可能性も高い。引けにかけて買い戻されたものの、売り場提供とみたい。
(東京トウモロコシ)
1日の東京トウモロコシは期先が続伸も、引けにかけてやや強引に買われ過ぎ。期先5月限は前日比120円高の2万2260円。
東京トウモロコシは薄商いの中、玉次第の相場つきとなった。シカゴは一時急伸も、高値から大きく値を消しており、今回もまた、一目均衡表の雲の上限が上値抵抗線になっており、チャートの悪化から目先の調整も予想される。このため、東京の上げは一服。一方で、前日は高値から値を消したこともあり、売りにも抵抗をみせており、結果的に模様眺めムードが支配的。目先は週末の米コーンベルト東部の天候がポイントに。14時に入って円安が進行したことから先限は上げ幅を拡大していた。円安一服やシカゴ安の割の中、やや強引に買われ過ぎだった。
(東京米国産大豆)
1日の東京一般大豆は高安まちまち。期先4月限は前週末比200円高の4万5560円。
東京一般大豆は続落している。前日の大引けにかけてようやくシカゴ急落を受けた下げを演じたものの、それまでのシカゴ急落や円高を無視して下げ渋っていただけに、まだ下げ足りず、本日の下げも仕方なし。先限の4万5000円割れも想定される。米コーンベルト東部のコーンから大豆への作付シフトも売り材料に。引け間際に先限が上伸したが、また割高な水準に。
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