順張りの逆張りって?
──────────────────────────────
連載「トレード哲学」……7
──────────────────────────────
「ヘタウマ」というのは、創作活動において、技術が稚拙がゆえに味があることを指すそうですが、技術がヘタではいけないのでは?
バカボンのパパが言う「賛成の反対」は単なる「反対」ではなく、哲学的な深い意味があるとか……。
相場用語は、意外にも情緒的、感覚的なものが多いのです。
ここ数回で解説している「順張り」「逆張り」にも完全な定義がありませんし、同じタイミングで買っているのに、ある人は順張り、別の人は逆張りと表現することもあり得ます。
「順張りの逆張りがいい」と言う人がいます。
買い戦略で説明すると、次のようなポジションのつくり方です。
下がってきた
下げ止まった
上昇し始めた
「よし乗ろう」と決めて押し目を買う
上げトレンドに移ったことを確認したあと(現実には「そう判断した」)、押し目で買うということは、トレンドに対して順張り、玉を入れるタイミングとしては逆張り、という説明が可能です。
これを指して「順張りの逆張り」と表現するのです。
ややこしいようですが、実践者にはわかりやすい言い回しなのです。
このイメージを大切にするプロも多く、私は「万人の基本となる考え方」ではないかと思うのです。
・下げ相場で、やみくもに買い下がる失敗を防いでくれる
・流れに“乗る”という感覚が生まれる
・平均値を不利にしないよう努める発想がある
ちなみに、林投資研究所の中源線建玉法も、この考え方を採用しています。
“順張りの逆張り”に、3分割のポジション操作を加えて、明確なルールを規定した売買手法です。
×
ใช่ไหม?