【慢心厳禁】リーマン時の底打ちは決算を2度経てから
こんにちは、下山です。
ここ最近、食事が毎日のように出前でしたので
若干の飽きもあってたまには外食も、と思い、
「なんか美味しいお店ない?」
みたいな話を友人と話していたところ
新宿にあるおすすめの
「つけ麺」のお店を教えてくれました。
場所は新宿南口方面で、高島屋の近くです。
新宿をご存知の方ならイメージが湧くかと思いますが、
明治通りをはさんで高島屋の向かいにHISがあります。
HISの横の道を入って突き当たりを右に曲がると
代々木方面に向かう1本の道があります。
しばらく進むと左手に新宿御苑の森林が見えてきて、
小鳥のさえずりも聞こえてくる静かな道です。
明治通りの喧騒とは対照的ないわば裏道ですね。
人通りもほとんどありません。
その道の途中にある「五ノ神製作所」という
つけ麺の有名店です。
その友人は緊急事態宣言が明ける頃にも
行ったそうなんですが、ほぼ満席だったそうです。
新宿といえどもコロナの影響で
ほとんどのレストランでまだまだ空席が目立つ、
そんな時期でも、です。
人気店をうかがわせますが、
ただ、メニューを聞いてみると・・・
残念ながら「海老つけ麺」がメインのお店でした。
自分は、魚介が苦手です。
「海老トマトつけ麺」などもあるようで
どんな味なんだろうかと気になったのですが・・・
諦めました。
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他人の行動に追随してしまう「ハーディング効果」
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魚介が無理なので結局その店に行くことは
なかったのですが、それでも話を聞いていて
気にはなりました。
やはり人が集まるところには
多かれ少なかれ興味を惹かれるものです。
ただ、自分が興味を惹かれた理由を
心理学的に解明すると
単に「人気があるから」ということだけでなく
もう少し深い理由があります。
「ハーディング効果」
といわれる現象をご存知でしょうか?
ハーディング=群れという意味ですが、
人と同じ行動をとることで安心感が得られるため、
他人の行動に追随してしまうことを指します。
大昔、人々が小さい集落ごとに
暮らしていた時代は、仲間外れにされてしまことは
命の終わりを意味しました。
そのような時代に人間が培った
本能的行動だという説もありますが、
「人と同じ行動をとることで安心感が得られる」
ということで人気のお店に惹かれてしまったわけです。
自分はそれほど安心感を求めるタイプではない
と思いますが、もしかしたら心の奥底にそういう気持ちも
眠っているのかもしれません。
あなたはどうですか?
安心感を得たくて
周りの人と同じ行動をとることありませんか?
たとえばパソコンを選ぶ時、
周りの人がみんな使ってるから
とりあえずレッツノートにしておこう、
みたいな。
安心感を得たくて周りの人と同じ行動を選択したこと、
きっと誰にでも多かれ少なかれあるはずです。
特に日本人は欧米よりも
この意識が強いとも言われますよね。
「流されやすい」
と揶揄されることもあります。
でも悪いことばかりではありません。
例えば、『緊急事態宣言』が出されている中、
「本当は外で自由に遊びたいけれど
周りの人の目を気にして我慢した」
という方も多いのではないでしょうか。
この「同調圧力」が罰則の無い緊急事態宣言下で
人の外出を大幅に減らした1つの要因になったとも考えられます。
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リーマン時の底打ちは決算を2度経てから
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ただし・・・
ここからが本題ですが、投資の世界で
「同調圧力」に流されるのは完全悪ですから
トレーダーの方はお気をつけください。
「多くの人が買ってるみたいだから
自分もこの銘柄買っておこう」
とか、そういう安心感を求めて流された瞬間、
相場のカモに成り下がります。
ここ最近の話でいうと、3月の暴落から
日経平均株価が回復する中、
「もう大丈夫なんじゃないの?」
と慢心してしまった方も多いかもしれません。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
という言葉が示すように、人間は忘れる生き物です。
周囲の楽観ムードに
流された方もいらっしゃるでしょう。
もしあなたに思い当たる節があるのなら、
十分に気をつけてください。
コロナ感染症の第二波が訪れたなら、
歴史的に見てより被害が甚大になる可能性もあります。
これまでのパンデミックは序章に過ぎなかった、
ということも考えられます。
冬にはさらに強力なウイルスが
蔓延する可能性もささやかれていますが、
もし本当にそうなれば
実体経済はさらなる大打撃を受けるでしょう。
また、今は日銀もFRBも
お金をじゃんじゃん垂れ流している状態です。
株価が実体経済を反映しているとは
到底思えません。
ちなみに、リーマンショック時の
相場を覚えていますか?
当時、リーマンショック後に
日経平均株価が底を打ったのは
四半期決算発表を二度経てからでした。
もちろん今回もリーマンショック後と
同じようになる保証はありませんし、
どう動くかは誰にも分かりません。
ただ、常に気持ちを引き締め
株価がどう動いても大丈夫なように備えておくべきです。
あなたの不安を煽りたいわけではありませんし、
絶対に下落すると言いたいわけでもありません。
周りに流されて
ご自身のトレードを見失ってしまわないこと、
いついかなる状況に陥っても対処できるように備えること、
ぜひこのことを忘れないでください。
本日も最後まで
ご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
Is it OK?