【フジトミ】日経平均伸び悩み 地政学的リスクと日経リンク債償還に伴う先物売り懸念
日経平均株価は、前日比57円09銭(0.29%)高の1万9900円09銭で取引を終了した。主要なリスクイベントを通過し、米国での6月利上げ観測が広がる中、円安ドル高基調から、企業業績の改善を見込む買いが広がった。日経平均は午前、95円高程上昇したが、その後は北朝鮮情勢を懸念してか上値の重い展開となった。北朝鮮のチェ・イル駐英大使が6回目の核実験を実施すると述べた、と英スカイが報じたことがきっかけだった。また、投資家の一部からは「日経リンク債」の早期償還に伴う大量の先物売りへの警戒感が高まっている模様だ。市場の一部では2万から2万300万円の間に私募・公募あわせて日経リンク債が1兆円規模あるとの見方もあり、節目2万円前後では早期償還に伴う先物売り圧力に懸念する見方が台頭していた。
TOPIXも反発となり、前日比3.42ポイント(0.22%)高の1585.19で取引を終えた。東証1部の売買代金は2兆7790億円、売買高は21億6989万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1044、値下がりは805、変わらずは166だった。
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