最新!バフェットの手紙『50%超の暴落もあり得る』
こんにちは、下山です。
『バフェットがついにガラケーからスマホへ!』
先月、こんなニュースが流れましたが、
ガラケーを卒業しただけで世界的なニュースになるという(笑)
さすがですね。
ガラケーからスマホに変えてニュースになる人は
世界広しといえどもバフェット氏くらいではないでしょうか。
アップルのCEOであるティム・クック氏から
直々に説得されてもらったiPhoneを使い始めたとか。
ただ、iPhoneを使い始めたと言っても
通話にしか使っていないそうで。
「だったらガラケーで良かったじゃん」とも思いますが。
1つ思うのは、HFT(High Frequency Trading:高頻度取引)など
投資の世界でテクノロジーが圧倒的存在感を見せつける中、
世界トップ投資家であるバフェット氏が
iPhoneすら一切活用していない、ということです。
投資の世界においてもはやテクノロジーの力を
軽視することはできませんが、
どれだけ時代が移り変わろうと投資の本質は変わりませんし、
テクノロジーを活用せずとも勝ち続けられる可能性が
投資家にはきちんと残されています。
実際、自分もいまだにガラケーを使って
チャート分析、ファンダメンタルズ分析などに頼らずトレードして
利益を出し続けています。
世の中を見渡すと多くの個人トレーダーの方々は
ものすごく複雑で難しそうな
アルゴリズムを振りかざしてトレードしています。
自分からすると
「なんでわざわざそんな難しい道を選ぶのだろうか」と
不思議に思います。
それで勝てているのなら別に良いのですが
わざわざ複雑怪奇なアルゴリズムを選んで
資金を増やすどころか先日起こったような
暴落のタイミングで資金を溶かしている人が大半で、
本当に気の毒に思います。
人間は「高度なことをしないと稼げない」
という考えに縛られがちで、
高度な理論に惹かれる人が多いのも
分からないではありませんが、
もしあなたも
そういう考えに縛られているとしたら
事実は逆だという認識をぜひ持ってください。
バフェット氏が
「高いハードルを超えてきたわけではなく、
低いハードルを見つけてきた」
と語っていることは有名ですが、
投資の世界で勝つために必要なのは
「難しいことができるようになること」ではありません。
重要なのは、
「いかに簡単に利益を出せるか」
を追求することです。
ちなみに自分が主催する
株アカデミーで教える手法のルールも
「えっ、こんなんで良いの?」
と拍子抜けするくらい簡単です。
ルールが簡単でハードルが低いからこそ、
才能や経験に関わらず勝ち続けられるのです。
ただ、残念なことにこのことを
なかなか理解できない方もいらっしゃって。
ルールが簡単すぎるがゆえに
手法に対し、「これで勝てるはずがない」と
疑いの目を向ける方もいらっしゃいます。
信じて株アカデミーに
入会してくださったはずなのに、
実際に利益を目にするまで
どこか疑いの目を持ったまま学ばれる方も
中にはいらっしゃいます。
そういう方からの言葉を聞くと
とても残念に思いますし、
悲しく悔しい気持ちにもなります。
自分にとって
とても大切な手法ですからね。
「自分の子供をけなされている感覚」
というと
伝わりやすいでしょうか。
自分の子供をけなされて
無感情でいられる親はいないと思いますが、
自分もやはり我が子のような存在である
投資手法を傷つけられれば
これほど悔しいことはありません。
いずれにしてもトレードで勝つために、
難しい理論に向き合う必要はなく、
むしろシンプルで理にかなったルールを
愚直に守り続けられる人が
笑い続けられるのが投資の世界だということを
改めて強調させてもらいます。
======================
50%超の暴落も見込んでいる。
======================
さて、バフェット氏といえば
今年も恒例の
『株主への手紙』が
先月公開されましたね。
↓
https://www.berkshirehathaway.com/letters/2019ltr.pdf
読まれましたか?
トレーダーとしては
無視できない資料ですから、
一度ご覧いただくのが良いでしょう。
と言っても
「英語だし読むの面倒だなあ」
と思われる方も多いかと思いますので
個人トレーダーの方にとって
意義があると感じた箇所を
1つピックアップして紹介いたします。
====================================
But the combination of The American Tailwind,
about which I wrote last year,
and the compounding wonders described by Mr. Smith,
will make equities the much better long-term choice
for the individual who does not use borrowed money
and who can control his or her emotions.
【訳】
しかし、
昨年私が書いたアメリカの追い風と
スミス氏が説明した複利の脅威を組み合わせれば
借りたお金を使わず、
感情をコントロールできる個人投資家にとって、
株式は、はるかに良い長期選択になるでしょう。
『To the Shareholders of Berkshire Hathaway Inc.:』
https://www.berkshirehathaway.com/letters/2019ltr.pdf
P.11より引用
=====================================
バフェット氏は
アメリカの株式市場に対し、強気の見方をしています。
「借金したり、感情のコントロールができない、
ということがなければ長期的に良い選択になる」
と個人投資家にアドバイスをしています。
ただ、実は
その前に以下の文章が存在します。
=======================================
Anything can happen to stock prices tomorrow.
Occasionally, there will be major drops in the market,
perhaps of 50% magnitude or even greater.
【訳】
明日、株価に何が起こってもおかしくありません。
時に、市場で大幅下落が起こり、
その規模が50%またはそれ以上になる可能性もあります。
『To the Shareholders of Berkshire Hathaway Inc.:』
https://www.berkshirehathaway.com/letters/2019ltr.pdf
P.11より引用
=======================================
書かれているようにバフェット氏は
50%以上の暴落も想定しています。
「50%以上下がる可能性もあるけれど
借金したお金を投資することなく、
感情をコントロールできるなら長期投資は良い選択肢だ」
ということですね。
いかがでしょう?
シンプルですが誰も否定できない
極めて価値の高いアドバイスです。
あなたは株価が50%も下落するような事態を
想定できていますか?
自分が強調して取り上げたいのはこの箇所です。
自分の場合は大前提として
企業が倒産して株価がゼロになったとしても
大丈夫なように取引しています。
ですから、今後も相場に一生残り続けることができると
1ミリの迷いもなく確信しています。
あなたはどうでしょう?
例えば今の日経平均株価が1万円を割る事態を
想定できていますか?
そうなっても生き残れますか?
実際にそうなるかどうかは誰にもわかりません。
しかし、可能性が1%でもある限り
それを無視してトレードすることは許されない、
ということをぜひ頭に刻まれてください。
おそらく、
「50%?まさかそんなこと。」
と思う方が大半ではないかと思いますが、
そう思っている方は
「まさか」が実現したその瞬間、全てを失います。
それでは本日も最後まで
ご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
よろしいですか?