【フジトミ】東京ゴムは当限中心に大幅安
(東京原油・石油製品)
11日の東京原油・石油製品は海外原油の続伸を好感して円高を吸収し、しっかり。原油期先9月限は前日比円130高の3万7910円、ガソリン期先10月限は同100円高の5万1160円、灯油期先10月限は同160円高の4万9480円。
円高進行が売り材料となったが、海外原油の続伸を好感して東京石油市場も続伸し、原油先限は3万8000円台に水準を切り上げた。再開後のWTI期近5月限は53ドル台を維持する動きをみせていたが、NYガソリンの続伸が支援材料になっていたとみる。ガソリン在庫のさらなる減少観測もあり、ガソリンの上伸を期待して、WTIの連想買いにつながり、東京原油期先で3万8000円台を維持する動きをみせていた。13時台に入ってWTIは53ドル割れをみせ、円高・株安も進行したことで、東京原油先限はようやく3万8000円を下回った。午後に入って上げ幅縮小へ。さて、明朝発表される米APIの在庫統計では、原油在庫の小幅な増加が予想される一方、ガソリン在庫は急減するともされているだけに、ガソリン在庫の動向に注視。週末にはイースターの始まりであるグッドフライデーを迎えるが、米国ではこれをキッカケにしてガソリン需要期がはじまるとも定義されている。
(東京貴金属)
11日の東京金は円高を嫌気して続落。金期先2月限は前日比16円安の4461円、白金期先2月限は同51円安の3358円。
前日とは対照的に円高進行が重石になり、東京金は続落へ。NY金の戻りは支援になり切れず、4450円台まで値崩れを強いられた。金以上に白金の下げが目立っているが、実勢悪が再認識されて売られたとみる。金同様、リスク要因で買い進まれたが、リスク商品として市場ではみていないようで、リスク買いが解消され、東京はまた急落へ。白金に関してはどこまで行っても戻り売りスタンスが無難と指摘しているが、当面買い目はないとみる。さて、東京金だが、NY金の値崩れと円高が重なり、10時台に夜間の安値を更新する限月もみられたが、昼以降は下げ一服。NY金の出直りが支援材料になっていた。東京金は4450円台でこう着しているが、またボックス圏の動きを強いられそうで、小刻みに対処すべき。15時を前にしてNY金は上伸したこともあり、東京金は下げ幅を縮小していた。
(東京ゴム)
11日の東京ゴムは当限中心に大幅安。期先8月限は前日比10.1円安の229.3円。
夜間取引では当限の大幅安や上海ゴムの下げ幅拡大もあり、期先にかけて急落し、先限は先日の231.0円の安値を更新。日中取引では急落していた当限の戻りもあり、期先にかけて朝方から下げ幅を縮小していた。時間外での上海ゴムの下げが小さかったことも買い戻しにつながり、235円台までの戻りをみせた。しかし、当限の急落が続いていることもあり、昼には夜間の安値を更新し、先限で230.1円まで急落した。そして14時50分前に230円割れをみせたが、当限の下げ幅拡大が影響したとみる。当限の大幅安が今後とも期先の売り材料になりそうだ。
(東京トウモロコシ)
11日の東京トウモロコシはシカゴ急伸を受けて買い進まれるものの、上げ渋りの様相となった。期先3月限は前日比170円高の2万1730円。
作付期の天候プレミアムを意識したファンドの積極買いに週明けのシカゴは急伸しており、東京トウモロコシも夜間から上伸したが、円高進行もあり、上げはイマイチだった。前日、急ピッチの円安に全く反応しなかっただけに、その反動高も予想されたが、円高進行で上げ渋りの展開はそのままで、日中取引は始まった。弱気な需給報告を警戒する動きをみせ、上値の重い展開を継続していた。先限は朝方の2万1750円を高値にして、その後、上げ幅を縮小へ。弱気な発表を踏まえての東京の上げ渋りの予想だが、シカゴ市場が天候プレミアムを警戒し始めたこともあるため、弱気な需給報告で下押しすれば、突っ込み買いも検討してみたい。まずは、深夜1時の需給報告待ち。発表を控えて、日中取引の商いは超閑散だった。
(東京米国産大豆)
11日の東京一般大豆は弱材料に動意薄。期先2月限は前日比210円安の4万6700円。
前日、かなり強引に買い進まれた東京一般大豆の修正安も予想されたが、弱材料に反応せず。昼になってようやく先限はマイナス圏に値を消したが、小幅安にとどまっており、前日の急伸に対する修正安はみられず。かなり割高な値位置の東京市場であるが、需給報告後のシカゴ安を踏まえると、また4万6000円を試す展開を余儀なくされると考えたい。
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