【フジトミ】東京金は小幅続伸
(東京原油・石油製品)
28日の東京原油・石油製品は夜間で一時続落も、安値から大きく切り返して反発。原油期先8月限は前日比750円高の3万4780円、ガソリン期先10月限は同690円高の4万7810円、灯油期先10月限は同850円高の4万5850円。
東京石油市場は円安基調と海外原油の出直りを受けて反発。夜間で原油先限は3万4000円を下回る場面もみせたが、その後の円安と海外原油の出直りを好感して大きく買い直され、日中取引では朝方から夜間の高値更新をみせていた。前日は円高と海外原油安のダブルパンチで下落したが、本日は対照的な動きをみせることに。原油先限は3万4600円を挟む動きが中心に。積極的な仕掛けはみられず、市場の関心が明朝発表される米APIの在庫統計待ちで、それを見極めてからの仕掛けが無難とみる向きが多かったともいえる。昼以降、東京石油市場ではやや強引な買いがみられ、高値誘導かたがた、上げ幅を大きくしていた。特にNY石油製品の上伸に対する連想で東京石油製品が上げ幅を大きくし、原油がそれに追随して上げ幅を拡大していた。14時台に入ってWTIは48ドル台回復の動きをみせ、東京石油市場はさらに上伸へ。
(東京貴金属)
28日の東京金は小幅続伸。金期先2月限は前日比2円高の4446円、白金期先2月限は同1円安の3440円。
円安進行を好感して東京金は続伸している。NY金は高値更新をみせたが、株式市場の戻りを嫌気して1260ドル台から値を崩した。NY金の上げ一服も円安が吸収して東京金は続伸へ。日中取引では狭いレンジに終始し、4450円を挟む狭いボックス圏の動きとなった。NY金は期近6月限で1264.2ドルの高値を示現したが、再開後は1250ドル台で推移していた。あくまでも調整安とみて、第2四半期での不安定さを警戒した買いにNY金の強調地合いが続くとみて、買いスタンスはそのままで。
(東京ゴム)
28日の東京ゴムは急反発。期先8月限は前日比3.4円高の240.9円。
東京ゴムは新甫9月限が発会したが、下ザヤ継続で始まった。逆ザヤ継続の中、先限への乗り換えの売りはイマイチ消極的で、前日の急落に対する調整というよりも売り方不在の中、急伸することに。弱気筋は新甫発会した9月限の240円以上での売りを狙っているフシも窺える。先限は何度か240円を試す動きをみせたが、上抜けず。それでも高値水準を維持しており、夜間での上げ幅拡大も連想されるが。14時半以降、上げ幅を縮小し、先限は237円台に値を沈めていた。
(東京トウモロコシ)
28日の東京トウモロコシは反動安とはならず、反発。期先3月限は前日比110円高の2万1630円。
前日の東京は円高を全く無視する格好で強引に買い進まれることに。まとまった買い注文が絶えずみられ、高値誘導を強いられた。シカゴは変わらずから小幅高となったが、朝方の円安進行を好感する買いが東京市場でみられ、戻りをみせた。円安進行とはいえ、前週末の夜間の値位置を比較すると、かなりの円高に変わりないだけに、朝方の戻りは行き過ぎでもあった。再開したシカゴは堅調地合いを好感してさらに買い進まれることに。一方、10時台には再び円高に振れたが、前日同様、弱材料に反応せず、一段と割高な値位置を形成することになった。昼には2万1700円を越える動きをみせた。引けにかけて上げ幅縮小も割高な値位置に変わりない。
(東京米国産大豆)
28日の東京一般大豆は小幅続落。期先2月限は前日比90円安の4万7470円。
シカゴ続落も円高一服で、東京の下げは一巡している。前日、大引に急落したが、急劇な円高とシカゴ急落を無視した反動安を強いられた。ただし、まだまだ下げは不十分であり、4万7000円割れでもおかしくはないが。月末にかけてさらなる急落の見込み。
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