　米国株式市場は反発。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.83％上昇して2385.26と２週間ぶりの大幅高、NYダウは112.73ドル（0.54％）上昇して20950.10ドルで取引を終了した。FOMCで予想通りの0.25%の利上げとなり買いが優勢となった。また、今後の利上げ見通し（年内あと2回）に変更がなく、インフレと雇用市場を背景にタカ派の動きを懸念した米国株式市場に安心感が台頭した。イエレンFRB議長の記者会見では、経済見通し及び金融政策に変更はなく、緩やかなペースでの利上げが再度確認された。寄り前に発表された2月のCPI(コア)が市場の予想通りとなり、2月小売売上高も市場予想通りの小幅増となった。原油先物相場が１週間超ぶりに上昇したことを好感しエネルギーセクターが買われ、指数の上昇を後押しした。

　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物４月限は前日比1.14ドル（2.39％）高い１バレル＝48.86ドルで取引を終了。米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫が減少したことなどを好感し、８営業日ぶりに反発となった。

　OSE225先物6月限ナイトセッションは日中取引の終値に比べ80円安の１万9370円だった。本日の日経平均は円高基調から売りが優勢に始まった後は、15日投開票のオランダ下院選挙で与党が第１党を維持する見通しになったことなどから、オランダ懸念からの円高誘発が和らぎ買いを誘発させる場面があるかもしれない。週末のジャクソンホールでのイエレンＦＲＢ議長の講演内容を確認するまでは様子見ムードも続きそうだ。昼休み頃には日銀の金融政策決定会合の結果が発表されるが、波乱なしとの見方が多い様だ。

　新規株式公開では、うるる（3979）が東証マザーズ市場に、ほぼ日（3560）が東証ジャスダック市場に新規上場する。

【買い材料】

・トランプ大統領の政策期待

・日銀のETF買入れによる需給下支え

・米国株式市場反発　FOMCの年3回の利上げ見通しを好感

・NYダウ上昇(20950.10、+112.73)

・米2月消費者物価指数（前月比）+0.1％〔予想 ±0.0％〕（前回発表値 +0.6％）

・米2月NY連銀製造業景況指数 +16.4〔予想 +15.0〕（前回発表値 +18.7）

・恐怖指数VIXは11.63、前日比低下

・欧州株式市場小幅続伸　原油上昇、明日も株堅調を期待

・オランダ下院選、極右は第1党ならず　与党勝利の見込み

・NY原油先物反発　在庫減より米金融政策が支援に（48.86、+1.14）

【売り材料】

・NY為替－米利上げ加速示唆なくドル安　1ドル113円40-45銭

・CME225先物は大阪取引所比で下落（19365、-85）

・欧州の政治情勢への懸念

・フランス大統領選挙への不透明感

・EU国政選挙への先行き不透明感

・北朝鮮地政学リスク

・ギリシャ、債務危機再燃

【その他注目点】

・日銀金融政策決定会合

・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）2日目、終了後政策金利発表

・インドネシア中央銀行が政策金利発表

・米予算教書　

・米債券市場続伸　米利上げ加速の示唆なし

・NY金先物続落　引け後・時間外では急伸

・米2月消費者物価指数・コア（前月比）+0.2％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.3％）

・米2月小売売上高（前月比）+0.1％〔予想 +0.1％〕（前回発表値 +0.4％）

・米2月小売売上高（除自動車・前月比）+0.2％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.8％）

・ブラジル格付け見通しを『ネガティブ』から『安定的』へ引き上げ－ムーディーズ

・米FOMC結果

　目標レンジ25bp引き上げ0.75-1.00％に

「インフレ目標の達成に接近」

「（バランスシート）再投資の方針維持」

FOMC予想

「2017年度の利上げ見通し　あと2回（12月時点　今回を含め3回）」

・米エネルギー省（EIA）週間石油在庫　 2017/3/10 時点

原油 -23.7万バレル（前週 +820.9万バレル）

ガソリン -305.5万バレル（前週 -655.5万バレル）

中間留分（含む暖房油）-422.9万バレル（前週 -267.6万バレル）

原油受け渡し地点オクラホマ州クッシング原油在庫

+213.0万バレル（前週 +86.7万バレル）

・米予算教書、国務省の予算最大31％削減へ＝議会筋

・米国債の売り越し10カ月連続＝1月対米証券投資

・ＥＣＢ、正常化はまだ早い　状況は改善＝プラート専務理事

・2月訪日外国人客数、前年同月比7.6％増

・東芝、革新機構からの出資案浮上

・うるるが東証マザーズに新規上場(公開価格:3000円)

・ほぼ日が東証ジャスダックに新規上場(公開価格:2350円)

《スケジュール》

08:50　　対外対内証券売買契約等の状況（週次・報告機関ベース）

未定　　日銀金融政策決定会合（終了後、決定内容発表、予想：当座預金金利▲0.10％で据え置き）

15:30　　黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

06:45　　10－12月期ニュージーランド（ＮＺ）国内総生産

09:30　　2月豪雇用統計

16:00　　欧・欧州新車販売台数(2月)　

17:30　　スイス国立銀行（ＳＮＢ）、政策金利発表

18:00　　ノルウェー中銀、政策金利発表

19:00　　2月ユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）改定値

19:00　　ビスコ・イタリア中銀総裁、講演

20:00　　トルコ中銀、政策金利発表

21:00　　英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）2日目、終了後政策金利発表

21:00　　ＭＰＣ議事要旨

21:30　　1月対カナダ証券投資

21:30　　2月米住宅着工件数

　　　建設許可件数

21:30　　前週分の米新規失業保険申請件数

21:30　　3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数

17日03:00　　プラート欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事、講演

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740

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