ビッグチェンジ候補
みなさんこんにちは。
私の「ファンダ&メンタル投資」は中長期のスイングがメインです。
中でも最も妙味があるのは、いわゆる「ビッグチェンジ」銘柄への投資。文字通り大きく変化する銘柄で、中長期で株価は数倍から、時には10倍~数十倍に成長するというケースもあります。そんなビッグチェンジ銘柄、後から見ると「なるほど」と思えるのですが、先にこれを見抜いて初動でつかむのはそれほど簡単ではありません。
が、ビッグチェンジの可能性を見抜くコツはいくつかあります。
私がビッグチェンジ候補として、「大化け」の可能性をはらむ銘柄として常々チェックしているポイントが3つあります。
①会社名の変更
②経営陣の交代
③事業の再編
①の会社名の変更はとても象徴的な変化です。昔の話ですが、「東京通信工業」が世界へ向けて進む決意を固め「SONY」へと社名を変更したことはあまりにも有名。非常に戦略的な意図を込める場合が多く、最も注目すべき大きな変化のひとつでしょう。とはいえ、不振企業や事件を起こした企業が社名を変更して、けろっと知らぬ顔して生き延びてるケースもなくもなく、その場合「社名ロンダリング」と揶揄されたりもします。
②の経営陣の交代も大きな変化のひとつ。経営陣の交代は順当に行われる人事と、順当な人事として行われない=揉めて行われるものがありますが、後者はビッグチェンジの観点からは注目に値します。とりわけ、株主からの提案で社長が降ろされて、新経営陣に交代されるケースはビッグチェンジの可能性を多く含みます。ダメ経営者が降ろされてイケてる経営者が就任した可能性があるからです。リスクとしては大株主の言いなりになる経営陣が送りこまれる場合があり、いわゆる「ハコ企業」として利用されるケースもあるので、これを見分けることも肝要です。
③事業の再編もまた、ビッグチェンジの予兆です。不採算事業や不振事業から撤退し、資源を成長分野や新規事業に集中する、いわゆる「選択と集中」が戦略的に行われると、不振だった企業が大きくまれ変わる場合が多々あります。これも新規事業がうまくいくケースもあれば、まったくうまくいかないケースもあるのでその見極めも大事です。昨年は仮想通貨ビジネス界隈で新事業に進んだ不振企業がたくさんいましたが、成功したのはわずかでした。
さて、今回は②経営陣の交代と③事業の再編の複合として、ビッグチェンジの可能性をなかなか感じさせてくれた銘柄を紹介します。
おっと、その前に。この情報はかなり「優良」だけど、まだ駆け出しなので今回は「無料」で提供します。良かったと思った方は「いいね」や「シェア」していただけると嬉しいです。
それでは、銘柄の紹介。
2667 イメージワン
7/3の引け後に業績修正のIRがあり、事業資産の売却と業績の上方修正を発表しました。
株探では「イメージワン、今期最終を一転黒字に上方修正・24期ぶりの最高益更新へ」のタイトルで伝えられました。
実は、このイメージワン。昨年12月に株主提案により経営陣が刷新されて、現在事業変革の最中にある企業です。
新経営陣は就任後、新事業への参入や業務提携、また事業の撤退などの「選択と集中」を矢継ぎ早に進めています。主な施策を時系列でまとめると次の通り。
2018/12/26 定款変更
2019/3/15 事業撤退(特損計上):duranta事業
2019/3/15 新事業開始・業務提携・合同会社設立:太陽光事業
2019/3/22 中計策定
2019/4/08 新事業開始・販売代理店契約:電子カルテ事業
2019/5/24 新事業開始・業務提携:再生医療関連事業
2019/7/03 事業資産売却(特別利益計上):太陽光発電所売却
私としては3/15の太陽光事業への参入をみて、「は?いまさら太陽光かよ!」と正直思いました。そして、中計を見て全然トキめかなかったので、すかさず空売りを入れました。案の定、がっつり株価は下がって大きく儲けることができました。その後、じっくり観察するとなかなかこの経営陣が侮れないことに気づいてきました。特に今回の太陽光発電所の売却。これはとても象徴的なイベントに見えます。
新経営陣による初年度に24年ぶりに最高益を更新したのですから、とってもシンボリックです。これは「やったるで~」という新経営陣からの号砲とみます。「え?いうても特別利益で、一時的な利益でそ。」っていう人もいます。が、私としては太陽光発電所を売ったところに「選択と集中」の戦略が垣間見ることができ、そこにキラリとセンスを感じるわけです。この段階で私の中でイメージワンにビックチェンジのトキメキが芽生えました。
私の予想では、いまは選択と集中の過程にあり、つまり、それは「撤退」と「進出」という形で実践されるとみます。そして、ひとつ撤退の動きがきたので、次はまた大きな可能性のある事業への進出があるのではないかと勘繰ってます。
今日(7/4)は大きく上窓を開けて始まるでしょうが、寄り凸から窓埋め(窓埋め来ないかもだけど)まで現物で買い進めるのが良いと考えています。短期上げに乗って、あとは、次の新事業や提携を待ちながら、気長にビッグチェンジ見守るという投資戦略はいかがでしょうか。
よろしいですか?