フィボナッチの61.8%は本当に止まるのか、14年分のデータで調べてみた
FX
「フィボナッチの61.8%で止まる」。トレードの本やSNSで、一度は聞いたことがある話だと思います。
本当にそうなのか。ゴールドの約14年分(2012年〜2026年9月)の値動きで確かめてみました。
■ どうやって調べたか
・ゴールドの1時間足・4時間足・日足で、上げ(下げ)のあとの戻しを集めました
・戻しが、フィボナッチの水準(38.2% / 50% / 61.8% / 78.6%)で止まった割合を数えました
・比べるために、フィボナッチではない「その間の水準」(45% / 55% / 70% / 85%)でも同じように数えました
ここがいちばん大事なところです。
「61.8%で止まった」例だけを見ると、たしかに止まっているように見えます。でも、ほかの水準でも同じくらい止まっているなら、それは61.8%に特別な力があるのではなく、「どこかでは止まる」というだけのことになります。
■ 結果
・フィボナッチの水準で止まった割合:およそ3〜7%
・その間の水準(45% / 55% / 70% / 85%)で止まった割合:同じく、およそ3〜7%
フィボナッチの水準と、その間の水準で、止まりやすさにほとんど差がありませんでした。
フィボナッチの所だけ跳ね返りやすい、という段差は見つかりませんでした。
■ なぜ「効いているように見える」のか
戻しは、どこかで必ず止まります。止まった所にあとからフィボナッチを引くと、近くにどれかの水準があることが多くなります(38.2・50・61.8・78.6と、4本もあるからです)。
「当たった例」は目に残り、「外れた例」は忘れてしまう。これが、効いているように見えるいちばんの理由だと考えています。
■ ここまでで分かったこと
・フィボナッチの水準そのものに、値を止める特別な力は見られませんでした
・線で反発を狙うなら、「その線で止まる割合が、ほかの場所より本当に高いのか」を比べてみることが大切です
次回は「何度も止められた水平線ほど強い」という話を、同じやり方で調べた結果をお伝えします。
■ 免責事項
この記事は、過去のデータを一定のルールで調べた結果の共有で、特定の売買をすすめるものではありません。
過去の結果は、将来も同じになることを約束するものではありません。売買の判断はご自身の責任で行ってください。
この記事を含む18のテーマの検証結果は、ゴゴジャンの電子書籍「よく聞くFXの手法を14年分のデータで検証してみた vol.1」にまとめています。