【中間選挙から1日】トランプ敗北でなぜ株・BTC・ゴールドが同時高?「3つの理由」と今後の見通しを兼業トレーダーが考察してみた
中間選挙の開票から、ほぼ1日がたちました。
昨日の値動き、みなさんはどう見ていましたか?
僕が気になったのは、米株(US500)とビットコイン、それにゴールドまで、そろって上に走ったこと。
株やビットコインは「リスク資産」、ゴールドは「安全資産」と呼ばれていて、ふだんは逆に動くことも多い組み合わせです。それが同じタイミングで買われたのはなぜなのか。少し落ち着いた今だからこそ、整理しておきたいと思います。
忙しい人向けに、先にざっくり
- 株とビットコイン:結果がはっきりして不安が消えた。金利も下がりそう
- ゴールド:ドル安と金利低下に、「念のため」の買いが重なった
- 3つは別々の理由で上がっていた。なので、この先もそろって動くとは限らない
- 今後のカギ:金利の流れと、戦争・原油をめぐる動き
まずは選挙結果のおさらい
民主党が上院・下院の両方で多数派をとりました。大統領は共和党のトランプ氏のままなので、大統領と議会で党が違う「ねじれ」の状態です。
おもしろいのは、開票の途中はむしろ下げていたこと。US500も、開票が始まった日本時間4日の午前に下げています。そこから13時頃を境に、一気に切り返しました。
▼ チャート① US500(米国の株価指数)1時間足
開票中に下げたあと、鋭く切り返し
株とビットコインが上がった流れ
ざっくり言えば、「不安が消えた」ことと「金利が下がりそう」なこと。順番に追うと、こんな流れです。
結果、ダウは+3.03%、S&P500は+1.58%と大きく上げました。
ただ、手放しで喜べる上げかというと…
- 指数は上がっても、半導体株は下げていました
- ビットコインは、一度7万6000ドルを割ってからの戻り。新しい買い手はまだ少ない、という見方もあります
▼ チャート② BTCUSD(ビットコイン)
一度7万6000ドルを割ってから、8万ドル前後まで戻した
ここで「強い上昇トレンド到来!」と決めつけるのは、少し気が早い気もします。ひとまず慎重に、チャートを追っていこうと思います。
ゴールドまで買われたのはなぜ?
ゴールドは前日比+3.3%と大きく反発しました。
▼ チャート③ XAUUSD(ゴールド)
選挙結果を受けて大きく上昇
安全資産のはずが、株と一緒に上がった。その理由は、だいたい次の3つです。
① ドル安
ドルは約1カ月ぶりの安値に。ゴールドはドルで値段がつくので、ドルが安くなると割安に見えて買われやすくなります。
② 金利の低下
ゴールドは持っていても利息がつきません。金利が下がると、その弱点があまり気にならなくなります。
③ 先行きへの不安
ねじれで、予算や政策が進みにくくなるかもしれない。そんなときの「保険」としても買われます。
3つを並べてみると
| 資産 | 買われた主な理由 |
|---|---|
| 株(US500) | 不安の解消、金利低下の期待 |
| ビットコイン | 金利低下、市場に出回るお金が増える期待 |
| ゴールド | ドル安、金利低下、保険の買い |
こうして並べると、3つに共通しているのは「金利低下」だけなんですよね。
逆に言えば、金利の流れが変わったら、そろって上がっている今の状況も変わるかもしれません。
これから見ておきたいところ
1. 原油
このまま下がり続けるか
2. 米国債の利回り(金利)
金利の低下が続くか
3. ドル指数(ドルの強さを表す指数)
ドル安が続くか
4. 戦争・地政学の動き(いちばん注目)
停戦に向けた動きが出てくるか、それとも長引くか
特に注目したいのが、トランプ大統領の戦争への向き合い方と、原油価格のつながりです。
停戦や外交に向けてどう動くのか。その言動ひとつで、原油・ドル・金利の向きが大きく変わりそうです。
また気になる動きがあったら、ここで整理していきます。少しでも参考になればうれしいです。
※本記事で扱っている相場価格や数値は、11月4日〜5日時点の市況データをもとに記載しています。