【ラボ開発ロジック紹介】週明けの60分だけを取りに行く、ゼロパラメータEA「GBPJPY Week-Open Raw」― 設計の5つの問いに答えます
FX
ラボの商品紹介、第5弾です。題材は「GBPJPY Week-Open Raw」。毎週月曜に一度だけ買い、60分後に決済するMT4用の自動売買EAです。今回は仕様を順に並べるのではなく、本EAについて出てきそうな問いに答える形で紹介します。
ロジック概要
週末の二日間、市場は閉じています。その間に溜まった需給は、週が明けた直後に表に出てきます。本EAはその局面に現れるポンド円の上方向の偏りだけを、毎週一度、加工せずに取りに行きます。相場の方向を予測する要素はありません。
Q2. 損切がなくて大丈夫なのか
既定では損切を設定していません。1回の仕掛けは1枚のみで、ナンピンや積み増しもないため、損失が際限なく膨らむ構造ではありません。ただし、1回の下振れは損切付きのEAより大きくなり得ます。
検証期間中の最悪の1回は2016年11月21日の-119.6pipです。2020年3月には、ワースト5のうち3回(-115.7pip、-83.3pip、-74.7pip)が集中しました。この挙動を許容できない場合は、入力SL_PIPに任意の損切幅を設定できます。リスク管理の方法は、購入者の判断に委ねています。
Q3. フィルタを足せば、もっと良くなるのでは
条件を足すほど、検証上の数字は良く見えやすくなります。一方で、実運用との差は広がります。本EAでは、移動平均・値幅・出来高のいずれも参照せず、「いつ買い、いつ決済するか」だけを残しました。
Q4. たまたま当たった時刻ではないのか
参入時刻を前後に数分ずらしても、保有時間を45分〜180分の間で変えても、優位性は保たれました。調整パラメータを持たないため、過去データへの合わせ込みが入り込む余地もありません。ただし、エントリー時刻そのものは過去データの検証に基づいて選定しています。
Q5. 実際の成績は
検証環境:MT4 / GBPJPY M1 / 全ティック(モデリング品質25.00%)/ 不整合チャートエラー0 / 2015.07.01〜2026.06.29(約11年)/ 初期証拠金10,000 / スプレッド1.0pip / 0.06ロット固定 / 取引手数料込み
1回あたりで見ると、勝ちの平均は+19.2pip、負けの平均は-14.6pipです(いずれも手数料控除前の値幅)。損切を持たない設計ですが、負けの平均は勝ちの平均を下回っています。50pipを超える損失は565回中9回でした。最大連敗は4回で、5連敗は検証期間中に一度も発生していません。運用中に見直しを検討する際の目安としてご利用ください。
年別成績
マイナスは2020年(-6.5pip、ほぼ均衡)のみです。ただし2021年以降は、それ以前と比べて伸びが大きくなっています。この水準が今後も続くことを前提にしないでください。
ご利用上の留意点
・エントリー時刻はブローカーのサーバー時刻基準です。検証と異なる時間帯のブローカーでは、入力EntryHourで調整してください
・週明け直後はスプレッドが一時的に広がることがあります。検証は1.0pip固定での数値です
・週明けの取引開始が遅れた週は見送るため、発注は年におよそ51回です
・ドローダウンは運用ロットに比例して大きくなります
・保有は最長60分で日をまたがないため、スワップは原則発生しません
M1適用のEAでは、全ティックでもモデリング品質の上限は25%です。本EAは足の確定を待って発注するため、この品質でも執行は忠実に再現されます。
過去検証に基づく自動売買ツールであり、将来の利益を保証するものではありません。
ロジックの検証や運用面でのご相談は、よろず相談所までどうぞ。