【ザ・トレーディング編】第22回:農家とエリートが殴り合う!?「先物市場」のリアルとレバレッジの魔力??
FX

前回(第21回)は、プロの節税ツールから大衆向けギャンブルへと変貌した「CFD」の罠についてお話ししましたね。「レバレッジ」や「見えないコスト」の恐ろしさを実感していただけたかと思います。
さて、今回はそのレバレッジの“元祖”であり、巨大資本と人間の欲望がむき出しでぶつかり合う荒波の戦場、「先物(フューチャーズ)」と「コモディティー(商品)」の世界へご案内します。
1. 逃げ道なし!「義務」が交差する冷酷な契約
オプションが「希望(権利)」を買うビジネスだったのに対し、先物は全く性質が異なります。
絶対に逃げられない「義務」: 先物とは、特定の数量の商品を、将来の期日までに約束した価格で受け渡す「契約」のことです。 オプションは都合が悪ければ権利を放棄して逃げることができましたが、先物には買い手にも売り手にも契約を履行する厳しい義務があります。
足に落とすと痛いもの: 取引される「コモディティー」とは、小麦や原油など、経済を構成する必需品のことです。 昔の人は冗談めかして「足の上に落としたら怪我をする物」がコモディティーだと言ったそうです。
損切りの強制力: 自分に都合の悪い方向にマーケットが動いた場合、損を確定させてトレードから降りるか、追加証拠金を支払わなければなりません。 逃げ道がない分、非常に厳格な市場です。

2. 2つの部族:リスクを捨てる者と、リスクを狩る者
なぜこんな厳しい市場が存在するのでしょうか? それは、ビジネスの命運を懸けた「実需筋(ヘッジャー)」が存在するからです。