SMC-Signal の紹介動画(70秒)と、撮影中に矢印が3分間1本も出なかった原因と直し方【MT5】
MT4/MT5のインジケーターを作って、GogoJungleで販売している lab.aiueo です。
SMC-Signal(MT5版)の紹介動画を作りました。70秒です。動画は、GogoJungle の商品ページ(この記事の最後のボタンから)でご覧いただけます。
- 前半:紹介動画の5つの場面で、どこを見ると何が分かるか
- 後半:撮影の途中で、矢印が3分間1本も出なかった原因
- 直し方と、同じ場面で「矢印が一瞬消えた回数」が70回から4回になった話
前半:動画の見どころ
動画にしたのは、静止画では「確定足で出て、あとから消えない」が伝わらないからです。スクリーンショットは、ある瞬間の1枚です。矢印がそこにあることは分かっても、いつ出たのか、あとで動いていないのかは分かりません。
SMC-Signal は9月に、「あとから矢印を足す」不具合を直しています。直したことを、言葉ではなく動きで見せたい。それが動画を作った理由です。
【投資ナビの10/5(後出し矢印の測り方)の記事URL】https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/127728
場面1:矢印・スコア・TP/SL の線(0:00〜)
SMC-Signal は、5つの根拠のうちいくつが重なったかを、足ごとに数えます。
| 根拠 | 1点が入る条件 |
|---|---|
| Order Block | 価格が、有効な OB ゾーンの中にある |
| Fair Value Gap | 価格が、FVG ゾーンの中にある |
| Premium / Discount | 買いは Discount、売りは Premium の帯にある |
| Liquidity Sweep | 直前に、流動性狩り(Sweep)が起きている |
| 上位足(MTF) | 上位足のトレンドの向きと一致している |
設定した最低スコア(既定は2)以上になった確定足に、買いは青の上矢印、売りは赤の下矢印を出します。矢印のそばの数字が、そのときのスコアです。同時に TP1〜3 と SL の線を引き、線の横にリスクリワードの比を表示します。
パネルには、今の足のスコアと内訳([OB ○] など)、上位足の向き、今日のシグナルの本数、最後に出たシグナルの Entry・SL・TP を常に出しています。
場面2:根拠のゾーン(0:12〜)
OB・FVG・BOS/CHoCH・Premium/Discount・Liquidity Sweep のゾーンや線も描けます。矢印だけを見たい人と、根拠を目で確かめたい人がいるので、既定では描かない設定にしています。動画では5つともオンにしました。
場面3:確定足で出て、あとから消えない(0:18〜)
BT-Replay で再生中の M15。足が確定した瞬間に、矢印・スコア・TP/SL の線が出た
いちばん見ていただきたい場面です。過去の相場を、BT-Replay(別売・MT5専用)で600倍速で再生して撮りました。
- 矢印は、足が確定した瞬間に出る。形成中の足には出ない
- 出た矢印は、そのあと足が進んでも、消えたり別の足へ動いたりしない
撮る日時(2026年9月11日10時から)は撮る前に決め、矢印のあとの値動きを見て場面を選び直すことはしていません。
場面4:時間足を切り替えても残る(0:39〜)
H1 → H4 → H1 と切り替えて元に戻ると、矢印・スコア・TP/SL の線が同じ位置に戻っています。出た矢印をその場で保存しておき、起動し直したときに読み戻しています。
【投資ナビの10/12(時間足を切り替えたら、矢印が消えた)の記事URL】https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/128168
場面5:最低スコアで絞り込む(0:50〜)
設定画面で最低スコアを2から3に上げると、スコア2の矢印が消え、スコア3の矢印だけが残ります。パネルの最後のシグナルも、残った矢印に替わります。設定の画面は日本語で出ます。
動画は MT5 版の画面ですが、ここまでの機能は MT4 版にもあります。
後半:撮ろうとしたら、矢印が1本も出なかった
場面3は、最初は撮れませんでした。BT-Replay で再生を始めて3分間、新しい矢印が1本も出ません。パネルの上位足の行は、赤字の「MTF: データ未取得」のままでした。
1回目の撮影。Ver1.02 のパネルで、上位足の行が赤字の「データ未取得」
撮り方を変える手もありました(MT5 のストラテジーテスターで再生する)。でも、BT-Replay で SMC-Signal を使っている方には同じことが起きています。撮り方で避けても不具合は残るので、直してから撮ることにしました。
原因は、1分足の書き直し
BT-Replay は再生中に、確定した1分足を業者の1分足で書き直しています。流したティックから作った出来高とスプレッドを、本物の値に置き換えるためです。
足が書き直されると、MT5 はその銘柄のインジを全部最初から計算し直させます。600倍速では、これが1秒に約10回起きていました。そして書き直した直後は、MT5 に「この時刻の足は何本目か」を問い合わせても、答えが返らないことがありました(調査用のインジを作って確かめました)。SMC-Signal は、この問い合わせを2か所で使っていました。
- 上位足の向きを調べるところ:読めないとサインを作らずに待ち、30秒で見切る作りでした。再生中は読めない状態が続くので、30秒に1回しかサインを作れていませんでした
- 矢印を描く足を探すところ:失敗すると矢印を描かずに終わるのに、同じ向きのサインを続けて出さないための記録(クールダウン)だけは更新していました。M15 では9月14日0時15分の売りが消え、そのあと点数の足りていた6時30分・11時・15時45分の売りも止められていました
直し方
| 見つかったこと | 原因 | 直し方 | 直した版 |
|---|---|---|---|
| 上位足が読めず、30秒に1回しかサインを作れない | 1分足の書き直しの直後に、上位足への問い合わせが失敗する | 上位足を、表示中のチャートの足から組み立てる | SMC-Signal Ver1.03 |
| 出せなかったサインが、次の同じ向きのサインを止める | 矢印を描けなくても、クールダウンだけ更新していた | 足は計算中の時刻の並びから探し、描けたときだけ更新する | SMC-Signal Ver1.03 |
| 再生中にアラートが立て続けに出る | 600倍速では、サインが短い間に続けて出る | 検証用チャートでは通知しない | SMC-Signal Ver1.03 |
| 線や矢印が一瞬消える(どのインジでも) | 1秒に約10回の書き直しで、全部のインジが計算し直す | 書き直しを、再生中は2秒に1回にまとめる | BT-Replay Ver1.01 |
組み立てた上位足が MT5 の上位足と同じになるかは、入れる前に確かめました。GBPUSD・USDJPY・EURUSD・XAUUSD の4銘柄で、チャートの時間足(M1〜D1)と上位足の組み合わせ63通りを各600本ずつ比べ、63通りとも一致しました。
直したら、今度は画面が止まった
1つ目は、私の直し方の失敗です。全部計算し直すたびにスコアの数字(チャートに置く文字)を作り直していたため、1秒に約10回の作り直しが積み重なり、再生の途中から画面が更新されなくなりました。
作り直しをやめると、今度は数字が出なくなりました。BT-Replay は検証用チャートを開いた約1.5秒後に、元のチャートから持ち込まれた線や文字を片付けます(手で引いたラインなど、未来の情報を検証に持ち込まないため)。開始時に描いた数字も、そこで消えていました。最後は、1秒に1回、最新のサインの数字があるかだけを確かめて、消えていたら描き直す形にしました。
標準の移動平均線まで、ちらついていた
直した版の録画には、矢印が一瞬だけ消えるコマがありました。SMC-Signal を疑いましたが、MT5 に最初から入っている移動平均線を入れて撮ると、移動平均線も一緒に消えていました。
BT-Replay Ver1.00・600倍速。隣り合う2コマで、移動平均線と矢印が消えている
原因は、さきほどの「1秒に約10回の書き直し」でした。全部のインジが計算し直している途中で MT5 がチャートを描くと、計算が終わっていない線や矢印が0.1秒ほど消えて見えます。インジの作りに関係なく起きます。
再生中は書き直さない実験版で撮ると、消えるコマは0になりました。製品では、書き直しを再生中は2秒に1回にまとめました(書き直しを0にすると、止めるまで出来高が本物になりません)。
| BT-Replay | 再生中の書き直し | 録画の長さ | 矢印が消えた回数 |
|---|---|---|---|
| Ver1.00 | 1コマごと(x600 で1秒に約10回) | 361秒 | 70回 |
| 実験版 | しない | 115秒 | 0回 |
| Ver1.01 | 2秒に1回 | 358秒 | 4回 |
同じ場面の録画を、1秒30コマで全部見て数えました。
動画の場面3は、SMC-Signal Ver1.03 と BT-Replay Ver1.01 で撮り直したものです。新しく出た5本の矢印は、すべて足が確定した瞬間に、スコアと TP/SL の線付きで出ました。
紹介動画は撮るだけのつもりが、2つの製品の版上げになりました。自分の製品を、お客さまと同じ使い方で動かしてみる。それだけで見つかる不具合がある、というのが今回の学びです。
お使いの方へ
- SMC-Signal MT5版は Ver1.03 に更新しました。BT-Replay を使っていなくても、起動直後の上位足の読み込み待ちが短くなります
- BT-Replay は Ver1.01 に更新しました。SMC-Signal 以外のインジでも、高速再生中のちらつきが減ります
- Ver1.02 を BT-Replay と一緒に使っていた方は、その間に再生した期間の矢印が少なく保存されていることがあります。「ファイル → データフォルダを開く → MQL5 → Files → SMC_Signal」の中で、名前に「_BT_」を含むファイルを削除すると、次の再生から採点し直します
- MT4版は対象外です(BT-Replay は MT5 専用のため)
この製品がやらないこと
- 売買の結果を約束しません。矢印は、SMC の根拠が重なった場面を示す分析の補助です
- 注文は出しません
- 勝率や成績は、表示も訴求もしていません。動画でも、矢印のあとの値動きには触れていません
動作環境
| プラットフォーム | MetaTrader 5(Windows 版)。MT4 版もあります |
| 銘柄 | 全通貨ペア・ゴールド・株価指数など |
| 時間足 | 全時間足(目安は M15〜H4) |
| DLL / 外部インジケーター | 不使用 / 不要 |
動画の場面3には BT-Replay(別売・MT5専用)を使っています。SMC-Signal だけでも、普段のチャートで同じように動きます。
| SMC-Signal(MT4版)… 4,980円 価格は2026年10月17日時点です。変わる可能性があります。 |
MT4版の販売ページ |
| 撮影に使った BT-Replay(MT5専用)… 3,980円 価格は2026年10月17日時点です。変わる可能性があります。 |
BT-Replay の販売ページ |
本記事と動画は、製品の機能と開発の記録です。将来の利益や売買の結果を約束するものではありません。投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。