GOLDで勝った取引にも直す点がある。損益とルールを分ける「4つの振り返り」
GOLD値動き分析|実践学習シリーズ
利益になった日は「良いトレード」、損をした日は「悪いトレード」。それだけで日誌を終えると、たまたま助かった取引が残り、予定どおり損切りできた取引を消したくなります。
今回は、金額の結果と、事前に決めた手順を守れたかを分けて振り返ります。売買ルールが有効かどうかと、そのルールを実行できたかは別々に確認する必要があります。
4つに分けると、次に調べることが変わる
| 結果 | 事前ルールを守った | 事前ルールから外れた |
|---|---|---|
| 利益 | 同条件の全件と合わせて評価する | 利益で正当化せず、逸脱理由を残す |
| 損失 | 予定どおりかを確認し、手法の評価へ回す | 逸脱箇所と損失への影響を分けて調べる |
ルールを守った損失があるからといって、手法が優れているとは言えません。逆に一度の損失だけで無効とも言えません。「手順の記録」と「条件全体の検証」を混ぜないことが、この表の目的です。
練習:Aの利益とBの損失、何を直す?
どちらも架空の1オンス取引です。Aは3,000で買い、予定の損切り2,998を2,994へ遠ざけ、最終的に3,001で決済して+1ドル。Bは3,000で買い、予定どおり2,998で決済して−2ドル。手数料などは除いた価格差の例です。
Aは利益でも、予定していた価格差リスクを2ドルから6ドルへ広げています。Bは損失でも、退出の手順は守っています。Aについては「助かったから正解」で終えず、変更時刻・理由・変更後の数量とリスクを残します。Bは同じ条件で行った他の取引も含めて評価します。
判断前のメモと、結果のメモを分けて残す
取引後に理由を思い出すだけでは、結果に合う説明を書きやすくなります。判断前に、日時、時間足、成立条件、退出条件、予定数量を保存し、決済後に約定価格・費用・損益・逸脱の有無を追記します。
最初のメモを修正したい場合は、元の文を消さず「訂正」として残します。未記録の取引を、後から都合よく「守った取引」に分類しないことも大切です。根拠が残っていなければ「判定不能」にします。
同じ取引を、同じ単位で数える
MT5の履歴やレポートから約定と費用を確認できます。ただし部分決済があると、1回の売買判断から複数の決済約定が生まれます。決済行数をそのまま「独立したトレード数」にすると、勝率などの意味が変わります。
日誌では、例えば「一つの売買判断から完全決済までを1取引」と集約する方法を先に決め、部分決済・追加・反転をどう扱うかも明記します。元の約定履歴は残し、集約表との対応を追えるようにします。
3取引の算術例で、費用を確認する
架空の3取引で、約定価格差による結果が+6、−3、−2ドル、各取引の合計費用が0.5ドルだったとします。費用後は+5.5、−3.5、−2.5ドル。合計は−0.5ドルです。
費用後の勝率は1÷3=約33.3%、費用後PFは5.5÷(3.5+2.5)=約0.92。ここでは取引ごとの費用後損益で勝敗とPFを定義しています。MT5の画面やレポートと比較するときは、その集計項目に費用が含まれるかをそろえてください。
この3件は計算練習用で、検証に十分な件数を示しません。勝率やPFの良い区間だけを取り出したり、損失の大きい例を理由なく除いたりしないよう、対象期間と対象取引を先に決めます。
そのまま使える記録テンプレート
判断前:取引ID[ ]/日時・時刻基準[ ]/銘柄・時間足[ ]/成立条件[ ]/取り消す条件[ ]/予定入口・損切り・数量[ ]/判断時の画像[ ]。
決済後:実際の約定・数量[ ]/部分決済の対応[ ]/費用後損益[ ]/ルール遵守・逸脱・判定不能[ ]/変更時刻と理由[ ]/結果を見る前のメモとの差[ ]。
記入例:A/予定SL2,998を2,994へ変更/結果+1ドル(費用前)/逸脱あり/「戻ると思った」が理由/次回は変更前に予定リスクとの差を記録し、事前の退出条件を確認する。
改善案を見つけたら、過去の結果を変更後のルールの実績に置き換えず、別の案として記録します。条件変更後の観察と、以前の条件の結果を分けることで、何を変えてどうなったかが見えるようになります。
GOLDの売買候補と決済目安を、同じチャートで確認する
GOLDの売買候補と決済目安を見比べながら、自分が実行した判断を記録したい方へCALDOをご案内します。サインが出た記録と、実際に売買した記録は区別して振り返ってください。
筆者が開発・販売するCALDOは、GOLDの買い・売り候補と決済目安をチャート上で確認する判断支援ツールです。この記事の独自の練習条件や計算表を、そのままCALDOの判定ロジックとして説明しているわけではありません。
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表示サインは利益や約定を保証しません。ツールの表示と、自分で行った注文・決済・損益の記録は分けてください。
参考資料
MetaTrader 5公式:取引履歴・約定・ポジション表示 / MT5公式:取引レポート。仕様説明の参照先です。本文の比較例・判断メモは筆者独自の学習教材であり、公式資料が手法の収益性を認定するものではありません。
本記事は一般的な学習用情報です。見出し画像はイメージ、本文中の価格・時刻・取引結果は架空例です。実相場の最新見通し、実口座の成績、CALDOの検証成績ではありません。FX・CFDには損失リスクがあり、損切り注文が指定価格で約定するとは限りません。