GOLDの損切り幅が2倍なら、ロットはどうする?発注前に損失額をそろえる計算
GOLD値動き分析|実践学習シリーズ
昨日は2ドル幅の損切り。今日は値動きが大きいので4ドル幅。同じ0.10ロットで注文すると、損切りにかかったときの価格差による損失も変わります。「ロットはいつも同じ」だけでは、1回の損失額はそろいません。
今回はGOLDの値幅を金額に直し、損失予算から数量を計算する練習です。損失予算の適正値や、口座資金に対する推奨割合を決める記事ではありません。
計算前に「1ロットが何オンスか」を確認する
MT5の気配値表示で対象銘柄の仕様を開くと、契約サイズ、損益通貨、最小取引量、数量刻みなどを確認できます。XAUUSDという名前だけで契約条件を決めつけないでください。
以下は説明のため、1ロット=100オンス、損益通貨=米ドル、数量刻み=0.01ロットと仮定します。実際の口座の仕様ではありません。価格差に比例して米ドル損益を計算する例で、円口座への換算や手数料などは後で分けて考えます。
2ドル幅と4ドル幅を比べる
| 条件 | オンス数 | 価格差による損失 |
|---|---|---|
| 2ドル幅 × 0.10ロット | 10オンス | 20ドル |
| 4ドル幅 × 0.10ロット | 10オンス | 40ドル |
| 4ドル幅 × 0.05ロット | 5オンス | 20ドル |
計算は「値幅×1ロットのオンス数×ロット数」です。値幅が2倍なら、価格差による損失を同じにする数量は半分になります。ただし費用まで含めて完全に同じになるとは限りません。
予算から逆算すると、切り上げが危険な理由が分かる
価格差部分に使える仮の予算を25ドル、損切り幅を3ドルとすると、25÷(3×100)=0.08333…ロットです。数量刻み0.01なら0.08ロットで価格差損失は24ドル。0.09ロットに切り上げると27ドルで、仮の予算を超えます。
切り捨てたから費用込みで必ず予算内になるとは限りません。残り1ドルで費用を吸収できるかは別の確認です。必要な数量が最小取引量より小さければ、その条件では発注を見送る選択肢もあります。
費用と約定ずれの余地を含めた計算例
合計の仮予算を30ドルとし、手数料や不利な約定ずれなどに備える金額を仮に6ドル取り置くと、価格差部分に使うのは24ドル。損切り幅3ドル・1ロット100オンスなら、24÷300=0.08ロットです。
この6ドルは教材用の仮定であり、十分な金額や実際の費用を保証しません。手数料がロットに比例するなら、計算した数量で手数料を再計算し、合計が予算内か戻って確かめます。
入口は買いならAsk、出口は買い決済ならBidという実際の約定基準で見積もります。その価格差にスプレッドが含まれる場合は二重計上しません。Bidチャート同士の距離だけを測った場合は、入口側のAskとの差などを別に考える必要があります。
ロットを合わせるために、損切り位置を都合よく変えない
先に決めるのは「この仮説が崩れたら退出する」という価格・条件です。その距離と自分の予算から数量を算出します。いつもの0.10ロットを使いたいから損切りを不自然に近づけると、検討していた売買条件そのものが変わります。
証拠金が足りることと、損失予算に収まることも別です。レバレッジや必要証拠金を確認すると同時に、既存ポジションを含む合計のリスクも確認してください。損切り約定がずれれば、計画額を超える損失になり得ます。
発注前の計算シート
記入例:契約100オンス/入口3,000・損切り約定仮定2,997/幅3ドル/合計予算30ドル/予備6ドル/価格差予算24ドル/計算0.08ロット/数量刻み0.01/価格差損失24ドル。
自分の記録欄:銘柄・口座[ ]/契約サイズ[ ]/損益通貨[ ]/入口と出口の価格基準[ ]/損切り幅[ ]/予算[ ]/費用と予備[ ]/算出ロット[ ]/最小量・刻み[ ]/丸めた後の損失[ ]/既存分を含む合計[ ]。
口座通貨が円なら、米ドルで出した損益を同じ換算基準で円に直して比較します。価格の小数点桁数や「pips」の呼び方に頼らず、ドル/オンス・オンス・ロット・口座通貨を分けて書くと計算を追いやすくなります。
GOLDの売買候補と決済目安を、同じチャートで確認する
数量計算をしたうえで、GOLDの入口候補と決済目安を確認したい方へCALDOをご案内します。この記事の損失予算に合わせてCALDOが自動でロット調整する、という説明ではありません。
筆者が開発・販売するCALDOは、GOLDの買い・売り候補と決済目安をチャート上で確認する判断支援ツールです。この記事の独自の練習条件や計算表を、そのままCALDOの判定ロジックとして説明しているわけではありません。
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表示サインは利益や約定を保証しません。ツールの表示と、自分で行った注文・決済・損益の記録は分けてください。
参考資料
MetaTrader 5公式:銘柄仕様・契約サイズ・取引数量。仕様説明の参照先です。本文の比較例・判断メモは筆者独自の学習教材であり、公式資料が手法の収益性を認定するものではありません。
本記事は一般的な学習用情報です。見出し画像はイメージ、本文中の価格・時刻・取引結果は架空例です。実相場の最新見通し、実口座の成績、CALDOの検証成績ではありません。FX・CFDには損失リスクがあり、損切り注文が指定価格で約定するとは限りません。