ゴールドH1のブレイクアウトは「ADXが低いとき」だけ取るとどう変わるか?MT5で7年9か月を検証
こんにちは、さうざーです。
ゴールドのチャートを見ていると、「静かな時間が長いほど、そのあと大きく動く」と感じることがあります。 この感覚は、数字で確かめるとどうなるのか。今回はそれを検証した結果をまとめます。
1. 何を調べたか
「静かさ」はADX(相場の勢いを測る指標)で測りました。ADXが低いほど、方向感のない状態です。
検証したルールは次のとおりです。
条件①:ADXが20未満(静かな状態)
条件②:その状態で、直近20本の高値(安値)を終値で上に(下に)抜けた
見送り:RSIが買いなら70以上、売りなら30以下のときは入らない(高値掴み・突っ込み売りを避ける)
エントリー:条件がそろった足が確定した、次の足の始値
損切り:ATRの2倍
決済:利確は決めず、最高値(売りは最安値)からATRの3倍の位置まで損切りを引き上げていき、触れたら決済
検証条件:MT5ストラテジーテスター(リアルティックに基づいた全ティック)、XAUUSD H1、2019年1月〜2026年10月、初期資金100万円・1トレード1%リスクの複利、スプレッド・スワップ込み。
2. 結果:ADXが低いほど、ブレイクの成績が良かった
ブレイクした瞬間のADXの値で3つに分けると、成績ははっきり分かれました。
ADXが15未満、つまり「とくに静かな状態」からのブレイクがいちばん良い成績でした。 ADX15〜18はPF1.00で、ほぼ損益ゼロです。
「静かな時間のあとに動く」という感覚は、ADXが十分に低いときに限って、数字でも確認できたことになります。
3. 全体の成績
ADX15未満だけに絞ると、取引は年30回ほどに減ります。それでも損益はほぼ同じで、PFは上がり、最大DDは小さくなりました。
ここで目を引くのは勝率です。どちらも3割台しかありません。 勝率が3割台でもプラスになっている理由、負けが続いた年、日経225で同じルールを試した結果は、この先で書きます。
4. 勝率3割台でもプラスになる理由
理由は、勝ちと負けの大きさの差です(ADX20未満すべて・RSIフィルターの設定)。
勝ちトレードの平均:+1.56R(Rは損切り幅。1Rの損切りに対して1.56倍の利益)
負けトレードの平均:−0.72R
最大の勝ち:約+10.9R
負けの平均が−1Rより小さいのは、トレールで損切りを引き上げたあとに決済されるケースがあるためです。 そして利益の大半は、たまに来る大きなトレンドで生まれています。利確を決めずに伸ばしているのは、この「たまの大きな波」を取り逃がさないためです。
[画像:2/5 チャート解説(トレールの点・決済の×印)]
(パネルの成績欄は、チャートに表示中の期間を同じルールで計算したもので、上の検証結果とは期間が異なります)
5. 年別の成績:負けた年もあります
(ADX20未満すべて・RSIフィルターの設定)
[画像:4/5 検証結果・資金カーブ]
2019年は負け越し、2025年はほぼ横ばいでした。 順張りのルールなので、もみ合いが長く続く相場では小さな負けが重なります。
なお、同じルールをPythonで別に再現した検証でも、前半(2019〜2022年)がPF1.23、後半(2023〜2026年)がPF1.33と、前半・後半のどちらでもプラスの方向でした。期間をずらしても傾向が崩れないかを確認するための検証です。
6. 連敗とどう付き合うか
最大15連敗は、実際に起きたことです。 1トレード1%のリスクでも、15回続けて負ければ資金は約14%減る計算になります。実際の最大DDは20.3%でした。
このルールを使うなら、
1回のリスクを小さくしておく(検証は1%)
連敗中にロットを上げない
「毎月勝つ」ものではなく、年単位で見る が前提になると考えています。
7. 日経225でも同じルールを試した
ゴールド用のルールをそのまま日経225(H1)に当て、ADX15未満のブレイクだけにした結果です(MT5ストラテジーテスター・2019年1月〜2026年10月・スワップ込み)。
297回、勝率42.4%、PF1.51、最大連敗7回、最大DD13.6%、損益+101.4%
年別PF:2019年0.83(負け越し)、2020年1.69、2021年1.88、2022年1.40、2023年1.72、2024年2.27、2025年1.15、2026年1.18
日経225向けにパラメータを調整したわけではありません。8年中7年がプラスでした。 ただし、ADX15未満に絞らないと成績は下がりました。
8. まとめ
もみ合いのあとのブレイクは、ADXが十分に低い(15未満)ときに成績が良かった
勝率は3割台。小さく負けて、たまに来る大きなトレンドで取り返す形
負けた年・長い連敗もある。資金管理が前提
このルールをサインツールにしました(PR)
今回の検証ルールをそのまま、MT5用のサインツール「SAUZER GOLD BREAKOUT」にしています。
ブレイクのサイン(確定足のみ・リペイントなし)を▲▼で表示
損切り・トレール・決済の×印までチャートに表示
ADXの低さを★の数で表示(★★★=ADX15未満)。「★★★のみ」の設定あり
エントリーと決済をスマホのMT5アプリに通知
[画像:通知画像(スマホとパネル)]
[画像:5/5 主な機能・動作環境]
最初の20本は¥12,800、その後は¥19,800です。 https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/87892
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※本記事の成績は過去データによる検証結果であり、将来の利益を保証するものではありません。特定の売買を勧めるものではありません。投資判断はご自身の
