半裁量EA ELDRA バックテストで裁量トレードを練習する1日のメニュー
こんにちは、ELDRA作者のホソノPです。
裁量トレードがうまくなるには場数が必要です。でも、リアルの相場でナンピンや損切りの判断を何十回も経験しようとすると、時間もお金もかかります。
ELDRA は、MT5・MT4 のストラテジーテスターのビジュアルモードでもパネルのボタンが押せるように作っています。過去のチャートを早送りしながら、BUY・SELL・ナンピン・DDR・グリッド・決済ボタンを本番と同じように押せる。つまり「過去の相場でいくらでも練習できる道場」になります。
今回は、私がおすすめする1日60〜90分の練習メニューを紹介します。
なぜこれが練習になるのか
- 同じ場面を何度でもやり直せる: 失敗した日を、テストをやり直すだけでもう一度体験できます。
- 時間を早送り・一時停止できる: 動かない時間は飛ばし、判断の場面だけゆっくり見られます。
- お金が減らない: 含み損がどこまで膨らむかを、痛みなしで体感できます。
- 本番と同じボタン: 練習で覚えた手順が、そのままリアル口座で使えます。
なお、v4.45 でテスター内のナンピン・グリッドの動きを修正しました(以前の版はテスターでナンピンの2段目以降がほとんど入りませんでした)。練習する前に最新版にしておいてください。
準備(10分)
- ストラテジーテスターで ELDRA を選び、「ビジュアルモード」にチェックを入れます。
- 銘柄と期間を決めます。最初はよく知っている銘柄の、値動きがはっきりした1〜2週間がおすすめです。
- パラメーター画面の 0-1. このセットの説明メモに、今日の練習テーマを書いておきます(例:「ナンピン3段まで・DDRで逃げる練習」)。あとで出てくるパラメーターレポートの一番上に表示されます。
- 開始したら、速度のつまみを手で下げます。最高速のままだと数日分が一瞬で終わってしまいます。判断したい場面では一時停止を使ってください。
パネルの各部の役割はこちらです。
| ボタン | 練習での使いどころ |
|---|---|
| BUY / SELL | 単発エントリー |
| LOTS の「A」 | リスクロット計算(口座の%か金額で損失を決めてロットを出す) |
| STOP・LIMIT の「変更」 | 損切り・利確の幅を決める |
| ナンピン / マーチン | ナンピンのON/OFFとマーチンのON/OFF |
| DDR | 含み損を減らす部分決済(16-1)のON/OFF |
| G | グリッドパネルの開閉 |
| SELL CLOSE / BUY CLOSE / CLOSE ALL | 方向ごと・全部の決済 |
| 1/n → 1/2・1/3 | 一部決済(MT5のみ) |
| P / ≫ | ポジション情報パネル・取引情報パネルの開閉 |
メニュー1: 単発エントリーと損切り(15分)
最初は基本の素振りです。
- 「A」でリスクロット計算を開き、1回の損失を口座の1%などに決めてロットを出します。
- STOP の「変更」で損切り幅を決め、BUY か SELL で入ります。
- 損切りに当たっても、途中で手で決済しないのがルールです。
決めた損切りを守れるか。これだけで、自分の癖がかなり見えてきます。
メニュー2: ナンピンの判断練習(15分)
- パネルの「ナンピン」を点灯させて、1回だけエントリーします。
- 逆行したら、ナンピンの段が積み上がっていく様子を観察します。
- ポジション情報パネル(「P」)の最大含み損(35-2)と、チャート上の平均取得単価線(34-1)を見ながら、「自分ならどこで逃げるか」を決めて一時停止。
- 逃げると決めた場面で「DDR」を点灯させる、または CLOSE で閉じる。
ナンピンは、含み損の大きさを体で覚えておくことが一番の安全装置です。何段目でどのくらいの含み損になるのかを、ここで何度も見ておいてください。
メニュー3: グリッドを1日回す(15分)
- 「G」でグリッドパネルを開き、レンジの上限・下限と本数を決めてスタート。
- レンジを抜けたときに、止めるのか・決済するのか・様子を見るのかを判断します。
- 判断に迷ったら一時停止して、含み損と口座残高の比率を確認。
グリッドは「抜けたときの対応」が全てです。レンジ相場だけでなく、あえてトレンドが出た期間で練習すると効果が大きいです。
メニュー4: 一部決済で利益を伸ばす(10分・MT5)
- 「1/n」を押して一部決済の行を開きます。
- 含み益が出たら「1/2」で半分だけ利益確定し、残りを伸ばします。
- 全部持ち続けた場合と比べて、気持ちと結果がどう違うかを確かめます。
※ 最小ロットの玉は減らせないので、0.02以上(1/3なら0.03以上)で練習してください。
メニュー5: 振り返り(15分)
テストが終わったら、すぐに振り返ります。
- テスターの結果タブで、取引ごとの損益を確認。
- ノートに1トレード1行で、「なぜ入ったか」「最大含み損」「押したボタン」「次はどうするか」を書きます。
- 同じ期間をもう一度やって、判断が変わるかを確かめるのもおすすめです。
設定はHTMLレポートで残しておく
練習で「この設定がしっくりくる」と思ったら、HTMLのパラメーターレポートで保存しておきましょう。
- 「≫」で取引情報パネルを開き、右上の 「Δ」ボタンを押します。
- ブラウザでレポートが開きます。0-1 のメモが一番上に表示され、既定値から変えた項目が色付きで並びます。「変更のみ」「全体」で表示を切り替えられます。
- 「値(set・編集可)」の列はその場で書き換えられます。書き換えた項目は黄色になり、「↩ 編集をリセット」で戻せます。
- 「? setで保存(全体)」で .set ファイルとして保存できます。MT5 のパラメーター画面の「読み込み」でそのまま使えます。
テスター中でもリアルでも同じように開けます。「何を変えたか」が一目で分かるので、練習ノートと一緒に保存しておくと後で迷いません。
よくある失敗
- 速度が速すぎて何もできない: 開始直後に速度を下げる。判断の場面は一時停止。
- 練習結果をそのまま実力と思う: 手で押した結果は、同じ操作をしないと再現しません。あくまで「判断の練習」です。勝ち負けより、ルールを守れたかを記録してください。
- 前回の設定が残っている: テスターは前回の入力値を覚えています。練習テーマを変えたら、パラメーターを確認・読み込み直してから始めましょう。
- 古い版でナンピン練習をする: v4.44以前はテスターでナンピンが入りにくい不具合があります。最新版で。
まとめ
- ELDRA はテスターのビジュアルモードでもパネルのボタンが使える。
- 1日のメニューは「準備→単発→ナンピン→グリッド→一部決済→振り返り」。
- 気に入った設定は「Δ」のHTMLレポートから .set で保存。
過去チャートでの練習は、リアルの勝ちを保証するものではありません。ただ、判断の型を作るには一番安く早い方法だと思っています。設定や運用は検証のうえ自己責任でお願いします。
まずはお試し版で
MT5版は14日間無料のお試し版があります。まずはテスターでボタンを押してみてください。