半裁量EA ELDRA お気に入りのインジケーターで売買させる方法(MT5版)
こんにちは、ELDRA作者のホソノPです。
「普段見ているインジケーターの矢印が出たら、自動で入ってほしい」「エントリーは自分でやるから、決済だけインジに任せたい」。こんな声をよくいただきます。
ELDRA には、手持ちのカスタムインジケーターをそのまま売買の合図にできる機能があります。設定は 37〜40 番です。MT4版で RSI を使う例は以前の記事で書いたので、今回は MT5版ならではの注意点と、チャート上のオブジェクト・矢印を合図にする方法を中心に解説します。
全体像: 4つのグループの役割
| 番号 | グループ | 役割 |
|---|---|---|
| 37 | インジケーターエントリー設定 | どのインジを・どの足で・どのバッファで読むか |
| 38 | インジケーターパラメーター設定 | インジに渡す入力値(最大20個) |
| 39 | エントリー条件設定 | 何が起きたら買う・売るか |
| 40 | 決済条件設定 | 何が起きたら閉じるか |
発注はパネルの BUY・SELL と同じ処理を通ります。ロットはパネルの LOTS、損切り・利確はパネルの STOP・LIMIT の設定がそのまま使われます。時間フィルターやスプレッド上限などのチェックも同じです。
37. インジケーターを読み込む
- 37-1. インジケーター使用モード: 0=エントリーのみ/1=決済のみ/2=エントリー&決済。
- 37-2. インジケーター名: MT5 の
MQL5\Indicatorsフォルダからの名前を拡張子なしで入れます。サブフォルダに入っているならフォルダ名\インジ名の形です。 - 37-3. インジケーターのタイムフレーム: 既定はチャートと同じ足。
- 37-4. インジケーターのシフト: 0=形成中の足(ティックごとに判定)、1=確定した1本前の足(新しい足ができたときに1回判定)。
- 37-5. エントリー条件: 0=常にエントリー/1=完全ノーポジ時のみ(既定)/2=同方向ノーポジ時のみ。
- 37-6〜37-9. バッファ番号: 買い・売り・買い決済・売り決済に使うバッファ。
- 37-10. iCustomに渡すパラメーター数: 既定の -1(自動)のままでOK。
シフトは基本「1」
シフト0は足が確定する前に判定するので、途中で出て消える矢印(リペイント)にも反応します。バックテストでは良く見えて、実運用では再現しない原因になりがちです。まずは 1(確定足) から始めてください。なお、同じ足・同じ方向のエントリーは1回までです。
バッファ番号の調べ方
MT5 のデータウィンドウ(Ctrl+D)にマウスを合わせると、インジの値が上から並びます。0番から数えた順がバッファ番号の目安です。表示されない計算用バッファがあるとずれることがあるので、合わないときは1つずつずらして試してください。
38. パラメーターを渡す(MT5で一番つまずく所)
38-1〜38-20 に、インジの入力値を上から順番に入れます。
37-10 が -1(自動)なら、38群の「最後に0以外が入っている番号」までを渡し、全部0ならインジの初期値をそのまま使います。 これがポイントです。
- インジの初期値のままでいいなら、38群は全部0のままにしてください。
- 1番目だけ変えたいなら 38-1 だけ入れれば、2番目以降はインジの初期値が使われます。
- 3番目を変えたいときは、1〜2番目も(初期値と同じ値で)入れる必要があります。
以前の版は常に20個渡していたため、入力の少ないインジだと初期値が全部0で上書きされ「読み込めているのにシグナルが一切出ない」状態になっていました。今の版では起きにくくなっていますが、シグナルが出ないときはまず 38群を全部0に戻してみてください。
※ 38群は数値で渡します。文字列の入力(ファイル名など)はインジ側の初期値で使ってください。
39. エントリー条件(5種類の合図)
買いと売りそれぞれに、次の5種類があります。
| 種類 | 買い / 売り | どんなインジ向けか |
|---|---|---|
| シグナル | 39-1 / 39-2 | 矢印を「バッファ」で出すインジ。空→値ありになった瞬間、または0から+(買い)/0から−(売り)に変わった瞬間 |
| 価格条件 | 39-3〜39-5 / 39-6〜39-8 | 移動平均線やバンドなど、価格と同じ目盛りの線。価格が線を上抜け・下抜け・上にいる・下にいる |
| 数値条件 | 39-9〜39-11 / 39-12〜39-14 | RSI などのオシレーター。値がしきい値を上抜け・下抜け・上・下 |
| オブジェクト | 39-15〜39-18 | 矢印や文字を「チャートのオブジェクト」として描くインジ。名前の一部で判定 |
| 矢印コード | 39-19〜39-22 | 名前がバラバラな矢印オブジェクト。記号の番号で判定 |
価格条件の「価格タイプ」(39-4・39-7)は MT5 では 1=終値が既定です。
同じ方向で複数の条件をONにすると「どれか1つ」で入ります(AND ではなく OR)。 「矢印が出て、かつ RSI が50以上」のような組み合わせはこの機能ではできないので注意してください。
オブジェクトで合図を取る(39-15〜39-18)
インジによっては、矢印をバッファではなくチャートのオブジェクトとして描きます。データウィンドウに値が出ないインジはたいていこのタイプです。
- チャートを右クリック →「オブジェクトリスト」(Ctrl+B)を開き、「全て表示」で矢印の名前を確認します。
- 買いの矢印の名前に共通して含まれる文字(例:
BUY_やUp)を 39-17 に、売りを 39-18 に入れます。部分一致なので、名前の一部で構いません。 - 39-15・39-16 を true にします。
矢印コードで合図を取る(39-19〜39-22)
名前に規則がない、または番号が毎回変わるインジは、矢印の記号の番号(Wingdings番号)で判定します。既定は買い233(上向き矢印)、売り234(下向き矢印)です。インジが別の記号を使っているときは、その矢印のプロパティで記号を確かめて番号を入れてください。
オブジェクト・矢印を使うときの注意
- 読むのはELDRAを入れたチャートに描かれているオブジェクトです。インジは同じチャートに貼っておいてください。オブジェクトと矢印コードだけで判定する場合、37-2 のインジ名が読み込めなくても動きます。
- 判定するのは 37-3 の足・37-4 のシフトの足の開始時刻ちょうどに置かれた矢印です。足の途中の時刻に描くインジには反応しません。
- バックテストで使うときは、ビジュアルモードで矢印が実際に描かれているかを必ず確認してください。
40. 決済条件
40群は39群と同じ形で、シグナル・価格・数値・オブジェクト・矢印コードを決済用に設定します。既定の決済オブジェクト名は EXIT_BUY_/EXIT_SELL_、決済の矢印コードは買い決済234・売り決済233(エントリーと逆)です。
40-3. 反対シグナルによる決済は既定で有効です。買いを持っているときに売りの合図が出たら買いを閉じます。
「エントリーは自分、決済はインジ」
37-1 を 1(決済のみ) にすると、パネルの BUY・SELL で自分で入り、出口だけをインジに任せられます。半裁量ならではの使い方で、私のおすすめです。
よくある失敗
- 決済の設定が効かない: 37-1 が 0(エントリーのみ)だと、40群は反対シグナル決済も含めて一切見ません。決済も任せるなら 2 にします。
- シグナルが出ない: 38群を全部0に戻す → バッファ番号を1つずらす → シフトを1にする、の順で確認。
- 入りすぎる: 37-5 を 0(常にエントリー)にしていないか。価格条件・数値条件の「上位・下位」は条件を満たしている間ずっと合図になるので、ノーポジ時のみと組み合わせるか「上抜け・下抜け」を使います。
- ナンピンと混ざる: 37-5 の「ノーポジ」はナンピンの玉も数えます。
まとめ
- 37でインジと足・バッファを指定、38は基本0のまま、シフトは1から。
- 39の合図は「シグナル・価格・数値・オブジェクト・矢印コード」の5種類で、同じ方向はOR判定。
- オブジェクト・矢印は同じチャートに貼ったインジを、足の開始時刻で読む。
- 「決済のみ」モードで、エントリーは自分・出口はインジという使い方もできる。
インジの合図は、バックテストのビジュアルモードで1本ずつ確かめるのが一番の近道です。設定は検証のうえ自己責任でお願いします。
まずはお試し版で
MT5版は14日間無料のお試し版があります。お手持ちのインジで合図が取れるか、まずはテスターで試してみてください。