半裁量EA ELDRA v4.45〜4.46新機能 一部決済「1/2・1/3」の使い方
こんにちは、ELDRA作者のホソノPです。
「含み益が乗ってきたけど、全部決済するのはもったいない」「ナンピンで玉が膨らんだので、まず半分だけ軽くしたい」。裁量トレードをしていると、こういう場面は何度もありますよね。
これまでの ELDRA は、SELL CLOSE・BUY CLOSE・CLOSE ALL の「全部閉じる」ボタンしかありませんでした。利用者の方から「半分だけ閉じたい」という要望をいただき、v4.45 で一部決済ボタン(1/2・1/3)を追加しました(MT5版のみ)。あわせて v4.43〜4.46 で直した、使う人に関係のある不具合もまとめておきます。
一部決済ボタンの出し方
一部決済の行は、ふだんは隠してあります。全員が使う機能ではないので、閉じている間のパネルは以前と同じ見た目です。
- メインパネルの BUY ボタンの上(SPREAD 表示の右)にある「1/n」ボタンを押します。
- ボタンが点灯し、パネルが1行ぶん高くなります。
- SELL CLOSE の下に売りの「1/2」「1/3」、BUY CLOSE の下に買いの「1/2」「1/3」が並びます。
- もう一度「1/n」を押すと閉じます。
- 開閉の状態は口座・銘柄ごとに保存されます(バックテストは閉じた状態から始まります)。
- 縮小版パネル(36-5. 縮小版パネル使用)にも同じ「1/n」ボタンと一部決済の行があります。
- 36-4. パネル高さの設定値はそのままで大丈夫です。開いているときだけ内部で1行足して描くので、下の情報パネルと重なりません。
何が起きるのか
一部決済ボタンは、その方向の各ポジションのロットを 1/2・1/3 に減らします。「本数を半分にする」のではありません。
たとえば買いが3本(0.06・0.04・0.02)あるときに買いの「1/2」を押すと、3本とも残したまま、それぞれのロットが減ります。
決済量の決め方
決済量は「ロット × 割合」をロットの刻み(多くは0.01)で切り捨てた量です。そして、決済量か残りが最小ロット未満になる玉は触りません。最小ロットの玉をうっかり全部決済してしまわないための作りです。
| 保有ロット | ボタン | 決済する量 | 残り |
|---|---|---|---|
| 0.05 | 1/2 | 0.02 | 0.03 |
| 0.03 | 1/2 | 0.01 | 0.02 |
| 0.01 | 1/2 | なし | 0.01(そのまま) |
| 0.02 | 1/3 | なし | 0.02(そのまま) |
小さいロットで練習している方は「押したのに減らない」と感じるかもしれませんが、上の表のとおり仕様です。
そのほかの決まりごと
- 対象は 33-8. 操作対象で決まるポジションです(既定はマジックナンバー&チャートの通貨ペア)。
- 買いと売りの両方を減らしたいときは、売りの「1/2」と買いの「1/2」を続けて押します。
- プロップファーム用の設定(32-1)で最小保持時間内の玉は飛ばします。
- 全決済のやり直し中・グリッドの全決済中は実行しません。
- 終わると「決済した本数・減らせなかった本数・保持時間内で飛ばした本数」が通知されます。
ナンピン・グリッド中でも段数は崩れません
ELDRA はナンピンやグリッド、ピラミッドの段数をポジションのコメントで管理しています。MT5 では一部決済に使った注文のコメントがポジションに書き写されるため、何もしないと段数の情報が消えてしまいます。そこで決済注文には元のコメントをそのまま付けて送るようにしました。
一部決済のあとのナンピン・マーチンは、減らしたロットを基準に次の段を計算します。半分にしたあとは、次の段のロットも小さくなると覚えておいてください。
MT4版にはありません
MT4 は一部決済をするとチケット番号が新しくなり、コメントが「from #旧番号」に置き換わります。これだとナンピン・グリッド・ピラミッドの段数判定が広く壊れるため、MT4版には入れていません。一部決済を使いたい方は MT5版をお使いください。
よくある失敗
- 0.01ロットで試して「動かない」: 最小ロットの玉は減らせません。0.02以上(1/3なら0.03以上)で試してください。
- ATR決済の両建てモードと併用: 6-5. ATR決済と 6-9. 両建て合成建値モードを使っている場合、一部決済のロットの丸めで合成建値がずれ、意図しない決済が起きることがあります。この組み合わせは避けてください。
- 決済回数の上限があるプロップファーム: 58-1. 日次決済制限では、一部決済も1本ごとに1回と数えます。本数が多いときに連打すると上限に近づきます。
- いきなりリアル口座で使う: 一部決済の動きはテスターで確認済みですが、ブローカーごとの癖もあります。最初はデモ口座かバックテストで一度押してみてください。
v4.43〜4.46で直した不具合(使う人に関係するもの)
1. 閉じたパネルが勝手に再表示される(v4.43)
取引情報パネル(33-6)やポジション情報パネル(35-1)を「×」で閉じても、時間足を変えたりMT5を再起動したりするたびに再表示されていました。閉じた状態がちゃんと保存されるようになりました。最初から出したくない場合は、従来どおり 33-6 や 35-1 を false にしてください。
2. バックテストでナンピン・グリッドがほとんど動かなかった(v4.45)
ナンピンの連打防止などがパソコンの実時間で測られていたため、テスターではナンピンが1段目のあとほぼ入らず、グリッドも処理が飛ばされることがありました。v3.47〜v4.44 のバックテストは、ナンピン・グリッドの回数が実際より少なく出ています。テスターだけ模擬時間で測るように直したので、ナンピン・グリッドの設定は最新版で取り直しをおすすめします。実運用の動きは変わっていません。
3. 両建ての全決済で残りが出る(v4.45・MT5)
買いと売りを両建てしていてロットが違う場合(例: 買い0.02・売り0.01)、CLOSE ALL・週末クローズ・日次目標・残高目標の全決済で、大きいほうの残り(買い0.01)が決済されずに残ることがありました。週末を持ち越してしまう可能性もあったので、該当する使い方をしていた方は必ず更新してください。
4. プロップファーム向けの改善(v4.44・v4.46)
- 含み損の上限ルールがある会社向けの「含み損リスクプール」を、ナンピン・マーチン向けに強化しました。基準を「初期残高と今の残高の小さいほう」にし、次の段を入れると上限に届きそうなときはその段を見送ります。
- 32-1. プロップファーム種類のプリセットを1社追加しました(v4.46)。
まとめ
- 「1/n」で一部決済の行を開き、方向ごとに「1/2」「1/3」で各ポジションのロットを減らす(MT5のみ)。
- 最小ロット未満になる玉は触らない。段数のコメントは保たれる。
- v4.45 でバックテストのナンピン・グリッド回数の不具合を修正。古い検証結果は取り直しを。
利益の一部を先に確定して残りを伸ばす、ナンピンで膨らんだ玉を軽くする。裁量の選択肢がひとつ増えたと思って使ってみてください。設定や使い方は、検証のうえ自己責任でお願いします。
まずはお試し版で
MT5版は14日間無料のお試し版があります。バックテストのビジュアルモードでも一部決済ボタンは押せるので、まずはそこで動きを確かめてみてください。