【建値へ動かす前の三つの確認】損失ゼロを急いで計画を崩さない
少し含み益が出た瞬間に、損切りを建値へ動かしてほっとしたことはありませんか?そのあと一度だけ戻されて建値で終わり、値段が最初の狙いどおりに伸びていくのを見送った時、何を見直せばいいのでしょうか?
損はしていないのに、なぜか一日中もやもやが残る。
この落ち着かない感じ、けっこう多くの人が抱えていると思うんです(;'∀')
こんばんは!
まさしです^^
今回は、損切りを建値へ動かしたくなった時に、手を動かす前に見ておくことの話です。
建値へ動かすのが悪い、という話ではありません。
建値へ動かすのは、計画を変えること。動かす前に、その一手が計画に書いてあったかを見る。
? 損はしなかったのに、何かが残る理由
建値で終わった取引は、記録の上では何も起きていないように見えます。
損益の欄はゼロです。
でも、最初に立てた計画は、一度も試されないまま終わっています。
想定が合っていたのか、外れていたのか、その取引からは何も分からないんですよね。
もやもやの正体は、たぶんここです。
お金は減っていないけれど、確かめたかったことも確かめられていない。
? 建値撤退は損失ゼロですが、計画の答え合わせもゼロのまま終わります。
? 損切りの幅は、注文した時に払うと決めた料金
僕は、最初に置いた損切りの幅を、確かめるための料金だと考えています。
損切りの位置は、自分の考えが間違いだと分かる場所に置きます。
その場所までの距離は、考えを確かめるために払ってもいいと、注文の時点で決めた金額です。
建値へ寄せるのは、その料金を、確かめ終わる前に返してもらおうとすることに近いです。
返金を急ぐと、確かめる時間そのものがなくなります。
損切りになったとしても、それは払うと決めていた料金を払っただけです。
損切りは想定内のコスト。建値への移動は、そのコストを払う前に席を立つこと。
? 含み益が出た直後に、なぜ動かしたくなるのか?
理由は、見ている場所が変わるからです。
注文する前は、チャートの壁や波を見ていました。
ところが含み益が出ると、目は画面の端にある損益の数字へ移ります。
数字がプラスになった瞬間、その数字を守りたくなる。
ここから先の判断は、チャートではなく、損益の表示で決まり始めるんです。
「せっかく勝ってたのに、負けにするのはバカらしいだろ!」
こう感じる人もいると思います。
僕も昔は、まったく同じことを考えていました…w
ただ、含み益はまだ確定していない数字です。
確定していない数字を守るために、確かめるはずだった計画を手放している。
これは気持ちの強さの問題というより、見る場所が入れ替わってしまう仕組みの問題なんですよね。
✔ 確認一 その一手は、計画に書いてあったか?
一つ目に見るのは、注文の前に書いた計画です。
計画の中に、建値へ動かす場面が書いてあったかどうか。
たとえば【昨日止められた壁を越えたら建値へ】のように、場所で書いてあったかを見ます。
書いてあって、その場所まで来ているなら、動かすのは計画どおりです。
迷わず動かしてかまいません。
書いていなかったなら、その一手は、注文した後に足した新しい判断です。
新しい判断を足すなら、残りの二つも見てからにします。
✔ 計画に書いてある移動は計画の一部。書いていない移動は、途中で足した判断です。
✔ 確認二 建値は、ふつうの戻りが届く場所ではないか?
二つ目は、建値の位置そのものです。
入った直後の値動きは、まっすぐ進むより、一度戻ってから進むことの方が多いと感じています。
そして建値は、その戻りが届く範囲の中にあることが多いんです。
見るポイントは、入ってからここまでの下位足の小さな戻りが、どこまで来ていたかです。
その戻りの深さの中に建値が入っているなら、建値はふつうの揺れで触られる位置になります。
考えが間違いだと分かる場所から、ふつうに揺れるだけで触る場所へ。動かすと、損切りの意味が変わってしまう。
✔ 確認三 動かしたい理由は、値動きか、損益の数字か?
三つ目は、自分が動かしたくなった理由です。
チャートの上で何かが起きたから動かしたいのか。
それとも、損益の数字が減るのを見たくないから動かしたいのか。
僕の場合は、記録に理由を一行残すようにしてから、ここがはっきり分かれるようになりました。
実際に残しているのは【建値へ移動/理由:含み益が消えるのが怖かった】のような一行です。
理由の欄に、場所や値動きの言葉が一つも入らない時。
その移動は、計画ではなく怖さで決めていることが多いです。
✔ 理由が数字の話だけなら、手を止める合図です。
⚠ 早めに動かしていい場面もある
ここまで読むと、建値へ動かすのは全部だめに見えるかもしれません。
そうではないんです。
・発表の時刻が近づいてきた
・席を離れなければならなくなった
・想定していた反応と違う動きが出た
こういう時は、計画の外から事情が入ってきています。
計画を守るより、守れない状況に合わせる方が筋が通ります。
ただ、三つ目の場合は少し注意が要ります。
想定と違う動きが出たのなら、続ける理由がもうないのかもしれません。
その時は建値へ逃がすより、その場で終える方が、最初の計画に近い判断になることもあります。
建値は、続けるかやめるかを決めない中間の場所。決めきれない時ほど、そこへ逃げたくなる。
✅ 建値に動かしたくなった時の使い方
建値へ動かしたくなったら、マウスから手を離して、三つだけ見ます。
・その一手は計画に書いてあったか
・建値は戻りの届く範囲の中か
・理由は値動きか、損益の数字か
一つ目が書いてあれば、そのまま動かします。
書いていなくて、二つ目と三つ目にも引っかかるなら、今回は動かさずに最初の損切りのまま見ます。
最初の練習は、注文を出す時に一つだけ足すことです。
計画の最後に【建値へ動かす場所:昨日止められた壁を越えたら】と書き添えておきます。
書き添えたものがない取引では、建値へ動かさない。
まずは、それだけ決めておくと迷う場面が減ります^^
? GOLD特効薬で整理できるのは、損切りを置く手前まで
建値で迷う人の多くは、実は最初の損切りの置き方で、すでに迷っています。
考えが間違いだと分かる場所に置けていないから、あとで動かしたくなるんです。
GOLD特効薬には、僕がGOLDで毎回たどっている判断の順番が、場所・待つ理由・やめる場所の流れでまとめてあります。
やめる場所を、待つ場所とつなげて決める順番が入っているので、最初の損切りを置く時の土台として使えます。
ただ、建値へ動かすタイミングを教材が決めてくれるわけではありません。
含み益を見た時の怖さが消えるわけでもないです。
道具や教材が判断を代わりにやるわけではない、というのは先に書いておきますね。
損切りの位置をいつも何となく決めている人には、置き方を見直す材料になると思います。
反対に、決まった値幅で機械的に置きたい人には向かない教材です。
? 教材が手伝うのは、損切りをどこに置くかを考える順番まで。動かすかどうかは、その場の自分が決めます。
? まとめ:損失ゼロより、確かめ終えた一回を
建値で終わった取引は、損はしていなくても、計画を確かめないまま終わっています。
最初の損切りの幅は、その計画を確かめるために払うと決めた料金でした。
動かしたくなったら、まず計画に書いてあったかを見ます。
書いていなければ、建値がふつうの戻りの範囲にないか、理由が損益の数字だけになっていないかを見ます。
発表や席を離れる事情のように、計画の外から来た理由なら、動かしたり終えたりしてかまいません。
大事なのは、その理由を一行で残しておくことです。
損切りを置く場所の考え方を自分で組み立てるか、GOLD特効薬の順番を借りて整えるかは、合う方を選んでください。
どちらにしても、次の注文から、建値へ動かす場所を計画に一行足してみてほしいです。
建値で終わる回が減ると、記録に残る取引が一つずつ、ちゃんと確かめ終えたものになっていきます!
いつも読んでいただきありがとうございます^^