スプレッドが広がると損切りが早く刺さる理由:買いの損切りは売値で判定されます
MT4/MT5のインジケーターや便利ツールを作っているYohakuです。作るものは、ゴゴジャンのレビューや質問に出てくる不満から決めています。
その中に「損切りを近くに置いたら、思ったより早く刺さった」という声があります。相場が自分の思ったほど動いていないのに損切りに掛かった、という話です。スプレッドが広がる時間帯に起きやすいので、仕組みを整理しました。
先に結論
- 買いポジションの損切りは、売値(Bid)で判定されます。スプレッドが広がると売値が下がるぶん、損切りが早く届きます。
- 損切りが近いほど、スプレッドの広がりの影響を強く受けます。
- 往復の手数料がある口座では、手数料も損失に入れてロットを決めます。
買いは買値で入り、売値で決済されます
チャートには、買値(Ask)と売値(Bid)の2つの値段があります。その差がスプレッドです。
- 買いは、買値(Ask)で入ります。決済は、売値(Bid)で行われます。損切りも、売値(Bid)で判定されます。
- 売りは逆で、売値(Bid)で入り、買値(Ask)で判定されます。
買いで損切りを今の価格より下に置くと、売値がその損切りの価格まで下がった時点で決済されます。ここで見るのは、買値でも、2つの真ん中でもなく、売値です。
スプレッドが広がると、損切りが早く届きます
スプレッドが広がるときは、買値はそれほど動いていなくても、売値だけが下がる、という場面があります。
買いの損切りは売値で判定されるので、売値が先に下がれば、相場が思ったほど動いていなくても損切りに届きます。これが「思ったより早く刺さった」の中身です。
スプレッドが広がりやすいのは、指標の発表前後や、早朝・週明けなど、取引が薄い時間帯です。ふだん狭い銘柄でも、その時間だけ数倍になることがあります。手元のデモ口座(MT4)では、GOLDのスプレッドが45ポイント(0.45ドル)になっている時間帯がありました。
損切りが近いほど、影響が大きくなります
同じスプレッドの広がりでも、損切りまでの距離によって効き方が変わります。
損切りまで10ポイントしかないところに、スプレッドが一時的に20ポイント広がれば、売値はそれだけで損切りの価格をまたいでしまいます。損切りまで300ポイントあれば、同じ20ポイントの広がりは、刺さるかどうかには届きにくくなります。
つまり、損切りを近く置くほど、スプレッドの広がりという「相場の方向とは別の動き」で刺さる余地が大きくなります。短い時間足で損切りを数ポイント〜数十ポイントに置くときほど、この点は効いてきます。