MT4で注文が断られる「リクオート(138)」とは:GOLDの成行・部分決済で起きた例
MT4/MT5のインジケーターや便利ツールを作っているYohakuです。作るものは、ゴゴジャンのレビューや質問に出てくる不満から決めています。
発注や決済のツールをデモ口座で試していたとき、GOLDで成行と部分決済の注文が、業者に断られることがありました。画面には「リクオート」やエラー番号「138」が出ます。何が起きているのか、どこで確かめられるのかをまとめました。
先に結論
- 成行や部分決済は、注文が業者に届くまでに値段が動くと、「価格が変わった」として断られることがあります(MT4ではリクオート=エラー138)。
- GOLDのように値動きが速い銘柄で、サーバーの反応が遅いほど起きやすいです。
- 断られたかどうかは、MT4/MT5の「エキスパート」タブや操作履歴のエラー番号で確かめられます。
起きたときの条件
- 2026年10月7日、MT4のデモ口座、GOLD(XAUUSD)
- 発注パネルの試作版を自動でテストしていたとき(ボタンのクリックを自動で送って、成行・指値・逆指値や部分決済を出す)
- 業者のサーバーまでの反応(ping)が約270ミリ秒、GOLDが数分で約37ドル動いた時間帯
この条件で、GOLDの部分決済と成行の注文が、ときどきリクオート(138)で断られました。
エラー番号の意味
MT4は注文を断るとき、理由を番号で返します。発注まわりでよく出るのは次の4つです(MT5は番号の体系が違い、10000番台の番号で返ります)。
- 135:価格が変わった
- 136:価格がない(気配が来ていない)
- 138:リクオート(業者が別の価格を出してきた)
- 146:取引処理中(MT4)
今回出たのは、138のリクオートでした。
なぜ断られるのか
成行注文は「いまのこの価格で」と業者に送ります。ところが、注文がサーバーに届くまでには、わずかな時間がかかります。GOLDのように数分で何ドルも動く銘柄だと、その短い間にも価格が変わります。
業者は、送られてきた価格といまの価格が違うと、「その価格では約定できません。いまはこの価格です」と返してきます。これがリクオート(138)です。
部分決済でも同じことが起きます。保有しているポジションの一部を成行で決済するとき、やはり送った価格といまの価格がずれると、断られます。
反応(ping)が遅いほど、注文が届くまでの時間が長くなるので、その間の値動きも大きくなり、断られやすくなります。GOLDが速く動く時間帯は特にです。
試作ツールでの対処
発注パネルの試作版では、価格が動いて断られたとき(135・136・138・146)は、いまの価格を取り直して、最大3回まで出し直すようにしました。1回目で断られても、取り直した価格で2回目を出せば通ることがあるためです。
リクオートで断られたときの出し直しを自分の口座で確かめるなら、ロット自動計算パネル(価格を取り直して出し直します)が使えます。