祝日の朝は下がる? 月初の朝は上がる? ドル円「東京の朝の決まり事」3つを1分足11年9か月で数えてみた
こんにちは。インジケーターを出品している「検証ソムリエ」です(EA は審査中です)。
前回は「ゴトー日の仲値のあと、ドル円は本当に下がるのか」を 1 分足 11 年 9 か月分で数えました。
今回はその続きで、東京の朝に「決まった日・決まった時刻」で起きやすいと言われる動きを 3 つ、同じデータで数えます。祝日の朝、月初の朝、祝日明けの早朝です。
前回の記事: https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/127721
先に結論
・祝日(東京休場日)の 8:30→10:30 は、下がった日が 61.4%(184 日中)。ふつうの平日は 49.1% で、ほぼ五分五分でした。
・月初(その月の最初の平日)の 7:00→9:00 は、上がった日が 72.3%(137 日中)。ふつうの平日は 54.9% でした。
・祝日翌日の 5:00→9:50 は、上がった日が 69.2%(120 日中)。ふつうの平日は 50.9% でした。
・3 つを「損切り 20pips の単純な売買」として合わせると、11 年 9 か月でのべ 441 回、勝率 62.8%、合計 +2,483pips、プロフィットファクター 2.37(スプレッド抜き)。1.0pips のコストを引いても 2.03 です。
・時間帯を決めたあとの期間(2025 年 1 月〜2026 年 9 月)だけで数え直しても、3 つとも偏りは残っていました(合計 73 回・プロフィットファクター 3.39)。
・ただし、どれも年に 7〜18 回しかない小さな型で、1 年単位ではマイナスの年もあります。
「東京の朝の決まり事」とは
どれも、東京の実需(企業や投資家の実際の為替の売買)が決まった日・時刻に集まることが理由だと言われています。
・祝日の朝: 日本の祝日は東京市場が休みで、仲値もありません。国内の輸入企業のドル買いが出ない日は、朝のドル円が下がりやすいと言われます。
・月初の朝: 月の初めは、輸入企業の支払いや投資信託の設定などでドル買いが集まりやすく、朝のうちに上がりやすいと言われます。
・祝日翌日の早朝: 休みの間にたまった実需のドル買いが休み明けの早朝から出て、仲値に向けて上がりやすいと言われます。
理由が本当かどうかは、この記事では確かめていません。確かめたのは「数えるとどのくらい偏っているか」だけです。
数え方
・データ: MT5 の USDJPY 1 分足、2015 年 1 月 1 日〜2026 年 9 月 30 日(11 年 9 か月)。時刻は日本時間に直してあります。
・祝日: 日本の祝日(振替休日・国民の休日を含む)に、東京市場が休みの 12 月 31 日・1 月 2 日・1 月 3 日を足した「東京休場日」。土日に当たった日は数えません(相場が閉まっているため)。1 月 1 日は相場の記録が無いので外れます。
・月初: その月の最初の平日(1 月は 1 月 1 日を飛ばして、その次の平日)。1 月 2 日のように東京市場が休みの日でも、その月の最初の平日なら月初として数えます(EA・インジケーターと同じ)。
・祝日翌日: 休場日でない平日で、ひとつ前の平日が東京休場日だった日。月曜日は 5:00 にまだ相場が開いていない(週明けは 6〜7 時から)ので、金曜が祝日でも数に入りません。
・時間帯: 祝日は 8:30→10:30、月初は 7:00→9:00、祝日翌日は 5:00→9:50。それぞれ入口の時刻の値と出口の時刻の値を比べます。
・比べる相手「ふつうの平日」: 東京休場日でない平日で、その決まり事に当たらない日。同じ時間帯で数えます。
・単純な売買: 入口の時刻の値で建てて、出口の時刻の値で手仕舞い。途中で 20pips 逆に動いたら損切り。スプレッドは引いていません(「使うときの注意」で 1.0pips・2.0pips を引いた数字も出します)。
・プロフィットファクター=勝った分の合計 ÷ 負けた分の合計。1 を超えればプラス、2 なら「負けた分の 2 倍勝った」という目安です。
・同じ日に 2 つが重なる日(月初と祝日が重なる 1 月 2 日など 9 日、月初と祝日翌日が重なる 1 日)は、それぞれの時間帯で別々に数えています(日数にすると 431 日、のべ 441 回。EA は同時に 1 つしか持たないので、こうした日は片方だけになります)。
・祝日・月初・祝日翌日の判定は、インジケーター「仲値あとプラス サイン」と EA「仲値あとプラス」の中の規則と同じです。
結果 1: 祝日の朝(8:30→10:30)
・祝日(184 日): 下がった日 61.4%、変化の平均 −6.3pips、中央値 −3.6pips(マイナス=下落)
・ふつうの平日(2,852 日): 下がった日 49.1%、平均 0.0pips、中央値 +0.4pips
・8:30 売り・10:30 買い戻し・損切り 20pips: 勝率 59.2%、1 回あたり平均 +6.0pips、合計 +1,108pips、プロフィットファクター 2.48。損切りに当たったのは 184 日中 21 日。
・年ごとに見ると、12 年中 9 年がプラス。マイナスは 2015 年(−9pips)、2017 年(−31pips)、2021 年(−5pips)。前半(2015〜2020 年)はプロフィットファクター 1.75、後半(2021〜2026 年 9 月)は 3.11。
・184 日のうち 80 日が月曜日(ハッピーマンデー制度と振替休日のため)。
→ ふつうの平日の 8:30→10:30 は五分五分なのに対し、祝日は 6 割の日が下がっていました。