【設定いじりの沼】インジケーターの数値を変え続ける人ほどFXの勝ち方が永遠に定まらない理由
移動平均線の期間を20から21に変えてみる。RSIの基準を70から75にしてみる。ボリンジャーバンドの偏差を2から2.5に広げてみる。
負けが続いたあと、気づけばMT4やMT5の設定画面を開いて数字をいじっている。そんな経験はないでしょうか。
手法を丸ごと乗り換えているわけではないので、本人としては「改善している」つもりです。
けれど実際には、この小さな数字の調整こそが、勝ち方をいつまでも定まらなくさせている原因になっていることが少なくありません。今回は、多くのトレーダーが一度はハマる「設定いじりの沼」について、なぜ抜け出しにくいのか、どうすれば抜け出せるのかを一緒に考えていきます。
設定画面を開く回数が増えていませんか
設定いじりの沼は、とても静かに始まります。最初は「自分の相場に合う数字を探そう」という前向きな動機です。
ところが、負けたトレードのたびに数字を少し変え、また負けたら別の数字に戻し、というのを繰り返すうちに、いつの間にか自分がどの設定で何をしているのか分からなくなっていきます。
こんなサインが出ていたら要注意
- 負けた日の夜に、インジケーターの数値を変えてみることが多い
- 先月どの設定でトレードしていたか、はっきり思い出せない
- 同じインジケーターのテンプレートがいくつも保存されている
- 「この数字なら過去チャートでぴったり合う」と感じた設定を見つけると安心する
- 設定を変えた直後の数回で、その設定の良し悪しを判断している
ひとつでも思い当たるなら、それはあなたの能力の問題ではありません。
数字を変えるという行為が、負けの痛みをやわらげてくれる手軽な「対処」に見えてしまう、ごく自然な心の動きです。
数字を変えるほど過去にだけ強くなっていく
パラメータを調整するとき、多くの人は過去のチャートを見ながら「この数字だったらあの負けは避けられた」と確認します。
たとえば、移動平均線の期間を少し伸ばしたら、先週のだましのクロスが消えて見えた、という場面です。
ここに落とし穴があります。
過去の特定の場面にぴったり合うように数字を合わせるほど、その設定は過去の値動きにだけ最適化されていきます。相場は同じ形を二度と繰り返さないので、過去に合わせた数字が次の値動きでも機能する保証はどこにもありません。むしろ、特定の場面に寄せすぎた設定ほど、少し違う相場が来たときにもろくなりがちです。
数字を変えて過去の負けを消すことは、未来の勝ちを増やすこととは別物です。過去にきれいに合う設定ほど、これからの相場には合わない可能性を抱えているという視点を持っておくだけでも、設定画面を開く回数は変わってくるかもしれません。
設定が動くと検証も振り返りも成り立たない
設定いじりのもうひとつの問題は、自分のトレードを評価するための土台がなくなってしまうことです。
どんな手法にも、うまくいく時期と噛み合わない時期があります。その波をある程度の回数で見てはじめて、その型が自分に合っているかどうかが見えてきます。
ところが、数回負けるたびに数字を変えていると、どの設定についても十分な回数のデータがたまりません。
結果として、何が悪かったのかを振り返ろうとしても、設定のせいなのか、相場環境のせいなのか、自分の判断のせいなのか、切り分けができなくなります。ずっと努力しているのに、手応えだけが積み上がらない。そんな感覚の正体は、ここにあることが多いのです。
設定が固定されていないと起きること
- 負けの原因が設定なのか判断なのか分からない
- うまくいった理由も特定できず、再現できない
- 次に何を直せばいいのかが見えず、また数字をいじる
本当に決めるべきは数字ではなく使い方
では、インジケーターの数字には意味がないのかというと、そうではありません。
大切なのは、数字そのものよりも、その数字を見て何をするのかが決まっているかどうかです。
たとえば、同じ移動平均線を使っていても、どの時間帯に確認するのか、どの状態になったらエントリーするのか、どこで利確し、どこで損切りするのか。
この使い方の部分が曖昧なままだと、どれだけ数字を磨いても、結局その場の気分で解釈が変わってしまいます。逆に言えば、使い方が型として固まっていれば、数字を細かく調整しなくても判断はぶれにくくなります。
設定いじりから抜け出すコツは、数字を探す時間を、使い方を決める時間に置き換えることです。エントリー・利確・損切りの型が先にあり、インジケーターはそれを確認するための道具という順番にしておくと、負けたときに見直す場所もはっきりしてきます。
ただ、使い方の型をゼロから自分で作ろうとすると、それ自体がまた新しい沼になりかねません。
何をどこまで決めればいいのか、どこからが調整しすぎなのか。その線引きを一人で見極めるのは、正直なところかなり難しい作業です。
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負けが続いて「数字を変えたほうがいいのでは」と感じたときにも、一人で設定をいじる前に、型のどこを見直すべきかを一緒に確認できます。この相談先がある状態こそが、沼に戻らないためのいちばんの支えになるはずです。
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道具を自分で探し回って設定を試し続けるのではなく、型とセットで使い方を理解したうえで活用できるのは、設定いじりに疲れてきた方にとって大きな安心材料になるのではないでしょうか。
この記事のまとめ
- 負けるたびにインジケーターの数字を変えるのは、多くの人が通る自然な沼
- 過去に合わせた設定ほど、これからの相場に合うとは限らない
- 設定が動き続けると、検証も振り返りも成り立たなくなる
- 決めるべきは数字よりも、エントリー・利確・損切りの使い方の型
- 迷ったときに数字ではなく人に相談できる環境があると、沼に戻りにくくなる
【設定いじりはもう終わり】数字ではなく型で判断するFXへ
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