OANDAのMT4終了まで、あと54日。インジを使っている人が、移る前に確かめておくこと
こんにちは。MT4/MT5のインジケーターを作って、GogoJungleで販売している lab.aiueo です。
OANDA証券のMT4が、11月27日の取引終了をもって終わります。
インジを作って売っている側から見ると、移るときにつまずきやすい所がいくつかあります。MT5版を作る作業で、私自身がつまずいた所でもあります。
今日はそれを、インジを使う側の目線でまとめます。
まず、日程
OANDA証券の案内(2026年3月27日掲載)では、こうなっています。
- サブアカウントの新規作成:3月27日に停止済み
- 新規注文:9月25日の取引終了後に停止
- MT4の提供:11月27日の取引終了後に終了
東京サーバーを使っている方の、終了時に残っているポジションの扱いは「詳細が決まり次第、改めて案内する」とされています(10月2日に私が確認した時点)。NYサーバーの方は、fxTradeかTradingViewで取引を続けられる、と書かれています。
出典:OANDA証券「【重要】MT4サブアカウント作成停止ならびにMT4提供終了に関するご案内」
https://www.oanda.jp/info/1386
ほかの国内業者でも、MT4を終える動きがあります。たとえばJFXは、8月19日の10時でMT4のサービスを終了しました。
出典:JFX よくある質問「MT4からMT5への移行のご案内」
https://faq.jfx.co.jp/faq/detail?site=FX557CTV&id=684&important_list=true
ご自分の業者の予定は、必ず業者の案内で確かめてください。
作る側で、見えていること
私の販売データにも、移行の動きが出ています。
主力のサインツール SMC-Signal は、9月にMT5版が4本、MT4版が2本売れました。MT5版がMT4版を上回ったのは、出してから初めてです。
私も9月に、SMC-Radar と SMC-Compass のMT5版を出しました。そのとき移植しながらつまずいたことが、そのまま「使う側が戸惑う所」でした。
順番に書きます。
1. MT4のインジは、MT5では動きません
いちばん基本で、いちばん大事なことです。
MT4のインジ(.ex4 のファイル)は、MT5に入れても動きません。MT4とMT5は、インジを書く言語(MQL4とMQL5)が別物です。作った人がMT5用に書き直さない限り、使えません。
確かめることは2つです。
- いま使っているインジに、MT5版があるか
- MT5版は、別の商品として買い直す形か
私の製品の場合、MT5版は別の商品として出しています。MT4版をお持ちの方にも、MT5版は改めて購入していただく形です。ここは製品や作者によって違うと思うので、商品ページか作者に確認するのが確実です。
2. MT5に移ると、表示が少し変わります
MT5版を入れて、MT4と並べてみると、たぶん「あれ、違う」と思う瞬間があります。
ゾーンの数が違う。矢印が1本多い、または少ない。
私も最初は、移植を間違えたと思いました。半日かけてコードを見直しました。結論は、移植は合っていました。
原因は、同じ業者でも、MT4とMT5は別々のサーバーから価格を受け取っている ことでした。
私の環境(Titan FX)で、MT4とMT5から同じ項目を書き出して突き合わせると、こうなりました。
- GBPUSD 1時間足:両方に出てきた価格134個のうち、16個(約12%)が違う値
- USDCHF 4時間足:140個のうち12個(8.6%)が違う値。いちばん大きい差は2.8 pips
違いのほとんどは0.1 pips。ヒゲの先が1ポイント違う程度です。
ところが、インジの判定は「高値を超えたか、超えていないか」の積み重ねです。0.1 pipsで「超えた」が「超えていない」に変わると、その先のゾーンが1つ増えたり、消えたりします。
「MT4と表示が違う」は、「MT5版が壊れている」とは限らない。
線を引いて判定するタイプのインジなら、どれでも起きうることです。
3. 入れた直後は、表示がそろうまで少し待つ
MT5は、必要になった時点で、価格データをサーバーから取り寄せます。
1つの通貨ペア・1つの時間足しか見ないインジなら、ほとんど気になりません。ただ、次のようなインジは、入れた直後に表示がそろわないことがあります。
- 上の時間足を参照するインジ(マルチタイムフレーム)
- ほかの通貨ペアを読むインジ(通貨強弱や、複数ペアの一覧など)
私の SMC-Compass(30ペアの状態を1枚で見るツール)も、初めて入れたときは、データがそろったペアから順に表示が増えていきます。2回目からは取り寄せ済みのデータを使うので、すぐに出ます。
もうひとつ、私が実際に踏んだ例です。相場が閉まっている週末に初めて入れると、データの取り寄せが進まず、上の時間足の判定が出ないままになることがありました。私の製品ではこれを直しましたが、ほかのインジで同じことが起きても不思議ではありません。
「入れたのに出ない」と感じたら、壊れていると判断する前に、少し待つか、相場が開いている時間にもう一度見てみてください。
4. 設定の見え方が変わることがある
MT5版のインジは、パラメータ画面の項目名が変わっていることがあります。
私の製品では、MT5版は項目名を日本語の説明で表示するようにしました。MT4版と同じ設定でも、画面に出る名前は違います。
移る前に、MT4で使っている設定値をスクリーンショットで控えておくと、MT5で同じ設定に合わせるときに迷いません。
5. 両方使えるうちに、並べて見比べる
これがいちばんおすすめです。
MT4とMT5を並べて、同じ通貨ペア・同じ時間足でインジを表示してみてください。
先に違いを見ておけば、MT5だけになったときに「表示がおかしい」と慌てずにすみます。どのくらい違うのが普通なのかを、自分の環境で知っておけるからです。
移る前のチェックリスト
- □ 使っているインジに、MT5版があるか確認した
- □ MT5版が別売りかどうか確認した
- □ MT4の設定値をスクリーンショットで控えた
- □ MT4とMT5を並べて、表示の違いを見ておいた
- □ 上の時間足や複数ペアを読むインジは、入れた直後に少し待つと知っている
- □ 自分の業者の終了日と、残ったポジションの扱いを、業者の案内で確認した
作る側として、決めていること
最後に、MT5版を作る側として決めていることを書いておきます。
- 判定のロジックには手を入れない。MT4にしかない書き方を、MT5用に置き換えるだけにする
- MT4と表示が違ったら、まず価格データそのものを書き出して突き合わせる。目で見比べて判断しない
- 「MT4版と完全には一致しない」ことは、商品ページと説明書に先に書いておく
移行の時期は、使う方にとっても作る側にとっても、手間のかかる時期です。この記事で、少しでも戸惑いが減れば嬉しいです。
まとめ
- OANDA証券のMT4は11月27日の取引終了後に終わる。ほかの業者も、日程は業者の案内で確かめる
- MT4のインジ(.ex4)はMT5では動かない。MT5版があるか、別売りかを確かめる
- 同じ業者でもMT4とMT5は別サーバー。表示が少し違うのは、壊れているとは限らない
- 上の時間足や複数ペアを読むインジは、入れた直後に少し待つ。週末は特に
- 両方使えるうちに、並べて見比べておく
MT5版のインジ
私が出しているMT5版です。どれも、MT4版と同じ判定のロジックをMT5へ移したものです。
SMC-Radar for MT5(SMCの主な要素を、チャートに自動で描く)
SMC-Compass for MT5(30ペアのSMCの状態を、1枚のレーダーで見る)
SMC-Signal MT5(5つの根拠を点数にして、確定した足で矢印を出す)
本記事は、私自身の開発で確認したことと、2026年10月2日時点の各社の案内をもとに書いています。各社のサービス内容や日程は変わることがありますので、必ず最新の案内をご確認ください。紹介しているインジケーターは相場分析を補助するツールであり、利益を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、インジが「あとから過去の足に矢印を足していないか」を、自分で測る方法を書きます。