錬金術Duo、もう一つの武器 ― 利益追求モードという"妙手"
連載 YokoとKenjiのGOLD EA使いこなし帖 第5回
こんにちは、Yokoです。
本題の前に、昨夜のことを少しだけお話しさせてください。
昨夜21時30分、米国の指標発表のタイミングで、ゴールドは4,227ドル付近まで戻しました。第4回で「約25万円」とお伝えしたDuoの公式フォワードの含み損が、プラスに転じるまで、あと数ドルのところまで縮まったのです。
「これは決済まで届くかもしれない」と画面を見つめていたのですが、あと一歩届かず、そのまま週明けへの持ち越しとなりました。その後は上げ幅をほぼ吐き出し、週末の終値は4,140ドル前後です。含み損は、第4回の時点に近い水準へ戻っています。
このEAを公開して以来、決済が1週間近く発生しないのは、今回が初めてです。含み損がここまで縮まっても、決済されなければ、結果はまだ確定しません。第4回でお話しした「待つ時間」を、私たち自身が、まさに今、体験しています。
このあとの結果も、来週以降の連載で、包み隠さずお伝えしますね。
さて、前回は、Duoの「等倍ナンピン」という性格と、無料お試し版のお話をしました。今回は、Duoに眠るもう一つの武器についてお話しします。その名も「利益追求モード」です。
決済のタイミングを、ほんの少し我慢する機能
Duoの決済は、既定では含み益がプラスに転じた瞬間に確定します。シンプルで分かりやすい仕組みです。
でも、実はもう一つ選べる設定があります。利益追求モード(InpUseProfitPursuit)です。既定ではOFFになっていますが、ONにすると、決済のルールが少し変わります。
含み益がプラスに転じても、すぐには決済しません。
RSIが64まで戻るのを待ってから決済します。
「早すぎる決済で、利益を取りこぼしていないか」を、もう一段だけ我慢して見極める機能です。
フォワードで、実際にあった場面
9月のフォワード実績を振り返ると、ちょうどこの機能の必要性を感じさせる場面がありました。
9月3日の未明、8月28日から4営業日抱えていたポジションを含む、5本のバスケットを一括決済しました。その中の1本は、-19,336円という、この期間で最大の損失でした。
決済直後、相場はさらに切り返し、その日のうちに60ポイント以上戻っています。
もし利益追求モードがONであれば、このポジションも、RSIが64まで戻るのを待ってから決済されていた可能性があります。決済のタイミングが少し違うだけで、結果はずいぶん変わっていたかもしれません。
実際に、この機能をONにした12年間の検証では、M5モードの総損益が約21%増加することを確認しています。ただし、これは過去の検証結果であり、将来を約束するものではありません。
この機能は、M5モード向けです
一つ、大切なことをお伝えしておきます。
利益追求モードは、DuoのM5・M15どちらのモードにも搭載されていますが、恩恵が確認できているのはM5モードだけです。M15モードについては、商品ページでも「既定OFFを推奨」と明記しています。
M15はもともと値動きをゆったり捉えるモードなので、決済を我慢する効果が薄いのだと考えています。この機能は、M5モードを使う方のための武器だと思ってください。
普段はON、心がざわついたらOFFへ
ここからが、今日一番お伝えしたい「使いこなしの妙」です。
利益追求モードは、運用中にいつでも切り替えられます。 私自身は、次のような使い方をおすすめしたいと思っています。
普段は、ONにしておく。早すぎる決済を防ぎ、利益を伸ばす方向に働かせます。
ナンピンが積み上がって、含み損に心がざわついてきたら、OFFに切り替える。プラスに転じた時点で決済されるようになるので、利確を早め、ポジションを軽くできます。
いわば、「普段は我慢強く、苦しい時だけ気を楽にする」という、状況に応じた切り替えです。
一度ONにしたら固定、ではなく、その時の相場やご自身の気持ちに合わせて、行き来していただいて構いません。これは検証で数字を出した機能ではなく、あくまで運用の工夫としてのご提案です。ご自身の心の余裕を優先して、自由に使っていただきたいと思っています。
なお、ONの間は、プラスに転じたあともRSIが戻るまで待つため、OFFのほうが先に決済される場面もあります。昨夜のように「あと数ドルでプラス」という局面が、まさにそうした場面でした。どちらが良いかは相場次第ですので、良い面と待つ面の両方があることを知ったうえで、選んでいただければと思います。
無料お試し版で、決済の違いを見てみる
第4回でお伝えした無料お試し版は、利益追求モードのON・OFFも、製品版と同じように切り替えられます。
・デモ口座のM5モードで、ONとOFFのとき、決済のタイミングがどう違うかを見る
・ONにしたときに、含み益になってもすぐ決済されない様子を、ご自身の目で確かめる
ただし、7日間では、どちらの設定が成績に良いかを判断することはできません。上でお話しした「約21%」は、12年間の検証でのお話だからです。お試し版で確かめていただくのは、あくまで「どんな動き方をするのか」です。
また、お試し期間が終わるとEAは止まり、保有中のポジションは決済されないまま残ります。この点は第4回でもお伝えしたとおりですので、リアル口座でお使いの方は、どうぞご注意ください。
Yokoのひとこと
利益追求モードは、地味な機能に見えるかもしれません。でも、「決済を少し我慢する」というだけで、結果が変わる場面は確かにあります。一方で、昨夜のように、待つ時間が長く感じられる場面があることも、正直にお伝えしておきたいことです。
そして何より、ご自身の気持ちの状態に合わせて設定を変えていいという自由度があることを、知っておいていただきたいのです。ナンピン系のEAは、時に不安を感じる場面があります。そんな時、「OFFにして楽になる」という選択肢があるだけで、心の負担は違うはずです。
次回予告
次回は、錬金自在をもう一段深掘りします。安定型・アグレッシブ・超アグレッシブの3段階を、どう選べばいいのか、具体的にお話しします。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
Yoko
※本記事は過去の検証結果およびフォワード実績をご紹介するものであり、将来の利益を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。フォワードの状況は2026年10月2日夜時点のものです。