FXで勝てない人ほど、毎日トレードしている。僕が「毎日やるな」と言う理由
FXを始めると、毎日チャートを見るようになる。
朝起きて見る。
仕事の休憩中に見る。
帰宅して見る。
寝る前にも見る。
チャートを開けば、価格は必ず動いている。
上がっている。下がっている。さっきまで静かだったのに、急に動き始める。
すると、不思議と「今日は何かできそうだ」と思ってしまう。
せっかくチャートを開いたんだから、一回くらい取引したい。
昨日は何もしなかったから、今日はチャンスを取りたい。
今月まだあまり利益が出ていないから、そろそろ勝ちたい。
でも、僕はここに最初の罠があると思っている。
本当に、毎日トレードする必要があるのだろうか。
市場は平日ならほぼ毎日動いている。
でも、
「市場が開いていること」と、
「今日、自分が取引すべきこと」は、
まったく別の話だ。
コンビニが24時間開いているからといって、24時間買い物をする必要はない。
海に波があるからといって、毎日サーフィンをする必要もない。
波が荒すぎれば入らない。
自分には合わない波なら帰る。
FXも同じでいいのではないか。
市場が動いている。
それだけでは、自分が参加する理由にはならない。
ちなみに、この記事のタイトルは少し強くしている。
「毎日トレードする人ほど必ず負ける」という統計的な意味ではない。
僕が言いたいのは、
「毎日参加することを最初から前提にしないほうがいい」
ということだ。
その違いは、かなり大きい。
「上か下か」を考えた時点で、もう罠に入っている
FXを始めると、チャートを開いた瞬間に考える。
上がるのか。
下がるのか。
買うのか。
売るのか。
でも、この考え方には最初から一つ欠けている。
何もしない。
本当は、
買う。
売る。
何もしない。
この3択のはずだ。
ところが「上か下か」を考え始めた瞬間、頭の中ではすでに取引することが前提になっている。
上がると思えば買う。
下がると思えば売る。
どちらかを選ばなければいけないような感覚になる。
でも、市場は試験ではない。
毎日、答えを書く必要はない。
わからなければ空欄でいい。
チャートを30分見た。
よくわからない。
でも、せっかく30分見た。
何もせず閉じるのはもったいない。
さらに1時間見た。
少し上がってきた。
「やっぱり上なのかもしれない」
と思う。
でも、本当に相場がわかってきたのだろうか。
それとも、長く見ていたから「何か答えを出したくなった」だけなのだろうか。
僕は、この違いがかなり大きいと思っている。
FXでは、見た、考えた、時間を使った、だから何かしなければ、という流れが生まれやすい。
でも本来は逆でいい。
見た。
わからない。
だから何もしない。
それで終わり。
一番怖いのは、「今日は取引する」と先に決めてから、取引する理由を探し始めることだ。
今日は休みだから。
昨日は何もしていないから。
今月まだ利益が少ないから。
せっかくチャートを見ているから。
これらは、相場とは関係ない。
「今日は何を買おう」と考える前に、一度だけ、
「今日は、本当にやる必要があるのか」
と考える。
これだけで、FXの見え方は少し変わる。
取らなかった利益は、損失ではない
昨日、ドル円が大きく動いた。
あとからチャートを見ると、
「ここで買っていれば取れたな」
と思う。
SNSを開けば、
「今日だけで10万円」
「この上昇、全部取れました」
そんな投稿が流れてくる。
すると、自分は何もしていないのに、なぜか損をしたような気分になる。
これが厄介だ。
でも、冷静に考えてみる。
自分はその取引をしていない。
口座残高も減っていない。
つまり、何も失っていない。
取れたかもしれない利益と、実際に失ったお金は別のものだ。
取引しなかった日に相場が大きく動いても、自分の資産が減っていないなら、少なくともその相場では負けていない。
ところがFXでは、
「取れなかった」
を、
「損した」
に変換してしまいやすい。
昨日取れなかった。
だから今日は取りたい。
朝の上昇を逃した。
だから次の動きには絶対入りたい。
他の人が勝っている。
自分だけ置いていかれている。
こうして、本来なら見送る場面まで「チャンス」に見え始める。
でも、相場の値動きを全部取る必要はない。
というより、全部取ることなんてできない。
昨日の上昇を逃した。
それでいい。
今日の急落も逃した。
それでいい。
明日の大きな動きも、自分に合わなければ逃せばいい。
取り逃した利益は、借金ではない。
あとから返済する必要もない。
ここはかなり重要だと思っている。
SNSを見れば、毎日誰かが勝っている。
今日はAさん。
明日はBさん。
その次の日はCさん。
それを全部まとめて見ると、
「みんな毎日勝っている」
ような錯覚が起きる。
でも、自分まで毎日参加する必要はない。
他人が今日勝ったことは、自分が今日取引すべき理由にはならない。
大切なのは、
「誰かが今、儲かっているか」
ではなく、
「今の相場に、自分が参加したい理由があるか」
だ。
理由がなければ何もしない。
それでいい。
ここまで確認してきたのは、かなり単純なことだ。
市場が開いていることと、自分が参加すべきことは別。買う、売る以外に「何もしない」がある。そして、取らなかった利益は損失ではない。
つまり、毎日チャンスを探す必要そのものがない。
でも、本当に面白いのはここからです。
ここから先では、①エントリー条件より先に「取引しない条件」を作る方法、②取引回数を減らすことに精神論以上の意味がある理由、③「経験を積めば勝てる」という考えを実際のデータから見ること、④ニュースを予想ではなく休むために使う方法、⑤長く勝ってきた人にも終わりがある理由、そして⑥勝っているときにどうやって帰るか、まで考えていく。
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