第23話:損失が、増殖している
前回、ACEのポジションを一つずつ見るのではなく、群れとして見るという考え方が出てきました。
利益側には、利益が集まる群れ。
損失側には、損失が集まる群れ。
私はそれを、光る宝箱、そして腐ったみかん箱と呼ぶようになりました。
でも、損失側をさらに時間軸で追っていくと、もう一つ気になる動きが見えてきました。
集まっているだけではない
最初は、同じ時期に損失が集まっているだけだと思っていました。
ところが順番に追ってみると、少し違いました。
一つ目のポジションが苦しんでいる。そのあと二つ目が入り、その二つ目も苦しむ。さらに三つ目、四つ目と、同じような方向、似たような判断のポジションが増えていく。
損失が、ただ並んでいるのではありません。
次々と増えている。
一つの負けが、次の負けを呼ぶ
もちろん、ポジション同士が直接何かをしているわけではありません。
でもACEは、同じ相場を見ています。
一つ目が苦しんでいる間にも、新しいエントリー条件が成立すれば次のポジションが入る。つまり、その時の相場とACEの判断が噛み合っていない状態で、同じような判断が続けば、苦しいポジションも増えていきます。
これ、増殖してないか?
時間順に並べて見ていると、だんだんそう見えてきました。
一つだったものが二つになる。
二つだったものが三つになる。
気づけば、同じようなポジションが周りに増えている。
ただの連敗とは、少し見え方が違います。
増殖。
そんな言葉が、しっくりくる動きでした。
そして「感染」
腐ったみかん箱という呼び方も、ここで少し意味が変わってきます。
最初は、損失が同じ箱に集まっている、というイメージでした。
でも時間軸で見ると、一つが悪くなり、その近くでまた一つ増え、さらに次が増えていく。まるで悪い状態が、少しずつ広がっていくように見えます。
そこで、今度は
感染
という言葉が出てきました。
ウイルスみたいだ
増殖する。
感染する。
同じようなものが、次々と増えていく。
ここまで来ると、見え方はかなりはっきりしていました。
ウイルスみたいだ。
もちろん、本当に感染しているわけではありません。
でも、開発中のイメージとしてはかなり分かりやすかった。
一つの失敗だけなら、まだ小さい。
でも、その状態を放っておくと同じようなポジションが増え、気づいた時には群れ全体が大きな含み損になっている。