EA を買う前に「全トレードの CSV」で自分で確かめる — 年別・通貨別に 5 分で集計する手順
EA の販売ページには「23 年プラス」「PF 1.47」のような数字が並びます。数字そのものより大事なのは、その数字を自分の手で再現できるかどうかです。再現できない数字は、良くても「信じる」しかありません。
この記事では、LAST ORDER(時間帯ルールの自動売買 EA・6 通貨ペア)の 2003 年 5 月〜2025 年 12 月の全トレード 11,489 件の CSV(無料)を使って、Excel だけで年別・通貨ペア別に集計する手順を書きます。時刻とロジック名は入っていないので、ロジックの中身は分かりません。分かるのは「この EA がいつ・どの通貨で・何 pips 取ったか/失ったか」の全部です。
無料 CSV: https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/86515
1. CSV の中身
6 列です。日付(決済日)・通貨ペア・売買・エントリー価格・決済価格・損益 pips。11,489 行。損益 pips を全部足すと +39,848.7 pips になります。
2. まず全体を見る
Excel で開いて、損益 pips 列を SUM します。次に COUNTIF で勝ち(>0)と負け(<0)の件数を数えます。ここまで 1 分です。
3. 年別に集計する
日付列から年を取り出す列を作ります(=YEAR(A2))。ピボットテーブルで行=年、値=損益 pips の合計と件数、にします。
ここで 1 つ気づくはずです。2012 年は pips の合計が -7.2 pips で、わずかに負けです。ところが販売ページの年別成績は 2012 年 +8.8% で「全年プラス」です。どちらかが嘘なのではなく、基準が違います。
- pips の合計は、通貨ペアごとの「1 pips の円価値」と、EA が通貨ペアごとに変えているロット配分を反映しません。
- 販売ページの年別成績は円建て・複利の理論値です。
「pips ではほぼゼロの年が、円建てではプラス」——この差が何から来るかを自分で見られるのが、CSV を配る理由です。
4. 通貨ペア別に集計する
ピボットの行を通貨ペアに変えます。どの通貨で稼ぎ、どの通貨で負けが続くかが出ます。さらに行=年・列=通貨ペアにすると、「ある通貨がある年だけ大きく負けた」場所が見えます。EA の弱い場所は、販売ページには書いていなくても CSV には全部残っています。
5. 連敗を数える
損益 pips 列を日付順に並べ、負けが連続した最大回数を数えます(隣の行が負けなら +1、勝ちなら 0 にリセットする列を作って MAX)。実運用で「止めたくなる瞬間」は、年間成績ではなく連敗の長さで決まります。
6. 決済価格を MT4 で突合する
1 行選んで、その日のその通貨ペアの日足を MT4 で開き、決済価格が高値〜安値の範囲に入っているかを見ます。数行やれば、CSV が作り物かどうかは判断できます。
手順のまとめ
| 手順 | 使う機能 | かかる時間 |
|---|---|---|
| 全体の SUM と勝敗数 | SUM・COUNTIF | 1 分 |
| 年別 | YEAR・ピボット | 2 分 |
| 通貨別・年×通貨 | ピボット | 2 分 |
| 最大連敗 | 補助列・MAX | 3 分 |
| 価格の突合 | MT4 日足 | 1 行 1 分 |
無料 CSV: https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/86515
EA 本体(MT4): https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/83528
過去の検証であり、将来の成績を示すものではありません。